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Jリーグを世界標準へ!

自分の国のサッカーを愛してこそ真のフットボーラー。

テキストだけで投げておくのもあれなんで、5年分の収支報告書から数字をピックアップしてまとめておきました。この事業ベースで20億近いマイナス収支となっていますが、必要経費として捉えているのかもしれません。しかし投資にしても金額は大きいですので、投資対効果の精査は必要だと思います。将来の為に!!という事だけで検証もなく投資をするのは危ないですしね。特にJFAは100億円強程度の中小企業クラスの体力。その数割を占める投資の効果は重要です。


$Jリーグを世界標準へ!


参考までに。
JFAが発表した経営レポート
http://www.jfa.or.jp/jfa/topics/2011/25.html


今回のように反論する為に情報を提供するケースでは、反論材料のみのデータを挙げて正当化を目指すという論陣の張り方が多いかと思います。比較的有意義な情報があるなとは思いますが、1点あげるとすれば代表関連事業支出だけではなく、その他事業活動支出の推移がこのページに欲しいなと思います。実際には収支報告書に書いてありますが、指導普及事業支出や管理費、PHQ支出等の推移など、このページで出せばより完全な情報になるのに・・・と思うわけです。

事業活動別の支出推移を比較し、事業活動毎の必要性のプライオリティをつけないといけません。例えば収入が減る中でプレジデンツ・ミッションへの支出は年々どうなっているのか管理費はどうなっているのか等です。

例えばですが、内情は知りませんが、収支報告を見ると素人感覚で見れば

指導普及事業収入 1,122,031,577円
指導普及事業支出 2,832,510,517円

となり、この事業は単純に見たら支出のほうが多いけど何故なんだろう・・・とか、そういう声が選手会からあってもよいのかなと。(あったらすみません)私としてはPHQなども支出が上回っているので何故なんだろう・・・とか気になりますけどね。


協会が言う「要求は理不尽だ!」や選手会が言う「低待遇だ!」という前に、サッカー協会の経営として、それぞれの支出の状況は時流に対して適正なのかを考えないといけませんね。その後に、待遇について考えれば良いかと。しっかりそれを議論すれば、そこから先はビジョンですから。ビジョンによってどこに限られた予算を分配するかですから。協会も、理不尽とか言う前に、企業のビジョンとして人件費に対する説明をしっかりと行い、選手側も労組のようにやりたいならしっかりとサッカー協会の経営状況を徹底分析して、議論を尽くすべきだと思います。それが交渉でしょう。

ただ、なんとなーーくですが、前時代的な・・・・というか官僚的な予算配分をしているような予算に、何も言わずにここまで来ちゃったのも選手会の責任だと思いますしね。

どうでしょう、ここはひとつ、レンホウさんにサッカー教会内事業仕分けをしてもらうというのは。


あ、民間企業で勤務する側の立場から1つ言えば、選手側も1つだけ理解しないといけないのは、サッカー協会の収入は150億円。世の中で言えば中小企業並の体力だという事です。この規模の企業の人件費のレベルがどれくらい必要なのかは考えないといけませんよね。

当然、協会会長報酬、役員報酬含めてですが!!!


ちなみに一部のスポーツマスコミが、選手会が押され気味だとか書き始めていますが、もう少し落ち着いて状況を見て真ん中に立っていたほうが身のためかと思います。この情報だけで選手会が負けるなと思って、サッカー協会の元に1番槍ではせ参じるようなやり方をするには、まだ危ない気がしますから。

ご無沙汰しています。

久々の更新ですが、前回の記事でマリノスについて書いていたら、関係者、サポーターの誰もが今年のマリノスの中心になると期待していた中村が怪我で開幕絶望という記事が今日出ていました。

昔から中村はとことんついていませんね。
1番輝いたのは高校時代だったのではないかと思う程です。
中田ヒデ時代はヒデの背中、やっと自分の時代と思ったら本田の背中。彼の前には必ず誰かがいました。メディアに過大評価され続けたとはいえ、サッカー界の功労者の1人、そろそろメディアも等身大の評価をしてあげなよと思うわけですが。

先日、タイにベルマーレが来ていました。
トヨタプレミアカップという記念大会でタイのチームと試合をして負けました。

対戦相手はタイ・カップ戦優勝チームのタイ・ポートFC。
タイでも有数の強豪チームです。それに対してベルマーレはキャンプ中の参加という軽い位置づけ。ちょっとJリーグもベルマーレを派遣だなんて、、、失礼なんじゃないか・・・?と思いました。J2のチームがキャンプついでに勝てるほど甘くないチームだぞ?と思うのですが。


ただ、どうも色々現地で情報を集めていると、元々スポンサーのトヨタはJリーグチャンピオンを招こうとしていたようでそれがかなわずベルマーレになったという情報が。

トヨタといえば名古屋グランパス。

なるほど、グランパスにふられてベルマーレだったのですか。
・・・てか、それが本当だったらとんでもない落差なのですが・・・。相手はJリーグ王者ですよ・・・そしてスポンサーのトヨタのメンツは。

真実はまだわかりませんが、反町監督もキャンプ調整気分の采配で、なんとも後味の悪い、でもタイの人から見たら「Jリーグ弱いなおい!」という印象を確実に残したゲームでした。

タイ全土で放映され、実は今年から新設された注目の高いグレードA級の大会だっただけに、知名度を上げるチャンスだったわけですが、結果的に惨敗で全国に「Jリーグ弱いなおい!」が流れました。


大宮とこの時期にダービーやるくらいなら、元ACL王者の浦和レッズを呼べばよかったのになぁと思いましたよ。


負けるのはしょうがないにしても、ベルマーレの選手は調整気分でそこが嫌だったし、東南アジアでJリーグの人気が出る日がまた一歩遠くなったなと、ちょっと残念な気持ちでした。


Jリーグのプライドがなさすぎるぞ反町ベルマーレ!
海外ならなおさらどんな試合でもやる気をみせろ!


Jリーグもシーズン終了。
名古屋グランパスの優勝でJ1は終了となりました。

しかし名古屋の優勝が早く決まりすぎたせいか、最終節は各チームのネガティブ要素がクローズアップされてしまい、残留争いに残った神戸がまるで優勝したかのような賑わいになっており、移籍騒動と下位争いで最終節が盛り上がるという近年まれに見るしらけた最終節になりました。


まずは横浜FMのお家騒動から。

松田の解雇は私個人としてみたらいつかこうなると思っていたので不思議ではありません。深くは書きませんが、松田は木村マリノスではないだろうと思っていましたので。山瀬に関しては、ミスターマリノスが監督をしているので、似た者同士である中村が来た以上、中村シフトによってはじかれる立場になるだろうとは思っていました。うがった見方をすれば、中村や若手がやりやすいチームにする為の刷新とも取れますが。ここ数年の不振の責任を山瀬や松田ら主力がとらされたという感じでしょう。但し、岡田マリノス時代に、基礎を作らなかったツケを木村監督が強引に手術しようとしてるのでは?とも取れますのであながちネガティブだらけではないのでは?と思います。ただ、以前も書きましたが、ハーフナーマイクを放出したのはミスジャッジでしたね。(甲府で開花)


浦和に関しては、またか・・・という感じで呆れます。
フロントが監督を更迭しながら、ホーム最終節でフロントは一切の挨拶無し。ブーイングの中で挨拶をしていた前社長がそれでもまだマシという具合に見えます。Jリーグとはいえ、1つの企業であり、それも浦和レッズほどになるとその注目度では大企業並の注目を浴びる事になります。ですから、社長の立場にはそれそうおうの経験豊富な経営者を迎えないといけません。経営の立場でのビジネス経験が乏しく精神論だけで運営できると思っているかつての鬼武チェアマンとたいしてかわらない橋本社長に、これだけの注目企業が運営できるわけがないのです。三菱もどうしても人を送り込みたいなら、執行役員以上で経営感覚に優れた人材を送り込んできなさいと言いたい所です。

フィンケ監督の勇退については賛否両論ですが、個人的には残念な思いでいます。ちなみに、フィンケのサッカー観や戦術は特に好きではありません。彼のサッカーはパスとポゼッション重視の体力消耗が激しい、ゴール前の非力サッカーだなと思っていますし、自分とは違う価値観の人だと思っています。しかし、好き嫌いで監督をやれ、やるなというのはまた違いますからね。共有できるポイントの中で応援をしてきました。仮に、このサッカーで天下を取れてチームが上向くならそれでいいと思いますし。大事な事は各サポーターの想いや希望するサッカー以上に、「浦和レッズが強くなるステップを踏んでいるかどうか」なのです。私としては、フィンケにもう1年チャンスをあげても良かったと思っています。むしろ来年を見たかった。それだけに残念です。


最近ではオフト、ギド、オジェック、エンゲルスと各監督が限られた環境の中で何かを残し続けてくれたと思っています。フィンケもまた、若手にチャンスを与え、浦和レッズが持っていた層の厚さを表面化させてくれました。この先の監督に対してとても良いバトンパスをしたと思います。でも、忘れてはいけないのはフィンケもまたエンゲルス以前の監督達から良いバトンも受け取っているんですね。今の浦和レッズはフィンケが作ったのではない。代々の監督が積み重ねてきた中で彼もまた彼の役割を果たしたという事です。


私の中でのフィンケ評は5段階中4点を渡します。
この2年の戦術は評価し難いですが、フィンケの経験値を注入した若手を世の中に送り出し、5年10年先の浦和レッズの軸をしっかりと育ててくれた、つまり「人を残した」事が高評価です。

フィンケにはありがとうという言葉しかないですね。

そしてフロントには、今のうちに辞めておいたほうがいいよという言葉ですかね。



ストイコビッチを見ていると、浦和レッズに数々のタイトルをもたらしたギド・ブッフバルトの戦術を思い出す。扱いにくい個性派集団をまとめるコツをこの2人は持っている。

勿論、彼らには世界的スターであるという「印籠」の強みはある。しかし、強みを自覚できて、使えるならそれもまた名手である。

その「印籠」がどこまで効果的かという点で、ギドもストイコビッチも世界での成功が難しい種類の監督かもしれないが、日本人選手の良さを「気持ちよく」引き出す術を持っている点で、日本では成功するタイプと言っていい。日本人の良さを監督が作るのではなく、選手から良さを能動的に出させてそこに戦術をのせていく事がまさに日本で成功するポイントの1つだと思うし、今の日本のレベルにはこういう監督がマッチするのだろう。

サッカーだけではないが、ロジカルに攻めるだけでは、今の日本の若い子たちには通用しない。若くて個性が強い選手達を束ねるノンロジカルの部分を持つ指導者とそれを支えるロジカルなアプローチができるコーチのコンビにこそ、未来の日本サッカーを託すべきだろう。

そしてもう1つ。

発展途上の日本サッカーの代表監督には若い監督が適任。
日々めまぐるしく変わり続ける世界のサッカーに、監督の知力と体力がついてこないと後手を踏むのもあるが、若き世界のスターであり続けるモウリーニョを見ていて思うのは、若い選手達とノンロジカルにぶつかっていく監督にもまた若さが必要なのだと。
日本で大フィーバーを巻き起こし、今でも根強いファンを持つオシム元監督。

彼が残した功績は認めるが、私は彼のブームはマスメディアに煽られた過大評価だったと見ている。書籍まで発売されて神格化させる気かと思わせるほどのメディアが多かったが、肝心のコアな部分を見ずに、一般大衆にとって神秘的な印象を抱かせる彼の発言ばかりが先行していた。

私自身のサッカーブログでも警鐘を何度も鳴らしてきたが、マスメディアが作り上げたオシムサッカーなるものが本気で世界に通じるという幻想が蔓延しすぎていた。ドイツW杯の敗北により、無策すぎたジーコがクローズアップされすぎたあまり、内容の是非は別として、何か目新しそうな戦術を表に出していたオシムにたいした検証もせずに世間が飛びついたという印象だった。


日本代表監督就任時、オシムは「日本的なサッカー」というテーマを掲げ、彼の中での「日本」というものに基づいた「日本的な」という固定概念の中で日本サッカーを作ろうとし、それをマスメディアや多くのファンが、「それこそ日本が生き残る道だ!」と寸分の疑いもせずに受け入れた。フィールドの向こうに人生が見える「オシム本」にあるオシムの生き様への評価と現代サッカー監督としての評価がミックスしまくっていた所が、サッカー発展途上国たる日本の現状なのかと寂しい時間を送ったものだった。何が真実で何が幻想なのかをぼかし、W杯敗北とヒデ引退に意気消沈するサッカー人気を回復させる為にうた、サッカー協会と、サッカー利権をわかちあう某大手広告代理店が大々的に行った日本サッカー人気回復キャンペーンそのものだった。


結局オシムのサッカーは、彼が病に倒れたゆえに志半ばで終えた。病がなければ成功していたと見る向きも多いが、私の中ではあのまま続けていても失敗していたと思う。

理由としては、オシムには日本サッカーは「テクニカル」よりも「メンタル」によってそのポテンシャルが左右されるという事まで気が回っていなかったという事があげられる。集団の力というものをテクニカルなアプローチに求めるやり方も必要ではあるが、ジーコJAPANの失敗はテクニカルなアプローチではなく、メンタルアプローチの失敗だった事に、後を引き継いだオシムやサッカー協会含めて気がついていなかった。

特に、彼が標榜した走るサッカーについては、走るという行為そのものにはスランプなどないわけで、スランプに入りやすく、恐れるべきものはまさにメンタルの部分だった。そこがまさに「日本的」の背景とも共通していただけに、ここに注目をするべきだった。


ドイツW杯を振り返ると、中村俊輔をトップ下に配した布陣で世界にチャレンジしたジーコは、ブラジル等の世界の強豪との本気試合での中村の「前線で前を向けない」癖を見抜けなかった。前線が前を向いてプレーできないと、世界のトップクラスとの試合では間違いなく押し込まれる展開になる。前を向けなくて弱気なプレーになりながらも我を通そうとする中村と前に向かったプレーを狙う中田やその間でバランスを取りたがる福西、前が後ろを向く事でラインを思わず下げてしまう宮本らで中盤が割れた。

ここの選手能力は決して低くはなく、世界でもある程度やれる能力は揃っていた。それなのに惨敗を喫したのにはこれらの原因もあったのは間違いない。




その後、W杯の結果を受けて鹿島などの一部チームはW杯で通用しなかった「古い日本サッカー」という戦犯の烙印を押されて代表から追放され、その一方でジーコに選ばれていなかった選手たちがオシムに選ばれた。特に浦和からは鈴木啓太はじめ多くの選手が参加するようになった。私は、オシムに啓太がいじられていく様を見て、浦和がいじられるという不安を抱き、再三ブログなどで不安と警鐘を鳴らしていた。しかし、結果的に浦和レッズをアジアチャンピオンに導いた鈴木啓太は、オシムに呼ばれたとたん、怪我やコンディションを大幅に崩すなどの影響で、それ以降精彩に欠き、南アフリカ大会に出るといわれた男だったが、候補にすらはいらなくなってしまった。オシムジャパンに行き、戦術的な部分だけでなく、メンタル的な部分まで書き換えられて、本来できたはずの浦和のサッカーでまで本来のポテンシャルが発揮できなくなっていった。


そして皮肉にも、そこから3年間、オシムJAPAN発足以降にJリーグ優勝するチームはオシムから完全無視された鹿島だった。


次回は日本で成功しやすい、また、日本がしばらく必要とする監督像について触れていきたいと思います。
J1は名古屋が初優勝。
今年は名古屋が勝つべくして勝ったという印象だった。

名古屋が勝ち点差ほどダントツに強かったかというとそういう印象はうけない。得点、失点、得失点どれをみても特筆すべきものは無くチャンピオンとしては平凡である。良かった点があるとすれば、上手な負け方だったと思う。

「連敗をしない」

これが名古屋の強さであり、上手な負け方だった。
毎年優勝するチームに共通している部分はこの部分。

上手な負け方とは、簡単に言えば連敗をしない事。次の試合で負けなければ、前の試合の負けが上手な負けだったと私は考えている。私の中では「上手な負け方」とは結果論から導かれるものだと思っている。要は試合に負けてから1週間、時には3日という短い時間でどう立て直すのかという部分が大事だという事を言いたいのである。

短期間で戦術やテクニカルな部分を改善する事は難しい。勿論、次節の相手研究や疲労回復も行うが、最も大事な事は負けの数日後の試合にむけてのメンタルコントロールである。


選手として世界的なプレーヤーであったストイコビッチには、選手に自分の言葉を受け止めさせるだけの看板、いわゆる選手としての経験や実績、そしてそれらによって生み出されてくるカリスマ性があった。「説明力」だけではなく「説得力」にも長けていた。


玉田、闘莉王、ケネディ、金崎など多彩な超・個性派を揃えた名古屋は1つ間違えると個性が分離して別々の方向へ暴走するリスクをはらんでいた。上手な負け方をする事でチームのメンタルを維持し続けたストイコビッチの功績は非常に大きかったといえるだろう。


ちなみに、この数年、浦和(ブッフバルト)の初優勝の後は鹿島(オリベイラ)の3連覇、名古屋(ストイコビッチ)の初優勝と全て外国人監督が制している。特筆すべきはこの3人が全員メンタリティコントロール重視の、いわゆるカリスマ型監督であるという事だ。彼らの存在そのものが選手にとっての「説得力」になり、「説明力」を際立たせる下地となった。ちなみに、この選手が感じる「説得力」は、一般のファンが感じる「説得力」とは異なるものである。同じサッカー選手としての「格」の違いからくるものも多分に含まれてくる。



次回は、大フィーバーを起こしたオシム元日本代表監督とそれを支えた日本代表が見落とした穴について書こうと思います。
ACLやCWCへの進出が目標とぶちあげるクラブは多い。
世界への視野が広まるという事は喜ぶべきことだろう。

しかし実際に各クラブを見るとスポンサーは国内企業である。

現状、Jリーグの胸スポンサーで費用対効果を得られる国内企業はどれくらいあるのだろうか。既に持つマーケットシェアをどれくらい押し上げるのか。

具体的なデータがあるわけではないので一概には言えないが、外国企業が胸スポンサーになった場合の日本デビューの価値と比べると、それは低いものと思われる。

日本市場に進出したがっている企業は海外には多い。

そういう企業にとってサッカーのスポンサーというものは比較的効果が見込めるというある種の洗脳がある。特にサムスンなどの世界的企業などはその1つだろう。

私が住むタイにも「ハイソ」な企業は多い。

アジア進出を目指すクラブは、アジアの企業を対象にスポンサー契約ができる制度、つまりスポンサーのグローバル化というものを積極的に認めてもいいのではないかと思う。


多くのクラブにおいて、地元密着というのは事実上停滞している。それはJリーグができて十数年という歳月の中で、地元がJリーグで地域経済の活性化が期待していたほどではないと思ってしまっている証拠でもある。その状態において今後益々の投資を期待するのは難しい。その停滞をクリアするのは日本経済を復活させるスピードとリンクしているものもあると思う。つまり、クラブの努力だけでは限界がある。


そこで日本の経済活性化の中で議題にあがる事の1つでもあるが、資金力の豊富な国から資金を引き込むという手段が効果的だと思う。


上述したように、日本進出を狙う企業は多い。
最近クアラルンプールと日本を繋ぐ便を就航したAirAsia(マレーシア)やそれこそ昔から日本の壁に破れてきたサムスンなど他の国ではサッカーに投資している金持ち企業は豊富にある。

彼らはJリーグが死ぬほど嫌ったチームに企業名を入れる約束などは言わない。

彼らがもたらす資金によってクラブの当面の経営が安定し、魅力あるチーム作りや育成、時には有名選手の招聘が出来るようになる。そのようにしてチームが魅力を持った時に、地元がチームの魅力を再認識し、地元がチームに投資してくれるようになればより筋肉質な地域と密着のクラブ経営になると思う。

また放映権についても、Jリーグが柔軟な映像提供ができないのであれば、制限緩和し、クラブにも自由度を持たせて譲渡すべきである。Jリーグだけが儲かるシステムによってクラブが疲弊している現状には危機感を抱く。


地域密着を理念としてきたJリーグの方向性は一定の効果をあげた。

しかし、アジアサッカーのグローバル化が進む中で、日本のクラブは地域密着の理念を発展的修正し、世界に挑んでいく「おらが街のサッカーチーム」になる必要があるのではないかと思う。一部情報で流れているプレミアリーグを作る事に異論は無い。しかし、それでは一部のチームにしか恩恵は無い。


W杯で選手の頑張りによって知名度をあげた日本サッカー。
今がまさに変わるときでは無いだろうか。


この問題の背景には事実上のJリーグの最大スポンサーともいえるスカパーの存在も関係あるだろう。スカパーの経営陣の1人は2008年サッカー批評という雑誌で、各クラブに対して魅力あるクラブ作りと観客増をスポンサーの立場から求めている。当然の話だが、スカパーとしてみたらサッカーセット番組に加入してくれる人が増えなければビジネスにならない。クラブに対して、Jリーグに対して厳しい要求をするのも当然である。

スカパーの契約はクラブ経営にとって大きい。これを契約する為にはノルマをクリアしないといけない。大宮が無理をした背景はここにも1つあるのではないかと思う。

しかし1つ疑問が残る。

スカパーとの契約はJリーグとの契約。
Jリーグ全クラブが頑張らないといけないノルマである事は間違いない。全クラブに同等のプレッシャーがあったのは事実である。そこから考えると本当に大宮だけなのか?という疑問が残る。

同じプレッシャーに直面していたクラブは本当に大丈夫なのか?

また、大量に配られている無料招待券などの背景もこの件がちらっとよぎってしまう。入場料収入も大事だが、放映権料も大事である為に、数を入れているイメージを作り上げていく手法をとったりはしなかっただろうか。

大宮から始まった事とはいえ、連鎖していくイメージや疑惑とは恐ろしいものである。

動員数のノルマ主義の裏に隠されたモノがまだあるのではないかという気にもなる。

どこまでマスコミはこの問題の背景に切り込んでいけるのか。
背景は何も無いと確証が得られるところまで切り込んでいけるのか、それとも新たな事実に切り込んでいけるのか。

出番ですよメディアの皆さん。
大宮の水増し疑惑は2007年11月から始まったという事だけど本当だろうか。


この年はJリーグイレブンミリオンプロジェクトという2010年に年間1100万人の動員を集めようというイベントが始まった年。これはJリーグをあげて取り組む重要な課題の1つだったはず。

そもそもこのイレブンミリオン計画は完全なる根拠の無い「打ち上げ花火」だった。

一部のクラブの動員数が順調に伸びていた事に支えられていた当時、伸びていないクラブがどのように観客をリアルに伸ばしていくか等、深く検証されずに打ち上げた感が強かった。

あくまでクラブの努力によって伸びていたに過ぎず、そのまま各クラブが自分達で考えなさいという感じで、細かい問題の種を見ようとしていなかった。その無策さの所に「イレブンミリオン」という計画を立てて、クラブに「厳守」と伝えたのもなんとなく想像できる。Jリーグとして的確なアドバイスをおくれずに、過酷なターゲットだけを与えるノルマ主義。

当時のチェアマンは鬼武氏である。
チェアマン時代を通じた彼の根拠の無い判断の数々を見れば、この無策イベントも理解できる。彼がヤンマー関連会社で社長をやっていたバブルの頃の感覚そのままである。


水増しという事実については大宮は責められるべきである。


しかし当時のチェアマンである鬼武氏も同じく責めを負うべき立場と思う。チェアマンという座について翌年、実績を残そうという気持ちばかり先走ってしまたのかもしれないが、結果を出させる事を優先するあまり、結果の信憑性をチェックする体制を作らなかったのは大きな失敗である。


サポーターへの裏切りと共に、スポンサーへの裏切りでもある。


各クラブの営業やJリーグの営業部門の中には、Jリーグへのスポンサー効果としてイレブンミリオンという目標を提示しながら投資への魅力をスポンサーに説いていた人もいたはずだ。


成功したチェアマンのように引退していった鬼武氏には気の毒だが、彼の成功はこのような嘘の数字の上に成り立ったものとなった。


しかし、チェアマン在任中に組織のトップとして何もできなかった実績を考えると、これが真実の姿とも言えるのではないだろうか。


一般社会でも良くある話だが、根拠も無くセールスして来い!という会社や上司は最後は必ずこのようなしっぺ返しが来る事が多い。


ついでにもう1つ言えば、2009年の大宮の観客動員数がJ1でNo.1の伸び率を見せた。

浦和レッズなど、他のチームが軒並み動員数を落とす中、1試合あたりの平均動員人数が5,000人以上伸びていた。背景にはスタジアムの改築効果、営業努力などもあったのだとは思うが、今の事件が背景にあるからか信憑性まで疑われてしまう。

詳しくは以下から。

http://www.j-league.or.jp/data/view.php?d=j1data&g=j1_0&t=t_visitor&y=2010