あばたもえくぼ 8 | ラブストーリー

ラブストーリー

  何度だって言うよ あなたが好き
    

※BL表現が強い為、苦手な方はスルーでお願いします

お読みになってからの苦情や攻撃などはご遠慮ください

 

 

 

 

 

 

 

Y

 

 

 

 

 

 

 

俺は、折角チャンミンが家に来てソアやウタと仲良くしてくれていっぱい話せたのに、どこか距離を感じていた

 

 

それは俺に隠し事があるからかと思ったけれど、なんとなくチャンミンにも理由がある気がしている

 

 

ウタを寝かしつけたソアにチャンミンは礼を言って帰ろうとしている

 

 

「チャンミン送るよ」

「大丈夫です、駅まで近いですし」

「そう言うなよ」

「・・・でも」

 

 

俺は上着と車のカギを取って半ば無理矢理チャンミンと外に出た

 

 

チャンミンはすみませんと悪そうに助手席に乗って来た

 

 

「今日はありがとう」

「こちらこそですよっ、ご馳走も美味しかったし、ウタちゃんも可愛いかったです」

「良かった...」

「ユノさんは幸せですね」

「そうかもな」

 

 

俺はどこか他人事みたいに思った

チャンミンはどう思ったのか運転する俺の横顔を見ていた

俺はそれに気がついていたけど運転に集中しようと前を向いたままだった

そしたらチャンミンは反対の窓の方を向いてしまう

 

 

「...チャンミン」

「はい」

「俺、やっぱりチャンミンに嫌われてるよな?」

「...」

「今日も気を使わせただけだったろ」

「嫌われてるのは僕の方です」

「それはないって言ったろ、俺はチャンミンと仲良くしたいんだ、昔みたいに」

「でもできない?それは僕が忘れている事があるからですよね?それはなんですか?」

「じゃあチャンミンが俺と距離を取る理由はなんなんだ?」

 

 

俺達はお互いに何かを抱えてるのは間違いないようだ

俺は車を適当に路地横に停めた

話をしたい

そんな気持ちはチャンミンにも通じた様だ

 

 

「僕・・・・・・実は、親から縁を切られて・・・」

「え?おじさんとおばさんに?どうして」

 

 

チャンミンはぽつぽつと話し始めた

 

 

「僕、男が好きなんです」

「は?」

 

 

俺はびっくりした

チャンミンが一瞬何を言ってるのかわからなかった

 

 

「親に理解してもらえず家を飛び出し、ゲイの風俗で働いていたんです。そこで社長に声をかけられて、拾ってもらいました・・・」

 

 

チャンミンが風俗?!

 

 

社長が言ってた訳ありってそう言う事だったのか?

 

 

「友達にも嫌われて、僕には誰もいなくなりました。だからヒョンに知られて嫌われるのが怖くて・・・」

「・・・・・・俺のせい?」

 

 

俺は咄嗟に思った

 

 

「え?何がヒョンのせい?」

「え・・・あ・・・いや・・・」

「流石にヒョンといた歳でヒョンに興味があった記憶はありません」

「そ・・・そうか・・・」

 

 

でも俺のマスの手伝いをさせて男に触れさせたのはきっとチャンミンの何かに影響したんじゃないかって思わずにはいられない

俺は当時男同士と言う点で特に意識していた訳ではなかったけれど・・・

幼かったチャンミンがそう言う行為を当たり前なんだと受け止めたとしたら?

 

 

「嫌ですよね、僕がゲイだなんて、一緒に仕事したくなくなりましたよね」

「そんな事はないよ!ないけど・・・」

 

 

でも、チャンミンがゲイだったとしてゲイの風俗で働いてたのを社長がどうして見つけたんだ?

もしかして社長もそっちなのか?

じゃあ社長とチャンミンは・・・?

 

 

二人が仲がいいのが気になっていた

 

 

社長は必要以上にチャンミンを可愛がっていたし、チャンミンも社長に懐いている

そうか二人は・・・

そうなんだ・・・

 

 

俺は全てが結びついた様な気がした

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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