日本の報道機関ではあまり報道されませんが、ギリシャでは若者による暴動が続いているようです。最近ギリシャ政府がイギリスの警察に助けを求めたという記事がありましたが、先日はそのイギリス・ロンドンのシティでも暴動が起きました。
ギリシャでの暴動の発端は、首都アテネで昨年12月に起きた警察官の少年射殺事件です。これをきっかけに新聞社、警察本部などが襲われ、アテネから全土に広がり、米シティバンク支店では爆弾テロが発生し、商店などへの襲撃・略奪にまで発展しています。この動きはスペイン、デンマーク、イタリアなどにも波及しています。
背景にあるのは、高失業率と低賃金と言われています。25歳以下の若年層の失業率は20%。それに加え通貨ユーロ導入以来インフレが進み、生活費も高騰しています。2004年に発足した右派のカラマンリス政権は国営企業の民営化を進め、企業活動を活発化させた一方、規制緩和で労働者への保護制度を改悪し、貧富の差がますます拡大しました。
政府は、信用危機の中の銀行を救う為に、280億ユーロ(約3兆6千億円)の融資を決めましたが、金融危機の最中で苦しさを増す低所得階層に対しては何ら手当をしていないことが指摘され、「国民全体が貧困化している」「資本家にばかり支援をしている」と人々の怒りを買っています。
世界中で市場原理主義・新自由主義のひずみが人々を苦しめ、「資本家は助けられ、労働者は投げ出される」という不満が渦巻いています。資本主義が崩壊寸前の一方、社会主義も中国などを見る限り、官僚や政治家の汚職によって危うい状況のような気がします。ギリシャは2004年のオリンピック開催国。4年後は暴動の嵐。中国は2008年のオリンピック開催国。4年後はどうなっているのでしょう?
資本主義にしろ社会主義にしろ、原理主義的な考え方では、人は幸せにはなれないという気がします。「いつでもお天道様が見ている」という気持ちを持って、自然と共生して柔軟に生きていくことが大切なのではないかという気がします。自分に必要な分だけを頂き、皆と分け合うという気持ちが多くの人々にあれば、皆が幸せになれるのに・・・と思います。強欲な資本家や、欲まみれで汚職に走る官僚や政治家達が国を滅ぼす原因であるし、暴動の根本的な原因なのかもしれません。