高嶺の花は愛愛しい 24 | ラブストーリー

ラブストーリー

  何度だって言うよ あなたが好き
    

※BL表現がある為、苦手な方はスルーでお願いします

お読みになってからの苦情や攻撃などはご遠慮ください

 

 

 

 

 

C

 

 

 

 

 

 

 

翌朝の頭の痛さは本当に頭って割れるんじゃないかって思ったくらいだった

胸はむかむかして水も受けつけないくらいだった

 

 

もう二度と酒は飲まないと誓った

 

 

頭は痛いし気分は最悪だし、いい事なんか一個もない

でも仕事の付き合いで飲む機会が多くなって僕はその度、酒に強くなって行った

 

 

ただユノにはあれから何度も一緒に住もうと言ってるけど断られ続けている

 

 

何が気に入らないのか

絶対僕とは住まないと言っている

意味が分からない

 

 

僕は仕事の帰りにユノの家に通う日々で、その度泊って殆どをユノの家で過ごしていたのにだ

それとこれとは別なんだそうだ

 

 

僕は納得できなかったけど、ユノがダメって言うから仕方なくて

それでもユノの家に増えていく僕の私物はユノとの距離を縮めてのが分かって嬉しかった

 

 

 

 

 

その日も僕は仕事帰りに会社の人達に誘われて、と言うよりは連行されて近くの焼き肉屋で飲んでいた

こんな日が入社してからほぼ毎日の様に続いている

酒を飲むのが好きな酒豪ぞろいだった

 

 

「チャンミン君ってさ、彼女いるの?」

 

 

そんな質問をしてくるのは、良く僕の面倒を見てくれる女性の建築士でやり手の人だ

女性と言ってもおばちゃんだから僕にそんな事を聞くのはただの興味だろう

 

 

「付き合ってる人はいます、男ですけど」

「え?!」

 

 

僕がさらっとそんな事を告白したら周りが皆驚いた

僕はこれからずっと一緒に仕事をしていく人達だ、話しておいた方が色々楽だと思った

正直酒の勢いもあったけれど

 

 

「えぇぇ!!そうなの?!チャンミン君カッコいいのに!男か~」

「ちなみに僕の彼氏は僕よりかっこいいです!」

「えぇぇ?!チャンミン君よりかっこいいの?!ヤバくない?!」

「カッコいいし頭いいし自慢の彼氏ですよ」

 

 

ちょっとダメダメ星人だけど

そこは敢えて言う事じゃないだろう

 

 

「会ってみたい!ちょっと呼んでよ!」

「えーーどうしようかなぁ」

「呼んで呼んで!!」

 

 

その女性建築士も酔っ払っていたけど、僕はやっぱり酔っ払っていたんだろう

僕は気分よくユノに電話して迎えに来てと言った

そしたら意外にもユノもいいよって簡単にOKをした

 

 

 

 

 

部屋に通されてきたユノは酒の場のノリに少し圧倒されてる

 

 

「いつも、チャンミンがお世話になってます」

「彼氏さんーーーー待ってましたぁ!」

「こっちこっち」

 

 

ユノはひっぱられて僕の横に座らせられる

 

 

スーツの僕達の中で学生のユノの格好はラフだ

良く来てくれたな・・・って僕はユノに頭をさげてしまう

 

 

「ごめん、呼べ呼べってうるさくて」

「彼氏ってどういう事だよ」

「僕言っちゃったので、ユノと付き合ってるって」

「は?」

 

 

流石にびっくりしていた

 

 

「彼氏さんも飲むーー?」

「いや、俺は・・・チャンミンを連れて帰らないとダメなので」

「きゃーーー優しいーーーーー」

「いやそんな事は」

 

 

最初はびっくりしてたユノも悪い人達じゃないから声をかけられ楽しそうに話してくれる

 

 

僕は嬉しい

自分の彼氏を自慢出来て、そして自慢出来る彼氏で嬉しい

 

 

「ごめんねユノ」

「本当だよ、いきなり」

「でも来てくれて嬉しかった」

「あんな酒の勢いで男と付き合ってるなんてバラしちゃって、仕事は大丈夫なのかよ」

「大丈夫ですよ、本当いい人達なんです」

「そうか、良かったな、良い人達に恵まれて」

「はい」

 

 

ある程度の時間で明日と仕事だからと解放された僕達は、手を繋いで当たり前の様にユノの家に帰った

 

 

「シャワー浴びて早く寝ないと」

「はい」

 

 

玄関で靴を脱ぎ、奥の部屋に行くまでに、僕は恒例行事の様にユノに聞く

 

 

「もう一緒に住んで良くありません?」

「それはダメだ」

 

 

勿論当たり前にの様に断られる

これも恒例だ

 

 

 

それでも僕は今日は浮かれてた

 

 

 

 

会社の人達に恋人を紹介出来たって事が嬉しかった

なんでもない事が嬉しく思った瞬間だった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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