私は普段
政治関係のお仕事をここ10年ほどさせていただいています。


やはり出会うのは政治家。
そんなギラついた世界に身をおいています。
華やかな世界の裏にある黒く渦巻くもの。
見て見ぬふりをしないといけない事も多々あります。
ある政治家には怪文書が届いたり
ある政治家にはハニートラップが仕掛けられたり、不倫の暴露メールが届いたり
そんな密かなトラブルもさらっと流します。



そしてある仕事で私はとある政治家に初対面しました。
ひと目で惹かれました。

当時私は離婚したばかりでした。
男の人に惹かれるとか、自分が相手にされるとかそんな恋愛自体に消極的で自信がなく、
輝かしいオーラを目の前に離婚したての重いものを背負った自分の存在が恥ずかしく
目も合わせられない感じでしたが、
彼はそんな私にすら話しかけてくれ気遣ってくれました。


ある日私は
いただいた名刺の連絡先に意を決して連絡をいれてみました。
お礼の言葉と応援の言葉です。陰ながら応援したいとの意思をお伝えしました。
初対面で一瞬で心を奪われた私は、この方は異性としてだけでなく人間的にも素晴らしい人なんだと感動すら覚えたのです。

するのカジュアルにタメ語でフランクにお返事が返ってきました。

私はどんどん夢中になり、政治家としてでなく、異性としてこの人と仲良くなりたいと思いました。彼女はいませんでしたので。
(初対面のときに、数人で話していたときに『二人付き合ったら?』と他の人に茶化されてその人が『ぜひ俺でよかったら(*´▽`*)』と言ってくれました。冗談で)


今度おちゃでも行きませんか?
とドキドキしながらダメもとで聞いてみました。
(絶対的に仕事上断られるだろうなと思っていました)

すると軽くOK。
飲みに行こう!という私は昼間にちょこっとのイメージでしたが、ガッツリ夜に飲みに行くことになりました。


飲むのならホテル予約しようか?といわれ、
まぁ、飲まないのもしらけるし、飲もうと思い予約をついでにお願いしました。
(ちゃんと自分で払うつもりです)


当日はもうこれほど緊張したことはないでしょうってくらい緊張して胸がときめきすぎて、
こんなに猛烈に恋をしたのは
前回お話しした不倫の時以来だとおもい、
ちゃんと会話にならないくらいドキドキしていました。


お酒も進み、お支払はちゃんと払うと言いましたが払ってくださり、ホテルに帰ろうってことになりました。『部屋で飲み直す?』と言われ
コンビニでお酒とおつまみを買いました。


普通に歩くんです。政治家なんですが、隠れるわけでもなく。私はとても嬉しかった。


2つ部屋をとってくれてて
お互い荷物をそれぞれの部屋におき、
私の部屋に来ることになり二次会が始まりました。くらい部屋のベッドで飲みながら大好きな人とプライベートの話をする。政治の話もして不安や不満も言ってくれる、これ以上にないくらい幸せを感じました。
こんな人が彼氏だったらなぁ、政治に精通してるお仕事をしてるので支えられる自信はありますし、恋愛=結婚観の強い私は余計
盛り上がりました。
結婚してもうまくいくだろうなまで考えました。簡単ですよね、わたし。笑



お互い酔っぱらってから
ベッドに横たわり自然に始まるのは違和感なく
心から相手を必要に思えるせっくすでした。
ひにんせずでしたが。。。



そのまま彼の腕枕で寝て朝になり
出発する時間前になると彼は部屋に戻る。
そこでサヨナラをする。




この後日も何度もそんなデートを繰り返しました。私が県外に仕事にいくことが多くなり、部屋を借りてるときもよく泊まりに来てくれました。形こそはないものの、お付き合いしてるんじゃないの?と私は勘違いしてしまいそうになるくらい親密に関わっていました。
手料理も美味しく食べてくれたり。しあわせでした。
ラブラブツーショット写真もとってくれる、
(遊びの政治家なら嫌がりますよね、証拠に残るものは)
私の悩みもいろいろ聞いてもらったり共通の知り合いがたくさんいるので会話に困ることもなかったです。


ある日付き合ってといいましたが、
『2年後に』と断られました。
ま、いいかと形にこだわらず会っていました。


これじゃあセフレだなと思うようになり
私も割りきるようになりました。
ダラダラと関係が続いておりましたが、
私も再婚を願うようになり、2年後
『付き合って』といいましたがまたもや
『今は無理。』
再婚したくてねと話をしてると『結婚は考えてない』と言われました。
私も割りきって会うようになってたので辛いとかもなく、まぁ、こんな曖昧な関係を築けるタイプの人間と付き合ったら大変だなと思うところあるので納得です。


それはそれでよかったんですが、
私の同僚が
ある日、他の人に『その彼と付き合ったら?』と茶化されたようです。すると『是非、俺でよかったら』って。




それを又聞きしてからは
ずいぶんその人の人となりに残念さを感じてしまい、下半身の緩さ(私もね!)政治家なのに自由に遊んでることに対して重ね重ねがっかり。
きっとこの人が結婚しようと思う人は
権力者の娘さんだと確信しました。



まっすぐな性格に政治感を重ね応援したいと思ったのですが、気持ちも果てしなく遠くになりました。



今もなおラブラブツーショット写真はありますが、この男の人を女の人がほっとくわけがない。



会ってるときに気になってたのが
私が運転する車に乗るときは助手席でなく、後部座席にすわり、車内ではタメ語なのに、
降りるときに急に『ありがとうございました。失礼します』と仕事モードになるところ。
完全に狙ってますね。
あなたは遊びですからねと突きつけられる瞬間でした。周りの目もあると思いますしね。



不思議な政治家との疑似恋愛体験をしたのでした。