※BL表現がある為、苦手な方はスルーでお願いします
お読みになってからの苦情や攻撃などはご遠慮ください
Y
いきなりチャンミンの会社の人達に恋人だと紹介されたのは本当に驚いた
俺達は男同士なのに、時代なのかそれで何か言われる事もなくえらく祝福されていた様に思う
まぁ酒の席だったし、あの人達がどこまで素面だったかは謎だけど
それでも変に言われるよりは良かったのかなって思う
どこかチャンミンも嬉しそうだった
そして社会人としてあーやって飲みの席で上司の人達に気遣うチャンミンは少し大人に見えた
普段からスーツを着てる姿にさえ何かおいて行かれた様な気がするのに
チャンミンの嬉しそうな顔とは逆に俺の顔は暗かったんじゃないかと思う
俺はまだ学生だし、アルバイトこそしてるけど生活はまだまだ親に頼ってる部分が多い
でもチャンミンはちゃんと自立してる
俺はまだ大学も残ってる上に院にも行きたいと思ってるから、チャンミンの様に自立するのはチャンミンに比べたら大分遅れる・・・
チャンミンはここで一緒に住みたいって言うけど、何となく自分が自立してからって、ずっと断ってきていた
そんな事をしたらいつになるんだって言われそうだけど・・・
それは俺のくだらない拘りだったかも知れないけど、どうしても譲りたくない
「ごめんなチャンミン」
酒に酔って寝てしまったチャンミンの横に横になって俺はそう声をかける
「ごめんって何か?」
「え?起きてたのか?」
目を閉じていたチャンミンが目を開ける
「なんか酒を飲んだ後って覚醒しちゃうんですよね」
「そうなのか」
上を向いて寝ていたチャンミンは俺の方に寝返る
大きな目がとろんとしてるのは酒のせいか、眠くないと言う割には眠そうにも見える
「どうしてあやまったんですか?」
「んーーー・・・・」
俺は返事に困る
一緒に暮らせない理由を言ったって理解してもらえない様な気がするし
「ねぇ」
「いや・・・今日さ、チャンミンがさちゃんと社会人やってるのを見てちょっと嫉妬した」
「はい?」
「お前もあったじゃん、俺が大学入った後、俺の友達に嫉妬しただろ?」
「あー・・・あったかも」
「俺もおんなじだった。チャンミンの俺意外の交友関係が増えてるのに妙な不安を感じたんだ、置いて行かれてるみたいな・・・」
「それでごめんなの?」
チャンミンは賢い
俺が何か隠してる事だってお見通しだ
「だから・・・嫌なんだ。チャンミンと居るのが」
「え?それって・・・」
「なんか自分が未熟過ぎてさ、情けなくなる」
「待って、そんなのっ」
「ごめん」
チャンミンが体を起こす
「僕は別れないよ!」
「は?!」
「僕はそんな理由じゃ別れません!」
「だ、誰も別れるなんて言ってないだろ」
チャンミンが本当に?と言う顔で俺を見た
「だって、僕と居れないって」
「うん、だから一緒には住めない」
「それ?!」
チャンミンが力を抜いて再び横になる
「あーーーびっくりした」
「なんだよ別れたいって言ってると思ったのか?」
「思いました、心臓に悪いですよ~、一緒に住めないだけだなんて」
「だけって」
「だけじゃないけど・・・そりゃそんなの納得できないけど・・・なんか別れる事に比べたら大した事じゃないです」
チャンミンは俺の手を握った
「ユノの気持ちは尊重したいから」
俺はチャンミンの胸に顔を埋めた
「そんな不安は僕が取り払いますから、そしたら一緒にも住めるでしょ?」
そんな俺の頭を腕で抱き込むチャンミン
「いつかな、ちゃんと一緒に住もうな」
「はい、僕頑張るから」
これ以上頑張られても困るんだけどな
俺も頑張らなきゃな
チャンミンとずっと一緒に居る為に
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