※BL表現が強い為、苦手な方はスルーでお願いします
お読みになってからの苦情や攻撃などはご遠慮ください
愛し合った後、一緒にお風呂に入って、服を着る
ユノとまったりとしたい気持ちを僕は押し殺した
結局ユノと僕の関係は変わらない
これも一夜だけの事だ、そんな関係じゃない
僕がユノの横を通り抜け、ベッドに腰をかけると、ユノもこちらに来た
「俺さ、社長に、チャンミンは一緒にいると空気みたいなんだって言ったんだ、そしたら空気はなくちゃならないって言われた」
確かに
ユノと一緒にいても空気みたいに自然にそこにあったし、空気はなくちゃならない
「それで俺はチャンミンがいなくちゃいけないんだって思った」
ユノも僕が大事だと思ってくれたって事?
「俺さ社長と付き合っても、チャンミンと比べちゃってさ全然楽しくないし、抱かれてもこんな風に全然感じないんだ」
「そ、そうなの?」
そうだったのかと僕は驚く
まぁ僕もユノとのセックスは相性がいいと思ってはいたけど・・・
「俺さ・・・考えたんだけど、俺の理想の彼氏ってチャンミンなんじゃないかなって思うんだ・・・」
え?
「だけどさ...」
「だけど?」
「・・・俺・・・やっぱり怖いんだ」
結局僕もユノも、恋愛をする事に踏み出せないでいる
「付き合ったりしたいとは思わない」
「そうですね」
「うん、チャンミンなら分かってくれると思った」
「分かりますよ、僕達はもう恋愛がしたい訳じゃないのかも知れません」
「そうなんだ」
だって恋愛をしたらそれはいつか終わってしまうかも知れないから
終わる辛さを知ってるから
「俺、チャンミンの事は好きとか愛してるとかそんな簡単な気持ちじゃないんだよ、でもチャンミンがいなくちゃ駄目で・・・いて欲しいし、ずっと一緒にいたい」
そんな事僕じゃない人だったら理解できないだろうと思った
好きでも愛してもないのに傍にはいて欲しいなんてその関係はなんだと言うだろう
だからこそ他の誰かじゃ駄目なんだ
僕じゃなきゃ?
「ユノ・・・僕も、ユノが社長と付き合って、振られたんだと勘違いして、しゃちょうが許せなくて、ユノが大事なんだって気が付いた、だから僕もこれからもユノと一緒にいたいって思うよ」
「・・・いいの?俺、多分変な事言ってる、でもチャンミンが居なくちゃ駄目なんだよ」
お互いが特別なんだよね?
「じゃあどうする?僕達は付き合わない方がいい?」
「つきあってもいいよ、でも俺は今までみたいでいい」
それは僕達が、名もない関係だった頃みたいって事
「付き合ってるって事誰にも言わなくてもいいし、チャンミンの友達に紹介されたりも嫌だし・・・なんか自然にあの二人付き合ってるの?って分かるくらいでいい」
「そうですね、急に僕達の関係が恋人に変わってしまうんじゃなくて、今まで通りがいいですよね」
「好きな時に声を聞いて、会って、寝て、そんなのでもいいかな?」
「いいんじゃないですか?色んな関係があってもいいし、僕はお互いが大事で一緒にいたいって気持ちを大事にしたいです」
きっとその関係には終わりがない
ただ、もう俺達の関係は一夜だけじゃないって事
「俺はチャンミンが幸せになればいいって思ってた」
「僕もユノが幸せになって欲しいと思ってました」
「だからチャンミンが俺を幸せにしてよ」
僕達は恋愛に怯えた似た者同士だから、きっとお似合いだ
「その手がありましたね」
「チャンミンの事は俺が幸せにするからさ」
僕達セックスの後にも一緒にベッドでまったりしてもいいって事だよね?
僕はユノを引き寄せ抱きしめた
そして甘い時間を過ごした
これからは他の誰でもない僕が
ユノを幸せにする
そしてユノが僕を
一夜だけじゃなく、ずっと
俺達の関係は変わらず名もないけど
ずっと続くんだ
それは一夜一夜に深まって行くだろう
おしまい
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最後まで読んで下さってありがとうございました
このお話はずっと交互の目線で書いて来たんですが最後だけチャンミン目線が続いたのは、ただ最終話が長くなって2話に分けたから同じ目線になっちゃったんです🤣
楽しんで頂けていたら嬉しいです💦
よろしければまた(o・・o)/~