あやまち | シドリンのブログ

今朝は、朝から身体がだるい。
朝の見送りを済ませ、しばらくソファーに横たわる。
優しい主人と可愛い子供たち、まるで絵に描いたような幸せな家族。
そう、私の家族は世間が羨むような・・・。

今日は、約束の日。
13年前の約束。
一週間前の電話。一輝からの「覚えている?来週の木曜日だよ!」
覚えている?忘れられる筈がないわ。
買い換える度、携帯にスケジュール入れ直したきたから。
いいえ、入れ直さなくても頭の中の消しゴムが、その部分だけ消さなかった。

約束は、ちょうど午後12時。
家から約1時間、約束のホテルのロビー。

そろそろ準備をしなきゃ。
机の上に、子供たちへのメッセージ、そして優しい旦那様にも。
久しぶりに学生時代の友達に会うからと、「今日は子供たちの事は僕に任せて!」笑顔で言ってくれた。

こんな気持ちで出かけるのは何年ぶりだろう。
子供たちが産まれてから、お洒落をかまう暇がなかったから戸惑う。
普段は嫌な香水のボトルまで開けた。
履きなれないピンヒールのパンプスが、急に学生時代のあの時にタイムスリップさせた。

扉を開け、小さな声で「行ってきます!」と呟く。
扉の重く閉まる音さえ、小鳥の囀りに聞こえた。

車に飛び乗り駅に向かう。
最初の信号は赤、音を消していたCDのボリュームを上げる。
「愛がなけりゃただのあやまち~、」
ママ友の韓流の美咲が勝手に入れたに違いない。
確か韓国人の歌手で3月に日本デビューしたって聞いたわ。
私、クラシックしか聞かないのに、これは何系なの。
歌謡曲、それとも演歌。興味がなかったジャンルの曲調だわ。

繰り返されるサビの「愛がなけりゃただのあやまち~~~」
愛がなければただの過ち?
いいえ、愛があるから過ちなのに・・・そうCDに言い返した。
覚えやすい単調なリズムが頭をかすめていく。
そして最後の交差点を過ぎ、小さな震えを感じながら駅へと向かった。

                                            to  be  continue