インターナショナルマッチーデー
国際親善試合 ドイツ・ドルトムント
ウェストファーレン競技場
2006年ドイツワールドカップ・アジア代表
日本 (FIFAランキング18位)
VS
ボスニア・ヘルツェゴビナ(FIFAランキング65位)
W杯でブラジルと対戦するウェストファーレン競技場で、欧州の実力国ボスニア・ヘルツェゴビナと我らが日本代表が親善試合を行いました。それでは結果を見てみましょう。
日本 2-2 ボスニア・ヘルツェゴビナ
日本、価値を取り戻したドローとなりました。
アメリカ戦で圧倒的に押し込まれて敗退した後、本気度が低いフィンランド、実力的に劣るインドという調整試合ばかりで日本が本当の意味で輝きを取り戻すのは、父と母が参加するこの試合でした。
父と母?
父・・・中村俊輔、母・・・中田英寿ですよ。
この2人、特別に仲の良い夫婦ではありません。しかし、自分の子供たち?である日本代表がイマイチ仕上がりがよくない・・・本番を目前にしてイマイチぴりっとしない・・・いわゆる一家のピンチ!!!という今、夫婦が家族を守るために頑張ったという感じです。
これまでの代表は俊輔パパのお世話は家政婦の小笠原ミツオさんが担当してきました。しかし、小笠原ミツオさんはやっぱり本当の奥様じゃありません。俊輔パパに「活かされた」プレーで、逆に俊輔パパを「活かす」プレーができていませんでした。
しかし、今日の後半。
ミツオさんが交代し、これまでは家政婦のミツオさんに俊輔パパのお世話をお願いして、ボランチの位置でパパというよりも、家族全体を支えていたヒデママが「パパが困ってる!!」と、遂に本気で俊輔パパの横に立ちました。
やはりママはママです。旦那を最も理解しているあうんの呼吸があります。
最後の俊輔パパのクロスをヒデママがヘッドで押し込んだシーンは、俊輔パパを知っているヒデママならではのポジショニングだったのではないでしょうか。
自分の動きで俊輔パパを活かせるヒデママ。パスが命のパパがしてほしい事ができるヒデママ。
そして、ヒデママに後を託されて中盤を締めた隣の家の人小野さんと、小野さんの兄弟の稲本さんの立花兄弟ばりの兄弟愛も立派でした。押し込まれつつも、最後の猛攻はこのボランチが中盤で相手のカウンターを潰しこんでいたというのもありますからね。
・・・・と、ちょっといつもと違う雰囲気で説明をしてみました。
今日見た感じでは、中田選手が好調ですね。レジスタの役割からのダイナミックな展開力と視野の広さはさすがでした。フィジカルの強さもまだまだ健在で、国内組との比較をすると更に凄みを増した感じがします。
中村選手は、小笠原選手の良さを引き出そうと懸命にトライしていたけど、小笠原選手がそれにイマイチこたえられていなかった感じですね。中田、中村、高原という欧州トリオの中に入ると小笠原選手や久保選手はどう動けばいいのか迷ってしまうんだろうな・・・。キチガイみたいに走り回るプレミアリーグでガンガンプレイしている中田選手とのペースが悪く、中田選手のプレーゾーンを狭めている感じがしました。小笠原選手を活かすなら中村選手はあえて小笠原選手を無視して、ある程度任せたほうがいいと思いました。中村俊輔の子分という立場では、王様小笠原の良さは永遠にでないと思います。
そういう点で、中田選手と中村選手はいい関係になってきた。
お互いを強く意識しているから、お互いありきのプレーを日々考えているんだろうなっていうコンビプレー。相手を活かすという事じゃなく、自分たち2人の良さを強烈に主張しあいながら共存させていくということを何年もやってきているという点で、それが今日の試合で強烈に出た感じ。そこが小笠原選手とのコンビの違いなんじゃないかなと思います。その時代、その時の自分のサッカーを常に出せる選手同士が理解しあって作り出せる完成度の高いコンビネーションだと感じました。
やっぱり競争意識というものは大事だと再認識しました。
先日の記事でも触れましたが、浦和・ブッフバルト監督が今年の層の厚い浦和選手たちに「競争する相手をリスペクトしろ」と言ってます。
ライバルを意識するという事がリスペクトであった中田選手と中村選手。ライバルを意識するという事が「海外組は・・・」と対抗意識をむき出しにすることであった小笠原選手。
この4年間の成長度合いはそこからはじまっているんじゃないでしょうか。
トルシエジャパンでの衝撃的なデビューで『うおおおお』と感じさせた小笠原選手のこの消えっぷりは日本サッカー界にとってちょっと悲しいものではないでしょうか。
小笠原小笠原と連呼する実況のせいで、そうは見えないかもしれませんが、少なくとも僕から見たらこの数年の小笠原選手は不調に見えます。
それでは選手評価です。(敬称略)
GK 川口 6.0点…可もなく不可もなく。安定している、2失点はしょうがない。
DF 加地 6.0点…三都主があがった時のバランスを上手に取ったが、自分のポジションは全体的に押し込まれていた。4バックを考えての動きは見えた。
DF 宮本 6.0点…三都主との関係を気にするあまり、中澤との距離が曖昧だった。4バックでは楽しそうにプレーしている。
DF 中澤 6.0点…高さとフィジカルの強さは武器だが、足元の弱さを狙われている。
DF三都主 6.5点…今年はサイド攻撃の意識が非常に高い。守備の意識も出てきている。浦和でのポジション争いが意識改善になったか。スピードが清水時代に復活しつつある。
MF 福西 6.5点…合宿開始時と比較してだいぶ充実してきた。中田との横の関係が最も上手な選手。数少ない攻撃機会も印象深い働きをした。中田がいると対抗心か動きが良くなる。いないときはいまいち。
MF 中田 7.5点…後半ロスタイムの同点ゴールは非常に重くて大きい。押し込まれた時、押し返すように強引に前へ前へパスを送り続けて相手のDFを下げさせていた。劣勢の時にパス一本で相手を下がらせるというプレーや意識を持つことができる選手って日本にはまだまだ少ない。それが出来るのが中田2世と個人的に呼んでいる長谷部選手なんだけどね。
MF小笠原 6.0点…前半開始早々は良い動きをしていたが、15分過ぎからまた消えた。自分の役割をイメージできていないようだ。
MF 中村 7.0点…相手を活かすことに気を使いすぎてやや消極的な方向を見ていたが、切れの良いパスを供給し続けた。
FW 高原 7.0点…久保を強烈に意識したプレーだった。先制弾だけでなく惜しいゴール性のシュートもいくつか放つなど、FWとして引き出しの多さを見せた。
FW 久保 6.0点…機能せず。終始消えていた。海外組との連携に戸惑っている感もある。この選手もまた王様タイプ。柳沢との連携のほうがいいかもしれない。
MF 小野 6.5点…目立つような動きはしなかったが、後半慣れてきた頃から相手の攻撃を要所でとめていた。疲れが残っていそうな重そうな動きだった。
MF 稲本 6.5点…守備を強く意識して前線とDFの間が伸びきらないようにきっちり抑えた。
FW 柳沢 6.5点…特別目立つ動きはなかったが、DFを引き付ける役目を心がけているのは伝わってきた。最後の同点ゴールのシーンでも。
DF陣は少し修正が必要かもしれません。まず、空中戦。相手に体を預けられてる時が多かった。例えばボスニアの選手が中澤選手を背にしてセンタリングをもらう時、中澤選手に向かって相手は飛んだよね。これされたらもうDFはどうしようもない。自分が飛べば相手を跳ね返しちゃって空中での体勢良くさせちゃうし。そうさせないためにも相手の後ろにはいらずに横から前に入らないといけないんだけど、相手が早いもんだから結局後ろからおっかけちゃう。これをなんとかしないと、ゴール前に早い選手が揃うクロアチアやブラジル相手だと失点パターンの1つになってしまうかもしません。
あとは1対1の弱さでしょうか。切り返せば振り切れると思われてるせいか、切り替えし連発されていましたね。1対1が弱いものだから、1人、また1人とDFがフォローに集まっていっちゃう。するとフリーになるバルバレス選手・・・・。
今日は世界中から偵察がきていたみたいだけど、日本の守備はざるだと思われたかもしれないですね。
中澤選手あたりは腰が高いし、やっぱりいつもより疲れているんだと思う。
あとは松井選手。見たかったですね。
でも、今日のあの展開では勝つためには替えられなかったというのがジーコ監督の本音じゃないかな。僕が監督でもやっぱり松井選手の出るタイミングはなかったと思う。
やるなら、小笠原→松井で、ボランチに中田&小野という感じかな。でも、今日はやっぱり松井選手じゃないような・・・。
それではこの辺で。
どうか怪我だけはしませんように・・・。
最後まで読んでいただき本当にありがとうございます。
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