「痛いの?」
「痛いの」
「どんなふうに」
「生理痛のすごいやつみたいな…腰さすって…」
なんとか耐えていると助産師さんがごはんでーす、と運んでくる
「食べれます?」
「いや痛くて吐きそう」
「んー。でもたぶん今日お産なると思うので食べれそうなものだけでいいので食べてくださいね」
「ええ」
「すっと飲めそうなのでいいですよ、ゼリーとかアイスとか。糖分が重要ですよ〜」
「とうぶん…」
お産用のバッグにウィダーインゼリーを入れたのを思い出し、母に出してもらう
1度座って箸を持ってみたが痛すぎて箸を落とし、これは無理だと判断した
ゼリーをなんとか吸って飲んだが、それさえ気持ち悪い
息を荒くしながら座ったり立ったりしていると、スーツ姿の夫がやってきた
「あれぇもうきたの」
「来たよ…」
「仕事はぁ」
「大丈夫〜…つらそうだね」
「痛い、痛すぎるの」
途切れ途切れの会話をしていると日中担当の助産師さんがやってくる
「今日担当しますね〜うん、もうLDR行きましょう。全然ダメなら戻ってきましょ」
「はひぃ」
「来れるタイミングでいいのでLDR来てくださいね〜」
もう車椅子を用意してくれ、と思ったが多少なりとも歩いた方がお産が進むだろうと思い、痛みが止まった一瞬で病室を出て、また止まり、また痛みが収まると歩く、部屋からLDRまで1フンもかからないのに、5分はかけて歩いた
LDRにつくとお産用ガウンとショーツに着替えるよう言われ、もう夫の前だが気にしてられないと血塗れのショーツを脱ぎ着替える
が、お産用ショーツを、母が慌てて全てのマジックテープを外してしまったためどこに足を入れていいか分からなくなった
戻ってきた助産師さんに履かせてもらい、私の身長からすれば高すぎる分娩台に上り内診してもらう
「うーん…まだ5センチないかな…」
「こんなに痛いのに…」
「ちょっと先生と相談してきますね」
「ひぃ」
「痛みきたら深呼吸ですよー」
「ひぃ」
結局、陣痛は来ているので飲み薬の促進剤はやめることにし、点滴をどうするかの判断を委ねられた
「このまま自然に待ってたら、今日の明るいうちってことはないと思います」
「夜になるんですか…」
「恐らく…で、促進剤点滴したらもう少し早まると思うけど結構痛み強くなります」
「ひぃ」
「自然にまかせて時間かけるか、促進剤使って少し早く産むか…ちょっと準備あるので決めといてください」
夫と相談し、今もだいぶ痛いのだからあとすこしの痛みなど我慢する、これが長引く方が辛い、ということで点滴投与をお願いした
しかしこれか地獄の始まりだった(大げさな…)