「あやし、恋し。異類婚姻譚集」 仲町六絵著 2022年発行

表紙絵のイラストから、いわゆる「ライトノベル」系の
お話なのかなーと思いきや、昔話を読んでいるかのような
雰囲気の話が多かった。
1話完結だけれど、ところどころ繋がりのある話も出て来て
なかなか楽しく読める。
狸、朱鷺、鬼、狐、神(オロチ)と、、、人間。
分かりやすいハッピーエンドばかりではないけれど
それぞれの、異類を受け入れる人間たちの選択が
切なかったり、愛おしく感じられたりする
こんな「恋愛モノ」も良いなぁ、と思った
「天国旅行」三浦しをん著 2020年発行

「心中」がテーマの短編集
自殺をすべく樹海に入り込んだ男が出会う青年。
彼と共に更に樹海の奥へと進むうち、男の気持ちにも
変化が表れて…
他にも、駆け落ち同然で結ばれた相手へ向けた遺書、
一家心中の生き残り、
ひき逃げされた恋人の霊とのドライブなど
出口のない心模様が淡々とつづられる
どれも明るい話ではないが、著者のさすがの筆力で
不思議とひきつけられ、読み通せた
どの話も「その後」が気になるけれど、
回答になる続編は(多分)書かれないのだろう
それぞれの登場人物に思いを馳せる、
その時の”自分の気持ち”を咀嚼していくこと。
それこそが、この本を読む意味なのかな、と思った
「落ちぬ椿 上絵師 律の似面絵帖」知野みさき著
2016年発行

何気なく読み始めてしまったけれど、意外と長い(笑)!
現在も続編が出続けており
最新刊は去年2025年発行で11巻まで出てたw
上絵師を目指しながら幼い弟と暮らす「律」は
近所のお茶屋の跡取り息子に恋心を抱きながらも
自分を”律して”、懸命に生きている。
上絵師としてはまだまだだけれど、
「似顔絵(似面絵)」が得意で、馴染みの同心に頼まれ
副業として描いているうちに事件の解決に繋がったり
自らの「敵」探しに結びついていく。
(親が辻切りに遭っている)
元々、現代モノより江戸モノの方が
ワタクシにとっては読みやすいのもあり、
好みの話だけれど…
現在は2巻目の「舞う百日紅」を読んでいる
さぁ、11巻まで行けるのかどうか??
「もしあと1年で人生が終わるとしたら?」小澤竹俊著
2021年発行

著者は3500人以上を看取ったホスピス医。
「死」を前にすると、
人は必ず自分の人生を振り返る、という
人生の最期を迎えつつある患者たちは、
自分の人生を振り返り、人生の意味を考えるうちに、
それぞれの答えを手に入れ、
穏やかで幸せな日々を過ごすようになるのだそうだ
”人生に締め切りを設けることで、
何がやりたいか、何が大切かを明確にしてほしい”
との意図で綴られている
もしあと1年で人生が終わるとしたら、
ワタクシは何をするだろう…何をしたいと思うのか?
著者は、無理に「何か」をみつける必要はない、という
ただ、それまでの自分を認める事が大切で、
後悔していることも、共通経験のある人と共有することで
やわらげる事も出来る、という
自分だけの幸せ(著者は”1人称の幸せ”という)ではなく
誰かの喜びや、
日々の安らぎを自分の幸せと感じるようになるのだそう
実際にそこまで「達観」出来るのかなぁ?
という疑念もあるけれど
確かに「あと1年」という条件ならば、
いままで「後回し」にして来た事と向き合うだろうし
その中で本当に大切にしたい事を見つけると
心が定まっていく…のかな、と感じた
「おかえりの神様」鈴森丹子著 2016年発行
会社員の主人公千尋が拾ったのは狸。
実はその狸は山の神で…
(別の話では川の神ビーバーも出てくるw)
奇跡も神通力もないけれど、
ただ“そばにいてくれる”神様に
恋愛に悩む男女4人が、それぞれの心の悩みを
打ち明けていくうち、いつの間にか救われていく。
やや地味だけれど、ほんわり、と暖かい気持ちになれる
「おはようの~」「さよならの~」「ただいまの~」と
続編が出ているそう
ココロが疲れている時に、読みたくなる本かも知れない
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今回の中では、旦那さんが読んでいそうなのは
三浦しをんの「天国旅行」くらい、かな?
ワタクシとしては、ちょっと可愛い話だから
最後の「おかえりの神様」を推してみたい
”かわいいモノ好き”の旦那さんだから、
読んでくれそうな気がするw
死生観や人生観に関する本は
旦那さんの方がきっともっとずっと沢山
読んでいた、と思うけれど
病気になってからは、あまりそのテの本は
選ばなくなったように感じた
(入院中は、全部の本を持って行けないから
図書館で借りた本はリストにして
旦那さんのリクエストを聞きながら
面会の時にワタクシが入れ替えしていた
自分で図書館に行くのが億劫になり
ワタクシが見繕って借りたりもしたけれど
あまりヒットは無かったみたい![]()
もっと色々読んでいれば、
”こんなのもあるよ”って言えたのにな…)
