モンテカルロ:マレー8強入り!錦織は無念の敗退 | マレー・ファン@ラブテニスワールド

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英国テニス・ナンバーワン選手のアンディ・マレーを応援しながら、
ロンドンでの暮らしを綴るブログです♪
マレーがついに2012年ロンドン五輪で金&銀メダリストとなりました。
一緒に応援してくださった皆様、本当にありがとうございました!

昨日の朝はマレーと錦織の3回戦がモンテカルロで
同時進行という、身を引き裂かれるような状況と
なりました。

でもどちらも絶対にライブで見なければならないっ!

ということで、テレビの前にiPadを置いて同時に鑑賞(笑

しかも、どちらもすごい展開となり、まさに頭脳を
半分に割けて二つの試合に集中するという、
脳のトレーニングとなりました (゚_゚i)

まずマレーの方ですが…

モンテカルロ・マレーR3


3回戦目は世界31位のジュリエン・ベネトーが相手。
過去の対戦ではマレーが全勝しており、しかもベネトーは
マレーの得意とするフランス人。

ただ初戦であんなに素晴らしい模範プレイをしたあと、
どうも反動がありそうで胃が痛かったのですが…

やっぱり悪い予感は的中。

朝一番の試合が嫌いなマレーですが、寝違えたかの
ように、不機嫌そのもののオーラを漂わせて登場。

出だしはよかったのですが、2ゲームめでベネトーを
ブレークして2-0になったあと、すぐにブレークし返されます。

この変からマレーの悪い癖が始まり、サーブをミスするたびに
独り言をぶつぶつ…

ちょっと~っ、レンドルの前でそんなことしていいの~?!

初戦でトロイッキ相手に完璧に決めていたドロップショットも
決まらず、ミスが出始めます。

逆にベネトーのドロップショットは今日は完璧で、
さすがのマレーもネット際に何度も走らされては
ボールをネットにぶつけるという展開に。

とはいえ試合全体としてはハイレベルのテニスとなりました。
ハラハラするラリーの応酬が続き、ポイントが決まるたびに
観客は大喜び。

特に2-2のマレーのサーブでは、ラリーの最中にマレーの
ラケットのストリングが切れるというアクシデントが…

それにも関わらず、ベネトーの球を何度もコート内に
打ち返し、結局はポイントを取りました(笑

マレーがストリングの切れたラケットでポイントを
勝ち取るのは初めてではありません。

というか、これほどストリングを切る選手も
見たことないかも…(*゚ー゚)ゞ

でも、テンションを失ったラケットでポヨーンとしか
飛ばないのに、正確にコートに返せるんですよね。
逆に言えば、普通のリターンと違って、いったいどこに
そのボールが落ちるのが分からないのも恐怖かも(笑

スペイン留学時代にマレーをコーチしたエミリオ・サンチェスが、
ナダルを含む他のスペイン人選手の誰よりもマレーが
一番才能ある選手だ、と述べたのは有名ですが、もしかしたら
その才能のひとつはこのことだったりして…

さて今日の試合が互角の試合になったのは、マレーの
ファーストサーブががくーんと落ちたことによります。

トロイッキ戦はファーストサーブ率83%だったのが、
今回は45%と急低下。

トロイッキ戦はたったの1時間8分で終了したのに、
試合開始後40分たっても、まだスコアは3-2ですから、
どれほどラリーとポイントの取り合いが続いてるか
分かりますよね。

しかも不機嫌マレーのムードをさらに逆なでするかのように、
今度は左手の指のマメがつぶれるというアクシデントも発生。

治療を受けているときも、とてもここでは口出せないような
F言葉を発してました (゜д゜;)

その後もハイレベルの素晴らしいラリーの応酬が続き、
綱引き状態のまま、5-5でマレーのサーブ。

ここでマレーがサーブを守りきれば1セット目のチャンスです。

ところが、マレーが30-0とリードしたところで、なんと

ベネトーが転倒!

モンテカルロ・ベネトーの転倒


スローで見ると、右足首は完全に90度の角度で曲がり、
しかも右手首もその際に怪我した模様。

前回のモナコの怪我と同様、観客が興奮の真っ最中の
事故だけに、会場も大ショックです。

しかも転倒したのは、モナコが転んだのと同じ場所。

先日の記者会見で、マレーは「コートが滑りやすくて危険だ」
と言っていましたが、ベネトーが治療を受けている間も
審判にコートのあちこちに穴があって危険だ」と、
文句を言ってました。

さすがに2日の間に二度も起こったからには、これは
真剣な問題ですよね。
事実、昨日もジョコヴィッチが滑って転んでましたし…
写真はこちら

さて、どう見てもひどい怪我を負った状態だというのに、
ベネトーはなにやら試合を再開するらしい・・・

…って、もう立ってるだけでよろよろですよ~っ!

しかも怪我した右腕の代わりに、ラケットを左手に
持ち替えるという無謀なことを...(@_@)

結局はマレーに2度のサーブを叩き込まれ、6-5 となりました。

そのあとタイムアウトで再度手首の治療を受けますが、
治療が終わると、ベネトーは再びラケットを持ち
フラフラとコートに…

足首だけじゃなくて、利き腕の怪我も負っているというのに、
これはもう転倒のショックで動揺しているとしか思えないです。

だって歩くのもやっと、ラケットもろくに握れないんですよ!

でもさすがにサーブを打とうとして無理なことが分かり、

やっと棄権。

無理やり彼を止めることはできませんから、棄権してくれて、
誰もがほっとしたという感じです。

ただそれほどまでしてもベネトーは試合を続けたかったんですね。
そう思うと、どど~っと思わず涙が…

嬉し涙はいいけど、こういう涙を流すのは苦手~っ

しかもその横では、iPadの中で錦織が苦戦してるし…
(2セット目をバーディッチに取られたばかり)

ドラマが多すぎる!!!

試合後、マレーはこう語りました。

「今回は非常にいい試合だった。彼はボールを早く
 取るので、僕はコート中を走り回らなければならなかった。
 こんな風に試合が終わってしまったのは残念なことだよ」

ということで、残念な終わり方をしたとはいえ、これで
マレーが準々決勝一番乗り!

と喜んでる暇はなく…

===

こんなドラマが起こっている間、錦織圭(18)vs
トマス・バーディッチ(7)でもドラマが同時進行。

モンテカルロ錦織3R


1セット目は錦織が素晴らしいスタートを切り、
2回連続でバーディッチのサーブをブレーク。

またバックからのショットを強力に生み出し、ライン
ぎりぎりに正確に落とすという、非の打ち所の
ないパフォーマンスで、完全に錦織の一方的な
試合展開となります。

逆にバーディッチは、武器であるファーストサーブが
中々決まらず、セカンドサーブの勝率も40%

ということで、あっという間に6-2で錦織が
1セット目を取りました。

この調子でいけば、バーディッチを倒せる~っと、
マレーの試合で胃がきりきりしていた私は、これで
錦織側の方は少し安心したわけなのですが…

ところが2セット目に入り、バーディッチのファースト
サーブの調子が上がってきます。

またチャンスがあるごとにネット際に積極的に
出てきてパワフルなボレーを決め、錦織は
ブレークポイントのチャンスを掴むことができません。

錦織はペースを変えようとしてドロップショットも
何度かトライしますが、なかなかうまいところに決まらず、
逆にバーディッチに有利に…

さらにバーディッチに2度のブレークを許してしまい、
2セット目は 2-6 でバーディッチに取られてしまいました。

(ちょうどこの辺でベネトーの転倒などが起こっており、
 もうどちらに集中していいのか分からないとい状態…)

ということで、3セット目に持ち越されたわけですが…

私はそれでもいつもの錦織を信じてました。
1-1の引き分けですから、まだ再起するチャンスはあります!

さて3セット目では錦織も踏ん張り、バーディッチの
3度のブレークポイントを逃げきります。

お互いにブレークを譲らず、スコアは4-4になり、
バーディッチのサーブ。

このゲームでついに錦織にチャンスが訪れました。

錦織のブレークポイント!

ここでブレークすれば、錦織が5-4でリードとなり、
サーブを守りさえすれば、無事に準々決勝に
進出できるわけです。

ゴールはもう間近。
うぎゃ~っ、がんばれ、錦織!

と緊張の中、バーディッチのサーブ。

ボールがやり取りされ…
(指の間から見ていたのでよく覚えてない・汗)

なんと、錦織のアンフォーストエラーが発生!

これが運命を分けてしまいました。

バーディッチはその後アドバンテージを奪い返し、
最後のポイントは審判のオーバールールで
バーディッチのポイントに。

ということで念願のブレークは果たせず…

バーディッチが5-4でリードとなり、ここでブレークされたら
もうあとがないという状態で、錦織のサーブ。

でもバーディッチは猛烈な攻撃をしかけ、4度目の
ブレークポイントをつかみます。

今回はさすがに錦織も守りきれず、このゲームを落とし、
2-6, 6-2, 6-4 でバーディッチが勝利を決めました。

ということで、楽しみにしていたマレーと錦織の
準々決勝は実現しませんでした…(涙

代わりに、マレー vs バーディッチ。

しかも、バーディッチはマレーの苦手な相手!
さらに試合は再びマレーの大嫌いな朝一番に
行われることになりました。

またまた胃が痛い試合となりそうです。

===

さて、ドラマはまだまだ続き、残りの試合は雨のため
選手たちがコートを出たり入ったりが繰り返されました。

ジョー=ウィルフリード・ツォンガ(5)
フェルナンド・ベルダスコ(19)の3回戦も何度も中断。

ツォンガ・モンテカルロ3R


再開しても、ウォームアップの最中に再び
雨がぱらぱらと降り出し、試合すら始まらなかったり…

リズムを掴むのが非常に難しい試合となりましたが、
1セット目ではツォンガは5度のブレークポイントをセーブ。
ブレークがないまま、6-6でタイブレークに入ります。

一時はベルダスコがリードし、あと2ポイントでセット獲得、
というところまで行きましたが、ツォンガがワイドなサーブで
エースを決めて同点。

ツォンガファンが興奮する中、ポイントの応酬が続き、
9-7でやっとツォンガが1セット目を獲得!

2セット目もベルダスコは4度のブレークポイントを
迎えますが、どれも成功せず。

逆に今回はツォンガがベルダスコを2度ブレークし、
結果7-6, 6-2でツォンガが準々決勝進出決定となりました。

===

さらにドラマは続きます。

世界ナンバーワンのノバク・ジョコヴィッチ vs 
アレクサンドル・ドルゴポロフ(16)の試合ですが、
1セット目はジョコヴィッチの心ここにあらず。

というのも、ジョコヴィッチは祖父が亡くなったという
悲報を聞いたばかりだったからです。

観客の中にはまだこのことを知らない人たちも
多かったようで、ジョコヴィッチにはあり得ないような
ミスの連発に驚くとともに、逆にドルゴポロフに
大きな声援を送っていました。

といっても、解説を聞いているこちらは事情が
分かっているので、ポイントごとにジョコちゃんが
遠い目をして悲しみをこらえているのを見るたび、
胸がきりきり…

アンフォーストエラーでポイントを落とすと、
がくん、とうなだれて次のポジションにとぼとぼ
歩いていきます。

1セット目はジョコヴィッチは試合にほとんど気持ちが
入らず、2-6でドルゴポロフに取られてしまいました。

でもさすがジョコヴィッチ、としか言いようがありませんが、
2セット目からは試合に気持ちを切り替え、突然いつもの
(←いつも以上の)強力なストレートラインのフォアハンドや
サーブを放ち始めます。

ということで、ジョコヴィッチが2・3セットを勝ち取り、
2-6, 6-1, 6-4 で勝利!

うわ~っ、再び涙が…

試合のあと、ジョコヴィッチは両手を空に向かって
差し伸べ、亡くなった祖父に祈りをささげましたが、
きっとおじいさんも誇らしく思ってることでしょうね。

悲しみにくれるジョコヴィッチ


ツイッターでも試合中からジョコちゃんにお悔やみを述べる
メッセージで溢れていましたが、試合のあとに泣いたという
ファンも大勢いました。

ということで、悲し涙を二度も流した日となって
しまいました o(;△;)o


ジョコヴィッチ、悲しみの中での勝利 モンテカルロ3R


===

その他の試合では、ラファエル・ナダル(2)
スタニスラフ・ワウリンカ(26)、ジル・シモン(15)、
ロビン・ハース(55)
がそれぞれ8強入りを決めました!

また気になるブライアン兄弟マレー兄弟の試合は、
7-6, 6-4 でブライアン兄弟の勝ち。残念 (><;)

ライブは見れませんでしたが、ブレークの奪い合いで、
かなり面白い試合だったみたいです。
ああ、見たかった~(涙

===

昨日は友達とのディナーだったので、上の記事を
アップする前に時間切れとなってしまいました!

今日もこれからマレーの試合が始まるので、その前に
いろいろと終わらせないといけません。

もう朝の試合はこれだから困る~