その間の陣痛の度に右足を助産師さん、左足を夫に(!)抱えられて足をあげられ、あられもない格好にさせられたり、四つん這いになってと言われそんなに広くない分娩台の上で回れとか落ちてしまうと思いながらなんとか四つん這いになったりしていた
痛みのペースはドンドン増し、私のいきみも上手になってきていたが、どうもなかなか降りてこないらしい
少し暗くなり始めたLDRに、間接照明がつけられ、なんだろうこのメロウな雰囲気…と少しだけ思ったりしながらひたすら来る陣痛にいきんでいた
子宮口全開から約1時間
内診した助産師さんの顔が少し曇る
「赤ちゃんなんですけど…産まれる時っておかあさんの背中を向いて降りてくるんですけど、もしかしたら逆向いてるかもしれなくて…」
「へっ?!」
「それで降りてこれないかも…ちょっと先生にも診てもらいましょう」
回旋異常ってやつかもしれないってこと…?
どうやって産まれさせる?
陣痛に耐えつつ考えているとオペ着を着た先生がやって来て内診する
男性医師に指を突っ込まれている姿を夫はどう見たのだろう…
「あー…うん、そう(回旋異常)っぽいね」
「ですね…」
「全開何時?」
「1時間前です」
この時初めて子宮口全開になった時間を知った
「赤ちゃんちょっと向き違うんですけどそこまで来てます、もうすこし頑張れます?こっちで引っ張るお手伝いもできます」
「がんばれます…」
「わかりました」
なんとなくだが吸引分娩になると別料金が発生すると聞いたことがあり、無駄なお金を使いたくない、が先に来た
しかし何回かいきむも生まれず、結局吸引の準備が始まってしまった
準備しても先に産んで仕舞えばいい
そんな思いでいきみ続ける
陣痛の合間、別の助産師さんがやってくる
「今日の夜担当です〜頑張ってますね、もう少しですからね」
こんな時にまで挨拶…と思いつつ頷く
「ちょっと赤ちゃん疲れてきちゃってるのでやっぱりお手伝いしますね」
先生のその一言に、助産師さんもオペ着を着ていた
「通りやすくするのに少し切ります、麻酔ちょっとチクっとしますよー」
こんなに陣痛が痛いのだから注射針くらい何も痛くない
と思ったがやはり痛いものは痛い
その後切られた感覚は分からなかった
「では次の陣痛に合わせて赤ちゃんの頭引っ張りますね」
「私はお腹押しますね」
少しだけ体格のいい助産師さんが私の横にくる
陣痛が来ると、吸引のスイッチが入り、先生の腕に力がこもる
と同時に助産師さんが私の肋骨付近をほぼ全体重をかけて押してくる
…陣痛より下手したら痛い
骨折れる…
2回ほど陣痛の波に合わせたがなかなか生まれない
その時、別の男性医師がやってきた
「変わります」
「じゃあ僕が押します」
え、180センチの男の先生が私のお腹押すの…
いよいよ骨折するんだなと思いながら次の陣痛を待つ
次の陣痛で、胎児モニターから初めて警告音が聞こえた
助産師さんが少し慌てている
一瞬落ち着いた後、もう一度来た陣痛に合わせて機械が動き、お腹を押される
出てこい、赤ちゃん…!
「ダメだ、緊急帝王切開」