ドラマ「半沢直樹」と、数字の魔力。 | モテる方法:大人の恋愛心理戦略〜モテの流儀〜

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こんばんは。黒影@恋愛戦略家です。

昨日終わったドラマ「半沢直樹」

周りでもかなり話題になっていて、普段ドラマなんてまったく観なくなった…って人たちまでハマってた。

んで、何かといえば「倍返しだっ!」というセリフがあちらこちらで聞こえてきて、滝川クリステルの「おもてなし」とともに、流行語大賞を獲るんじゃないか…なんて言われているらしい。

らしい…というのは、けっきょく…一回も観ないうちに終わってしまったから。

あ、別にあまのじゃくで、頑なに観ないぞっ!ってわけじゃなく、ただ観る機会がなかっただけなんだけど。

毎回いろんな識者がいろんな分析をしていたり、最終回の結末についても、好き/嫌い、賛否両論があって、FBなんかでも盛り上がってたんだけど、ボクはといえば、完全に話題に乗り遅れた感満載で、ちょっと寂しかった(^_^;)

そんなとき、面白いツイートがネット界隈を席巻した。

【速報】半沢視聴率54.4%

というもの。

ドラマ不況と言われていた昨今では驚愕の数字で、それって、単純に人口の半数以上が観てたってことでしょ? ※具体的な調査方法はこちら

さっき調べたら、リツイート数も45,000件を超えていて…番組を観たことのないボクまで「おぉ!すげーっ!」ってビックリしたんだけど、今日になってこんなのがニュースになっていた。

ドラマ「半沢直樹」最終回で「視聴率54.4%」のデマ飛び交う

って…デマだったのかよっ!

まぁ、よく考えれば当たり前のことで、そもそも、視聴率ってのはビデオリサーチ社ってとこが公表してる数字で、放送終了後にすぐに分かるものじゃない

数字の魔力
photo by Bada Bing

で、ボクが面白いなーって思ったのは、人間心理的に、なんでこのデマが拡散したのかってこと。

まず、発端になったツイートをつぶやいたのが「半沢直樹bot(@hanzawa_bot)」という、いかにも「公式風」なアカウントだったってこと。

プロフィールにはちゃんと「非公式」ってあるし、他のツイートを見る限り、おそらく、アフィリエイト目当てのアカウントなんだろうけど…半沢がらみのネタと写真で、パッと見、ホンモノっぽく見えるから、みんな信じちゃったんだろうね。

そして、ボクが注目したのは…こっちのほうが重要なんだけど、

「いかにもありそうな数字だった。」

ってことだ。

この「ありそうな」感じってのが、けっこうキモなんじゃないかって。

ドラマ「半沢直樹」は、9月15日の放送(前回)では、世帯視聴率が35.5%を記録したという事実があった。それもまたすごいことなんだけど、その最終回ってなると、50%越えってのは…まぁ、ありそうな感じがしないだろうか?

さらに、もうひとつ。

「54.4%」という、中途半端で切りの悪い数字だ。

マーケティングやライティングの世界では、

「信ぴょう性を増すには具体的な数字を出せ。」

ってよく言われるけど、

たとえば、

「この講座は9割以上のお客様に高評価をいただいております。」

っていうアバウトな表現と、

「この講座は91.8%のお客様に高評価をいただいております。」

っていう表現では、後者のほうがなんとなく信ぴょう性が高い「感じがする」っていう心理だ。

人間は、切りのいい数字が好きだ。たとえば「ゾロ目」とか、連続性のある数字とか。 けれども、なにかデータとして見る場合、なぜか切りの悪い数字のほうが具体性があるように感じて、印象に残りやすい。

人は無意識に、その中途半端な部分に「理由」を求めてしまうからなんだ。

また、数字を使う場合、小さな数字よりも、大きな数字のほうにより興味を示すという傾向もある。

たとえば「タウリン1g配合」と「タウリン1000mg配合」は、どちらも同じ意味だけど、1000mgのほうがなんとなく「すごそう」な感じがしないだろうか?

そんなわけで、件の半沢直樹の視聴率も、5割でもなく、50%でもなく、54.4%という、これまたいかにもありそうなホンモノっぽい数字に乗せられて、リツイートが爆発したんじゃないか…って思うんだよね。

まったく番組を観てないボクが、半沢直樹って旬なネタをもとに、誰も書かないであろう切り口で記事を書く…いろんな人に怒られちゃいそうだけど、内容についてじゃないから、まあいいじゃん。

実際、ドラマもほんとに面白かったみたいなので、今度DVDが出たら、せっかくなので観てみようかな。