こんばんは。黒影@恋愛戦略家です。
自分は…周りが期待する以上の期待を、自分にかけているだろうか?
自分がそれをしないで誰がするんだ?
「ありのままでいいんだよ…」
自称セラピストやカウンセラーのホームページに行くと、ふわふわとした柔らかいイメージの写真やイラストに飾られて、心に染みる優しい言葉が踊っている。
「今のままの自分でいいんだよ」
「ありのままの自分を大事にしなさい」
そんな優しい言葉に癒されて、まるで心が洗われるよう…。
そう、オレは今のままでいいんだ。私はありのままの自分でいいんだ…。
ちょっと待て。
キミは本当にそれでいいのか?
そんな生ぬるい、耳ざわりのいい言葉に耳をふさげ!
ありのままなんて嫌悪しろ。
photo by Billy Rowlinson
「今のままでいい」「ありのままでいい」なんて、甘く耳ざわりのいい、まやかしの言葉を嫌悪しろ!
「癒し」なんて、外の世界に求めるな。そこにあるのは麻薬と同じ。
「ありのまま」という優しい毒に侵されて、いつの間にかそれがクセになり、それがなければ生きていけなくなって、そしてさらに、それに気づくことさえもできなくなってしまう。
「ボクはダメなんです…」「私は…苦しいんです」
「うんうん。君は…頑張らなくていいんだ。ありのままでいいんだよ」
…って、いいわけないだろっ!
今の自分がイヤだから、ありのままじゃ満たされないから、変わりたいのに変われないから…今もがき苦しんでいるんだ。
世の中に雨後の筍のごとく溢れるクソみたいな「エセ」セラピストや「エセ」カウンセラーたちは…しょせん高みの見物。
自分はまったく関係ない安全な場所にいて、高みの見物よろしく、優しい言葉で、甘い言葉でキミたちを「今のまま」に縛りつけようとする。
だって、自分は安全な場所にいて、優しい「癒しの言葉」をかけるほうが「いい人」になれるし、一緒に苦しむよりも楽なんだから。
彼らは本当のことを言ってはいない。
成長するには「今のままじゃダメ」だということを。
誰かや何か…自分以外のものに癒しを求めるのは、自分の人生から逃げることだ。
だから、本当にキミを癒せるのは、他の誰でもない、あなた自身なんだ。
今ある、心地良い領域(コンフォートゾーン)を越えて、さらにそれを広げようとするとき…つまり、今までとは違う何かをしようとしたときに、違和感や不安、苦しみを感じる。そして、それを感じた時こそ、実は自分が成長している証拠。
本当の癒しは、今のダメな自分に向き合って、それをもがき苦しみながらも自らの力で乗り越えたときに、始めて手に入れることができるんだ。
「今のままでいい」「ありのままでいい」
世の中の風潮に流されて、そんなふうに思っているのならば、立ち止まってもう一度自分に問いかけろ。
「自分は『本当に』今のまま、ありのままでいいのか?」