マーマレードラブ 12 | ラブストーリー

ラブストーリー

  何度だって言うよ あなたが好き
    

※BL表現が強い為、苦手な方はスルーでお願いします

お読みになってからの苦情や攻撃などはご遠慮ください








俺は電車に揺られなから、でもずっとチャンミンから来たLINEを見ては閉じ。又見ては閉じを繰り返してしていた。
見たくないのに。
意味がわからなくて、信じられなくて。
見てしまう。
そんな感じ。


俺はIDカードを機械に通して足早にエントランスを抜けた。
エレベーターに乗ってる間、移動する階数を知らせる電光の数字を睨みながら考えるのはチャンミンの事ばかりだった。


当て付け?
男が恋愛対象だって言ってなかったか?
なんで女と?
女ともいけるんだ?


そう思うと自分でも信じられない様な感覚が湧き上がってくるのを覚えた。


エレベーターを降りて半透明のオフィスのドアを開けて中に入ると、いつも通りチャンミンは俺より早く出社していた。


俺はチャンミンの傍まで言って出来るだけ冷静に言葉を発した。


「チャンミンあれどういう意味だ?」


チャンミンはいきなりそんな事を言ったにも関わらず、直ぐに何の事か察したんだろう。
俺の事を見上げてやっぱり冷静に言葉を発した。


「あんたのアイコンが可愛いからですね。」
「は?」


アイコンって?俺のLINEのアイコンの事を言っているのか?


俺のLINEのアイコンは家のでっかいクマのぬいぐるみを撮った画像だった。
俺はそのクマのぬいぐるみをリビングのソファーに起き、一緒に映画を見たりする。
だってホラー映画を見る時は不安になるだろ?
あれが可愛いから何だって言うんだよ。


「あんなぬいぐるみの画像だから女だと思って勝手に送ったんですよ。」


あ?


一瞬チャンミンが何を言っているのか分からなくて俺は固まってしまう。


どう言う意味?
何を言ってるんだ?


「送ったのは僕じゃありません。」


え?
チャンミンじゃないって。
じゃあ誰だよ?


他に誰が送る?って俺は考えて、あ!と思った。
つまりチャンミンの彼女が俺をチャンミンの女と思って送ってきたって事なのか?


「そ、そうい事……?」


女の方が、チャンミンに彼女(自分)がいるのを知ってるか?と俺に挑戦状を送り付けて来たって事か……?
俺はてっきりチャンミンからのLINEだと思ってたから彼女がいるって宣言してるのかと思ったけど……。
全く違ったって事か。


でも驚いたのはチャンミンに彼女がいたって事だろ。
確かに恋愛対象は男だって言っていたのに。


「付き合ってないんだけど……」とボソッと言うチャンミン。


その表情はなんともバツが悪そうだった。


そりゃそうだろう。
勝手にあんなLINEを送られたんだ。しかもあんな写真まで暴露されて。
一体どういう相手なんだよ。
付き合ってもないって女があんなLINEをいくら俺をチャンミンの女だと思ったからって送り付けてくるか?


って言うか、付き合ってもないのにお前は女を連れ込んで、あんな姿でいたって事はそうなった訳で、それを写真を撮らせたって言うのか?


そんなのその女に悪いだろ。
その女が俺を女だと間違ったのはともかくして、そんな風に思わせ、そんな風にさせたチャンミンが悪いに決まってる。


どちらかと言えばその女を気の毒に思う。


って言うか。
チャンミンがそんな奴だったなんて。


簡単に女わ連れ込んで寝るような、そんな奴だったなんて。





意外すぎて。





俺はまだ頭が混乱していた。








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