施術中に
「深く入れました」という言葉をいただきました。
強く押したわけではありません。
特別な手技を使ったわけでもありません。
けれど、
体の奥にあった緊張が
ふっとほどける瞬間を感じました。
深く入るというのは
圧の強さではありません。
むしろ、
体が受け入れられる速度で触れ続けること。
急に変えない。
急に離さない。
流れを途切れさせない。
その積み重ねの中で、
神経の防御が少しずつ下がっていく。
すると、
その人の中に溜まっていたものが
自然と浮かび上がることがあります。
今回は、昔の記憶が出てきたそうです。
けれどそれは、
私が引き出したわけではありません。
私はきっかけを整えただけ。
入れる状態になるかどうかは、
その方のタイミングです。
セラピストにできることは限られています。
体が安心できる環境をつくること。
流れを乱さないこと。
受け入れられる圧を見極めること。
深く入るとは何か。
それを探りながら、
限られた時間の中で、
緊張の奥まで触れていきたいと思っています。
