久しぶりの緑の窓口。
買い方さえ、忘れてしまった。
そう言えば、結婚以来自分でチケットを購入なんて初めての事。
いつも旦那様が用意をしてくれる。
私が、何も出来ないと思っているから。
「有難う、あなた。」そう写真に囁いた。
今日の私は、怯えているように見えるの。
それとも心を躍らせているように・・・。
どちらとも思える心のたかまり。
まるで心臓の音が周りの人に伝わり、視線を射されるような気持ち。
そんな筈ないのにと自分に言い聞かせた。
新幹線のホームは、何故か外国の人たちの集団で賑わっている。
近寄ると、気持ち良いイントネーションの響きが耳に蘇る。
時間が13年前に戻った。
「 Don't confuse me !」(惑わせないで!)
そう叫んでいた。
あの頃、私の心は荒んでいた。
幼かったともいえる。
「Do you think I'm interesting in you?」(気があるとでも思っていたの?)
「Can't give it another try?」 (やり直してみないかい?)
「Get your hands off.Get lost.」 (手を放して。私の前から消えて)
「I'll never let you go.」 (絶対君を手放さない)
「Leave me alon!」 (ほっといて!)
13年の月日が私を変えていた。
新幹線の中では、隣の席が空いていた。
少しホッとする。
この胸の高鳴りを、誰にも取られたくない。
あの13年前の時間を、誰にも共有して欲しくなかった。
窓に映る自分の顔が、13年前の若さでない事に気付くと、心に雷雲が覆われたように重く塞がれた。
時間だけが、音を立てて過ぎていく。
to be continue