帰ってきた悪魔 .
静岡の実家に住んでいた頃、ローカル局のコメンテーターが当時清水
エスパルスに所属していた三都主アレサンドロ選手をこう表現しました。
『相手チームのDFをずたずたに切り裂くオレンジの悪魔』
最近の三都主選手を見るとその頃のクオリティが戻ってきたように思え
ます。彼は本来攻撃的な選手ですから、オシムジャパンでも浦和レッズ
でも前のポジションを与えられることで良さが出せます。まさに・・・・
『赤い悪魔 三都主アレサンドロ』
ですね。
追加点となった2点目は左サイドの高い位置でボールをうけて中に切れ
込んでシュートコースを十分確保してから右足でゴール右隅へズドン
でした。
三都主=左サイドでゴールラインぎりぎりまでチャレンジでセンタリング
昨年後半はこれを相手に読まれていたせいで、彼自身がどこか停滞気味
な部分がありましたが、今年はそれを逆に使っての中への切れ込みというプレー
スタイルを積極的に使うことで相手もマークの受け渡しで迷うシーンが発生
してこのゴールのような展開がうまれてくるようになりました。
特にブラジル系選手が持つ一瞬の速さの高いクオリティというものを彼も
持っている為、相手が少しでも迷う素振りを見せるようなことになると、
彼のスピードの餌食になってしまうわけですね。
クラブでも中盤でアタッキングサードを任せられ、オシムジャパンでも同様の
エリアを任されるようになり、いよいよ本腰を入れた攻撃の赤鬼としての
三都主アレサンドロの進化が楽しみになってきましたね。
気持ちがのればのるほどプレーの質が向上するラテン系なので、皆さん
代表の試合でも是非盛り上げて応援してあげてください!
今後のRed Devilの活躍に期待します。
陣容が未だ定まらないFC東京 .
ササ・サルセード選手を放出したFC東京が獲得したのが『ワシントン』選手。
ワシントン選手というと浦和レッズのワシントン選手を思い出しますが、Jリーグ
に2人目のワシントン選手が誕生したようです。経歴はこちら 。
驚くのはその経歴。1年ごと・・・というか、1年に何度も移籍という事もあって、
8年間で14チームでプレーをしたまさに渡り鳥。これだけ定着しない選手という
のは何か原因があるのではないかと思いますが、逆に言えば途中加入の
経験が豊富である為に、途中からチームに加入しても全然やれてしまうという
事にもなりそうですね。
しかしガーロ監督率いるFC東京は未だ形が定まりません。就任当初から掲
げているポゼッションサッカーが浸透せず、ポゼッションサッカー=中央突破
と選手が勘違いをしているかのような試合になりました。
右サイドで石川選手が絶好の位置でボールを呼んでいても、中央の選手達は
徹底して真ん中、それも狭いところ狭いところをついていってしまいます。
浦和の中央を固めるのは鈴木啓太、長谷部誠、闘莉王という日本屈指の代表組
ですから、あえてそこを難しくチャレンジする必要はないのではないかと思います。
あの爆撃機のような派手な攻撃スタイルで観客を楽しませたFC東京が何故この
ような状態になったのか。
昨年末、それまで率いていた原博実前監督が退任し、ガーロ監督が就任しました。
その時にガーロ監督が掲げたのがポゼッションサッカー。今野、伊野波、鈴木規と
いった高いポテンシャルを持つ選手たちのパス交換を中心にビルドアップしていく
サッカーです。それまでのFC東京は、サイドから派手に仕掛けるものの、派手に行
く分、カウンターでスコーンとやられてしまうケースが多かったので、攻めと守備の
バランスをとりながらポゼッションをあげて試合を支配していこうという方向に変えた
のだと思います。
ポゼッション重視の両チームの差 .
対する浦和もポゼッション重視のサッカーをします。
では、FC東京と浦和のポゼッションサッカーは何が違うのでしょうか。
個人的に考えてみました。
・選手個人の技術の差
大きな理由がこれでしょう。浦和がビッグネームを集めているという意味ではありま
せん。選手個人を見てみると、トラップの正確さ、パスの正確さ、ボールをもらいに行
く動き(他の選手への気遣い)で差があります。
オシム効果という事でクローズアップされた試合でしたが、元々浦和の選手達には
このような基本動作が徹底して叩き込まれています。
昨日の試合を見ていても、浦和は誰かがボールを持ったら、パスが出しやすい位置
に顔を出してあげてパスコースを作ってあげるという連動した動きができていました。
一方のFC東京は、今野選手不在というのが大きく響いたのか、味方選手にとって
あまり親切でないプレー、ポジショニングが目立ちました。結果、ボールをもったプレー
ヤーが孤立してしまい、ミスを連発してしまっていました。
ポゼッションを目指すFC東京のこれからの課題は、中盤での走り方、ボールの動か
し方の決まりごとの徹底ではないでしょうか。現在のようにただパスをまわして時間を
かけているだけでは相手を崩しきるという事はなかなかできないと思います。
それにしてもFC東京を見ていると若い有望選手が多いせいか、一昔前の浦和レッズと
だぶる部分が所々にあります。浦和の選手達は良い指導者との出会いで、より高い
ステージへと上りつつあります。FC東京の若手選手たちにとってガーロ監督との出会い
が良い出会いであるといいなと思います。
それぞれのゴール .
先制点の小野選手のゴールはゴール左に詰めたポジショニングの良さと、小野選手
自身の基礎技術の高さが強調されたゴールでした。あの体勢からのボレーは結構
ふかしてしまうケースなのですが、きっちりとゴールに対して角度をあわせてミートさせ
ていました。基礎技術、個人技には元々定評のある選手なのでさすがだなという感じ
でした。
三都主選手のゴールは先に触れているので割愛し、4点目の田中達也選手のゴール
も見事なものでした。この日の田中達也選手は2トップで引き気味のポジショニングで
ボールを運ぶ役が多かったのですが、後半になるとゴールに直結するポジションに
頻繁に顔を出すようになっていました。この時間帯に応じたメリハリが彼の良さでもあ
るのですが、このゴールは左から飛び出して狭いシュートコースに的確にあててきて
見事ゴールネットを揺らしました。考えて動けるFWとしてこれからの日本を支えてくれ
る選手の1人だと思っています。
しかし、川崎戦でも思ったのですが、針の穴を通すようなシュートが本当に上手です
よね。
『人が動くだけじゃダメ、ボールを動かさないと』
そんな言葉が脳裏に浮かんだ浦和vsFC東京の一戦でした。
追伸 野人岡野は健在です .
タイトルの内容について触れたいと思います。おまたせしました。
僕の中で彼は既にカリスマの域にはいりはじめている、日本をW杯に連れて行った男・岡野雅行選手。
浦和レッズはリードされて流れを変えたい後半に岡野選手を起用するシーンが多いです。
実際彼も・・・
『俺、リードしている時には出番ないじゃん?』
と胸元をはだけた岡野カジュアルでインタビューにも答えているシーンもあります。
そんな岡野選手が昨日起用されました。それも大量リードしている時に。
そしていつもの右サイドではなく・・・・
小野伸二OUT → 岡野雅行IN
トップ下で!
驚きです。久々ですよね。彼のトップ下。
しかも、途中からFWになってました。田中達也選手より前にいました。
動きも全然色あせていません。彼がボールを持つとスタジアム全体が躍動します。
岡野選手が走れば、周りの選手は彼をめがけてボールを蹴ります。
まさに、『岡野式・人が走ってボールも走る』というオシム亜流の誕生です。
彼は南アフリカ大会を諦めてませんよ。
てか、最後までそれを目指して頑張ってほしいです。
ピッチに入るだけで、試合の雰囲気を1人でもっていってしまう岡野選手。
サポータをその存在で煽り、火を焚きつける事ができる数少ない選手でしょう。
なんかサッカーをしているだけなのに、彼がサッカーをすると、愛とか勇気とか希望とかそういう部分まで彼の必死なプレーの中に表現されているような気になってしまいます。
僕が見る限り彼はまだジョホールバールの歓喜のままですね。
左足で的確なクロスがあがるようになるなど、技術的な進歩も素晴らしいですが、ハートはあの頃の岡野雅行ですよ。
初めてアフリカ大陸で行われるW杯。
アフリカには野人岡野が良く似合う。
僕はアフリカ大陸を縦横無尽に走り回る野人・岡野雅行が見たい!
頑張れ岡野雅行!

