最近のサッカーマスコミ、ジャーナリストを見るとJリーグ軽視の状況がかなりひどくなってきていると思います。
例えば僕がよく見に行く浦和レッズを見ても今年は『闘莉王代表アピール弾!』とか『小野、オシムへ強烈アピール』とかばかり。
現在の優勝争いについても、あと7節というクライマックスに差し掛かりつつある状況にもかかわらず、闘莉王選手が得点を決めると日本代表に勢いがつくゴールとだけ大きく書いて、浦和の悲願の優勝に対してはその次の扱いになっている事が多い。
そんな中で、記者たちの『Jリーグ軽視』という考え方がよくわかる記者の肉声を見る事ができた。
フリージャーナリスト 中条一雄さんの記事です。
http://www.vivasoccer.net/freekick/freekick07_1.htm
この中条さん、ドイツW杯の取材証をサッカー協会からもらえなかった模様。その件について、記者の立場から離れて、自分の感情を綴られています。
一部抜粋
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私と同じ年代の、賀川浩さん(サンケイOB)は記者証をもらった。
「よかったですね」というと、
「ボクはJリーグを取材しているからね」
という返事。そこでまた、エェッである。
そういえば、私も牛木君も、ここ1、2年Jリーグを、あまり取材していない。
その理由は長くなるのでやめるが、とにかく取材していない。日本代表の試合は、
アウェイへは行けなかったが、かなり取材したつもりだった。もちろん取材証と
引き換えにしようなどという邪心はなかった。
だが、果たしてJリーグとワールドカップは、どういう関係があるのだろう。
ワールドカップ取材証は、Jリーグを取材したご褒美なのか。Jリーグは記者証
におびき寄せるエサなのか。はたまた、成績査定の道具なのか。Jリーグ取材は、
サッカー協会への忠誠心を計るバロメーターなのか。
そんなJリーグは、何だか見たくなくなったなあ。
つまりは、広報部というところは、サッカーの宣伝をし、普及させることだけが仕事
ではないらしい。取材記者をチェックし、その出欠をまるで小学生の通信簿のよ
うにテイク・ノートしておくのも仕事らしい。たぶんコンピュターでも使って、
成績一覧表でも作っているのだろう。そんな仕事に高い給料を払っているのか。
記者は優劣を審査され差別される。こりゃ、人権問題だ。いやだなあ。やっぱり
引け時か。
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日本代表の試合をみっちりチェックするのは素晴らしい事。
ただ、それを構成する選手たちの所属まで追いかけない取材で記事を書くことについて彼らはどう思うのだろうか。
選ばれし代表選手がどのような環境にいて、どのような試合をチームでしていて、どのような事が実は得意で、組織の中でどのような役割を果たしていて、所属するチームは今年はどのような戦い方としているのか・・・など、選手1人1人の背景に迫ろうとしていないって事ですよね?
例えば料理にしても評論家さんたちは、その料理が素晴らしければ料理人のそれまでの生い立ちを知ろうとし、またその料理に使われた素材を知ろうとする。さらにその素材の良さの理由を知ろうとし、最終的には気候や土という部分まで追求する。ワインもそうですよね。どうしてこのような素晴らしいものが誕生したのだろうかと。だから料理本はおいしそうに見えるし、ソムリエ達の放つ言葉はワインを飲みたくさせてくれる。
するとそれを知った人たちはそれらを真似て、より良いものを追い求め始める。それが料理の文化となり、歴史と伝統にかわっていく。
人間も同じですよね。
成功や失敗に学んで伝統や歴史と作っていく。
つまりJリーグという選手たちの家の中で日頃から生まれている成功や失敗が彼らを育てていく。
だからJリーグから多くの代表選手が出ている以上、彼らの『土壌』であるJリーグを見ずにどうやって代表を語るの?という事ですよね。そんな乏しい情報量から生み出される内容は、使われる実態から離れたきらびやかな言葉の数の多さ以外では見るべきところもなく、読んでいて心に入ってくるものではないだろう。感動なんかあるわけもない。
だから取材証が出ない事よりも、むしろ『土壌』を知ろうとしない評論家にそれまで取材証が出ていた事が問題だし、日本サッカーの記者文化を引っ張ってきた事のほうが問題なんじゃって思っちゃうわけです。
サッカー協会の取材証配布基準がわからないので、その基準の問題は別としてこのような認識でいる人に取材証が配られなかったのは、このBlogの名前を作った管理人の立場としては…
至極当然かと。
…思うわけです。
中条さん、Jリーグの試合においでよ。
声をからし、手を懸命に叩き、ふくらはぎの筋肉がすごい発達するくらい飛び跳ねている人たちを、そしてその想いを見に来ればいい。疑問に思われている代表とJリーグの繋がりがよくわかると思うよ。
最後にあなたの大好きな日本代表選手たちの言葉を送ります。
毎試合4~5万人のサポーターが駆けつける浦和レッズ所属のこの2人の言葉を。
三都主アレサンドロ 『満員になるとうれしくてガンガン走れる』
田中マルクス闘莉王 『サポーターはすごい力になる』
こうして選手は育ち、結果を出し、日本を代表する選手になっていくのです。
中条さん、取材する順序が逆だよ。














