残業のその後に 1 | ラブストーリー

ラブストーリー

  何度だって言うよ あなたが好き
    

※BL表現が強い為、苦手な方はスルーでお願いします

お読みになってからの苦情や攻撃などはご遠慮ください










広いオフィスに入って1番奥の窓際のデスクが俺の席だ



つまり俺はこの部署でそこそこの立場になる


自分で言うのはなんだけど、仕事は出来るし、周りとのコミュニケーションも良く取れてるから上司からの信頼や、部下からの人望も厚い
それだけに任される仕事が大きくて、いつも残業、残業、残業の日々だった


仕事は嫌いじゃない
だからここまで上がってきたのは確かだ
それでもここまで仕事に没頭せざるを得ない状況が少なからず俺にストレスを与えているのも確かだった


俺はフロアを見渡す
電気が付いてるのは、俺ともう1人のデスクの一角だけだ


俺と一緒に残ってるのはチャンミンと言う俺の2歳年下の途中入社してきた奴で
女子社員からはイケメンでキャーキャー言われているのに全くそんな事には興味が無いのか知らない顔だ


男が恋愛対象の俺は、仲間なのか?と思いたくなるくらいで
違うにしてもチャンミンが女たらしじゃなくて良かったと思う


俺はノートパソコンに向かって難しい顔をしてるチャンミンに声をかけた


「チャンミン大丈夫か?」
「はい」


チャンミンはうちの部署でも有能な人材の一人で、俺はかなりチャンミンを頼りにしてしまっている
結果こんな時間まで仕事をさせる事になっている訳だけど


「チャンミン今日はもう上がろう、助かったよありがとう」
「課長は?」
「あ〜俺ももう上がるから、チャンミンは先に帰ればいいよ」
「はい...」


チャンミンはノートパソコンをしまい、デスクを片付ける
そして用意が整うと、リュックを背負い「お先に失礼します」と頭を下げ、帰って行った


俺はチャンミンの背中を見送って、椅子の背もたれに寄り掛かる


「はぁ」


チャンミンもきっとそれなりのストレスを抱えているだろう


上司として部下がオーバーワークにならない様に常に気はつけてるつもりだ
ストレスを溜めすぎないようにさせる為にもやっぱりコミュニケーションは大切だと思ってる


でもチャンミンは口数が少なく、こちらの話しかけには答えてこそはくれるけど、いつまでたっても打ち解けてくれる感じはない
仕事を頼めば拒む事もないし、文句も言わない
それだけに、何をどう思ってるのか分からなくて心配になるんだ


たまには飲みにでも誘って親睦を深めたい所だけど残業ばかりでそんな余裕もないし


現に俺はチャンミンにはもう上がると言ったけど、まだ帰れそうにない


正直キツい
これだけ仕事をしてもキリがなかった


違う職場を探してもいいんだけど、それでも務めているのは、悪い人間が居なかったからだ
仕事も好きでこれだけのいい人達と仕事が出来るのに辞める選択はない


だから俺は日々の仕事のストレスを発散する必要があった


やがて23時を回ろうかと言う直前に俺もようやくデスクを片付けて、スーツの上着を手にした


「急がないと・・・」


俺はオフィスの電気を消して会社を後にする


腹が減ったから帰り道のコンビニで食料を買い込み、俺は家に帰った
シャワーをしてる間に洗濯機を回してシャワーが済むと洗い終わった洗濯物を干す
そして食事を済ませ、俺はやっと落ち着いた


「間に合ったな」


日付が変わる


0時0分


始まる






それは一日の疲れもストレスも全て吹き飛ばしてくれる俺の楽しみだった









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新連載です

又リーマン物かぁーという感じもしますが💦

頑張ります💪