Jリーグを世界標準へ! -23ページ目

Jリーグを世界標準へ!

自分の国のサッカーを愛してこそ真のフットボーラー。

最近のサッカーマスコミ、ジャーナリストを見るとJリーグ軽視の状況がかなりひどくなってきていると思います。



例えば僕がよく見に行く浦和レッズを見ても今年は『闘莉王代表アピール弾!』とか『小野、オシムへ強烈アピール』とかばかり。

現在の優勝争いについても、あと7節というクライマックスに差し掛かりつつある状況にもかかわらず、闘莉王選手が得点を決めると日本代表に勢いがつくゴールとだけ大きく書いて、浦和の悲願の優勝に対してはその次の扱いになっている事が多い。


そんな中で、記者たちの『Jリーグ軽視』という考え方がよくわかる記者の肉声を見る事ができた。


フリージャーナリスト 中条一雄さんの記事です。
http://www.vivasoccer.net/freekick/freekick07_1.htm


この中条さん、ドイツW杯の取材証をサッカー協会からもらえなかった模様。その件について、記者の立場から離れて、自分の感情を綴られています。



一部抜粋
--------------
私と同じ年代の、賀川浩さん(サンケイOB)は記者証をもらった。
「よかったですね」というと、
「ボクはJリーグを取材しているからね」
という返事。そこでまた、エェッである。


そういえば、私も牛木君も、ここ1、2年Jリーグを、あまり取材していない。


その理由は長くなるのでやめるが、とにかく取材していない。日本代表の試合は、
アウェイへは行けなかったが、かなり取材したつもりだった。もちろん取材証と
引き換えにしようなどという邪心はなかった。


 だが、果たしてJリーグとワールドカップは、どういう関係があるのだろう。


ワールドカップ取材証は、Jリーグを取材したご褒美なのか。Jリーグは記者証
におびき寄せるエサなのか。はたまた、成績査定の道具なのか。Jリーグ取材は、
サッカー協会への忠誠心を計るバロメーターなのか。


そんなJリーグは、何だか見たくなくなったなあ。


 

つまりは、広報部というところは、サッカーの宣伝をし、普及させることだけが仕事
ではないらしい。取材記者をチェックし、その出欠をまるで小学生の通信簿のよ
うにテイク・ノートしておくのも仕事らしい。たぶんコンピュターでも使って、
成績一覧表でも作っているのだろう。そんな仕事に高い給料を払っているのか。
記者は優劣を審査され差別される。こりゃ、人権問題だ。いやだなあ。やっぱり
引け時か。
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日本代表の試合をみっちりチェックするのは素晴らしい事。

ただ、それを構成する選手たちの所属まで追いかけない取材で記事を書くことについて彼らはどう思うのだろうか。



選ばれし代表選手がどのような環境にいて、どのような試合をチームでしていて、どのような事が実は得意で、組織の中でどのような役割を果たしていて、所属するチームは今年はどのような戦い方としているのか・・・など、選手1人1人の背景に迫ろうとしていないって事ですよね?


例えば料理にしても評論家さんたちは、その料理が素晴らしければ料理人のそれまでの生い立ちを知ろうとし、またその料理に使われた素材を知ろうとする。さらにその素材の良さの理由を知ろうとし、最終的には気候や土という部分まで追求する。ワインもそうですよね。どうしてこのような素晴らしいものが誕生したのだろうかと。だから料理本はおいしそうに見えるし、ソムリエ達の放つ言葉はワインを飲みたくさせてくれる。


するとそれを知った人たちはそれらを真似て、より良いものを追い求め始める。それが料理の文化となり、歴史と伝統にかわっていく。


人間も同じですよね。


成功や失敗に学んで伝統や歴史と作っていく。
つまりJリーグという選手たちの家の中で日頃から生まれている成功や失敗が彼らを育てていく。


だからJリーグから多くの代表選手が出ている以上、彼らの『土壌』であるJリーグを見ずにどうやって代表を語るの?という事ですよね。そんな乏しい情報量から生み出される内容は、使われる実態から離れたきらびやかな言葉の数の多さ以外では見るべきところもなく、読んでいて心に入ってくるものではないだろう。感動なんかあるわけもない。



だから取材証が出ない事よりも、むしろ『土壌』を知ろうとしない評論家にそれまで取材証が出ていた事が問題だし、日本サッカーの記者文化を引っ張ってきた事のほうが問題なんじゃって思っちゃうわけです。



サッカー協会の取材証配布基準がわからないので、その基準の問題は別としてこのような認識でいる人に取材証が配られなかったのは、このBlogの名前を作った管理人の立場としては…



至極当然かと。


…思うわけです。




中条さん、Jリーグの試合においでよ。

声をからし、手を懸命に叩き、ふくらはぎの筋肉がすごい発達するくらい飛び跳ねている人たちを、そしてその想いを見に来ればいい。疑問に思われている代表とJリーグの繋がりがよくわかると思うよ。



最後にあなたの大好きな日本代表選手たちの言葉を送ります。

毎試合4~5万人のサポーターが駆けつける浦和レッズ所属のこの2人の言葉を。


三都主アレサンドロ  『満員になるとうれしくてガンガン走れる』

田中マルクス闘莉王 『サポーターはすごい力になる』



こうして選手は育ち、結果を出し、日本を代表する選手になっていくのです。


中条さん、取材する順序が逆だよ。






お待たせしました。今年もお待ちかね、優勝ラインの登場ですっ!


1016優勝ライン



チャンピオンチーム・ガンバ大阪が主力の遠藤選手を欠いて痛恨のドローとなった翌日、浦和レッズはアビスパ福岡と対戦。ガンバ大阪にお付き合いして取りこぼすのか、それとも自力でチャンピオンを引き離すのか、内容よりも結果が求められる試合でした。


結果は2-1で浦和が勝利し、2位以下に大きな大きな差をつけました。ガンバ大阪と浦和レッズは最終節で直接対決を行いますが、現時点では浦和はガンバ大阪に敗れたとしても残りの試合を全勝すれば優勝確実ですからかなり大きな勝点5差といえるでしょう。


この時期になると、内容が良くても勝点3を奪えない事にはチャンスは遠のきます。善戦マンである事は決して良い事ではなく、勝利者であり続けなければいけません。


そういう点で、内容は決して良いとは言えないながらも強引に勝点3をもぎとった浦和と、内容は良かったものの勝点1しかとれなかったガンバ大阪では結果で明暗をわけたと思います。


これまで首位に何度か立ってきた浦和は、その都度華やかな試合運びでの勝利での首位奪取で、どこか危うい感もありました。しかし、今回は泥臭さというか、かなり堅実な試合運びで安定感と強引さを兼ね備えており、今回はかなり万全を期しての首位だと感じます。


そんな部分に浦和の地力と成長を見ることができた今節だったと思います。



頂いたコメントへのお返事として書いたのですが、記事にできそうな長さになっちゃったのでせっかくですから記事にしておきます。オシムジャパンに対する自分の気持ちです。



W杯惨敗で深刻なリスタートを切る事になったオシムにチーム再建、日本サッカーの再建、若手指導者の育成、若手選手の育成まで全て任せた協会。しかもそこにきて1人でなんとかしようとしているオシム。

引き受けてくれて、色々な日本サッカーが抱えていた弊害と闘っているオシムには感謝をしていますし応援をしていますが、自分の存在してきたサッカーがそんな1人の人にまかせっきりでいいのか?という考えがあります。

なんでもかんでもオシムオシムと騒ぐ自立心を失ったマスコミ、ジャーナリスト。

自分の中でオシムは好きですが、その全てを丸呑みしたくないのは、日本サッカーは日本人のものであるというプライドがあるんですね。

それはサッカー大国、小国関係なく存在しなきゃいけないその国に生きる人の絶対に必要なスピリットだと思うんです。イタリアもイングランドも母国サッカーは自分達のものだという意識が強く、それがリーグの形や代表の形に表れています。



W杯で屈辱を味わった中村俊輔が『変わらなきゃいけない』と自分改革をはじめたように、日本人1人1人が日本サッカーの現実を見つめて、日本サッカーを人任せにするのではなく、当事者意識をもって考え、動きはじめないといけないと僕は思うんですね。


技術やフィジカルやスピードで強豪国に追いつけ追い越せという事も大事ですが、サッカーを発展させていくための土壌であったり、メンタリティだったりという部分を大事に考えていかないといけないって僕は思うんです。


外国人頼みできたツケが結局ジーコという形で現れてしまいましたし・・・。

オシムが使った『日本サッカーの日本化』は本来であれば日本サッカー協会が放つべき言葉だと思うんです。外国人に日本の良さを改めて指摘されないとわからないようになっちゃだめだって思います。外からの応援任せにするのではなく、今こそ日本人が日本サッカーに対して当事者意識をもたないと。


オシムが絶大なる支持をうける中で、自分のような変わった少数意見は偏屈に見られるかもしれませんが、1人の日本のサッカー人としてこれがオシムに対する自分なりの意地っ張り部分て感じでもあります。『誇り』という部分についてはあくまで対等。

オシムを受け入れないわけじゃなくて、オシムから学ぶ反面、オシムに日本人が持っているものを強く意識させたいって感じです。







日本代表 3-0 インド代表



日本代表が勝ちました。まず、勝利という結果を残した代表イレブンを称えたいと思うし、勝利を喜びたいと思います。



その上で、自分なりの感想を。



そろそろオシムの戦術をじっくり見てみていきたい。
皆さんは、オシムが何がしたいかわかりますか?
残念ながら未熟な自分には正直、何がしたいのかわかりません。

『考えて走るサッカー』という抽象的な表現の上に成り立つサッカーの姿は?



今日結果を出した播戸選手は『オシムの考えて走るサッカーはよくわからないから自分の感覚を信じる』と言い切りました。



4年もあるという考えでオシムが2006年を終わるようなら我々は気をつけないといけません。

最初の1年は本当に大事です。考えるサッカーという大きなコンセプトのほかに、フォーメーションや『システム』のコンセプトを明確にして残りの3年で完成させていくべきではないだろうか。4年なんてあっという間。代表として活動できる日は4年間で150日ちょっとでしょう。たったそれだけで日本を世界と戦えるようにしないといけない。

・・いや、予選をいれたら残された時間はもっと少ない。


代表にいる浦和の選手を見てもクラブでやってる時の実力を発揮できているようには見えないし、なによりつまらなさそうにサッカーをしている。今の代表にはオシムの顔色を伺いながら走っているような選手が多く、俺すげーから見とけよ!!っていう監督を煽るくらいの選手が少ない。



サッカーって考える前に、好きという本能でやるものなんじゃないのかな?

オシム監督はベンチでつまらなさそうにして、不満そうな顔をして、コメントもネガティブなものばかり。

そのような姿は絶対にチーム全体に伝播します。



この代表の雰囲気はオシムの率いた頃の千葉の雰囲気かというとそうじゃない。少なくとも浦和を破った千葉の雰囲気は『サッカーがすきなんです!』というのが巻選手や阿部選手、羽生選手から伝わってきた。ところが、今はどうだろう・・・。



サッカーを楽しむ。



それをオシム監督は選手から奪いすぎだと思います。



ある日本人ジャーナリストが言っていた。


『オシムはユーゴで内紛などの厳しい現実と直面してきた。オシムの中にはそういう苦難と闘ってきた血が流れている。日本人に足りないその部分がオシムにはある』



(・・・・おいおい、誇りはないのかい?)



日本だって敗戦国、原爆という苦難の時代をすごしてきた。

そこから這い上がって世界有数の経済大国にまでなった。少なくとも困難と戦い、乗り越えてくる血は我々の中に流れているはずだ。



オシム監督が言った日本サッカーの日本化。



フィジカル、スピード、技術などの見える部分が世界に通用する為だけの日本化はいらない。





オシムさん。もっと日本人を信じなさい。



今のオシムジャパンに足りないのは考える力じゃない。



スピリットだ。





それがわからなければ、岡野を呼んでみるといい。ゴンさんでもいい。



考える前に、本能でサッカーを愛し、本能で日本の誇りを抱き、本能で勝利を求める岡野雅行を。






オシムが日本人を信じない限り、日本代表に明日はきても、光は無い。











第26節 埼玉スタジアム2002

○ 浦和レッドダイヤモンズ 20 ジェフユナイテッド市原・千葉 ●

 (得)ワシントン、闘莉王



オシムジャパンの中核をなす2チームの戦いは、浦和が千葉に圧勝して千葉に2006年の事実上の終戦を突きつける形となりました。




                                         千葉を研究しつくしていた浦和


まず、この試合感じた事は浦和が千葉を研究してきたという事でした。過去数戦に渡り、1年

以上千葉に勝利できていない浦和ですから、ホームに迎える今回の試合で勝つという事は

優勝に向けて絶対に必要な事であり、千葉にリベンジせずしてリーグを制したと言えるのか

という議論もあっただけにこの研究は当然のものと言えるでしょうし、フロント、分析班としても

必死だっただろうと思います。



まず、試合序盤は予想通り千葉がセカンドボールを狙って波状攻撃をかけようという狙いがあり

ました。1試合を通じてこれができるのが千葉の素晴らしさであり、今日も浦和のチャンスはそれ

程多くはないだろうなと感じられましたし、知り尽くした両チームですから、攻略をするには少な

いきっかけをものにできたほうに勝利の女神が微笑む・・・そんな予感すらしました。



                                      試合のポイントを作った山田暢久


浦和のサッカーはポゼッションサッカーが特徴です。豊富な中盤のタレントでパスを回して

最後はワシントン選手に当てるサッカーが今季の特徴であり、千葉としても前回の試合同様

ボールを持った選手に対してパスコースを消す激しいフォアチェックと、受け手に対しての

激しいプレッシャーという約束事を徹底していました。


しかし、パスありきという過信が少し千葉にあったようで、今日の浦和を束ねるのはパサーの

小野伸二選手ではなく、ドリブラー山田暢久選手であるという事が千葉のリズムを少しずつ

崩していきます。ちなみに、この日の浦和の中盤はロブソン・ポンテ、山田暢久、長谷部誠、

三都主・アレサンドロ、平川忠亮、鈴木啓太ですが、鈴木啓太選手を除けば全員が生粋の

ドリブラーです。


山田暢選手が仕切るときは、長谷部選手がドリブルでゲームメイクをします。一方、小野

選手が仕切るときは長谷部選手はパスで守備的MFの位置からゲームメイクをします。


パスとドリブル、この2つのビルドアップの選択肢を持つのが浦和の強みなのですが、千葉

は浦和戦を得意としているからか、この浦和の変化に対する準備ができていませんでした。


最近小野伸二選手からスタメンの座を奪っているキャプテン山田暢久選手ですが、この試合

も自分の特徴を活かして非常に大切なきっかけを作りました。



山田ミドル


まず、上の図の状態で山田選手がボールをもらいます。

千葉としてはまず考えるのがパスへのケアです。左サイドの三都主選手以外は全ての浦

和の前線の選手にマークがついています。これは悪くないと思います。しかし前回対戦した

時の千葉と違うのは、最終ラインのディフェンダーたちの動きです。見てわかるように中央

ががら空きです。バイタルエリアも見せかけの人数だけで実際組織的にケアしきれている

とはいえません。こうなると個人の力量に頼るはめになるわけですが、個人の力量で勝負

したいのは浦和の狙いです。


つまり、山田選手は1人かわせば一気にペナルティエリアまで突っ込めるという事

で、ドリブラーからしてみればこんなにおいしいシーンはないですよね。案の定、山田

選手は縦に突っ込み、このあと1人かわしてミドルをうちます。


この試合、この時間までは千葉がゲームを作りはじめていたので、この1つのプレーで

浦和の中で1対1で崩すというイメージが更に強くなったのだと感じました。


実際、この次のプレーの流れでワシントン選手が1対1からファールを誘ってPKをもらい、

浦和が先制します。


そういう点で、自分の中でのこの試合の大きなポイントなるプレーがこれでした。



                                   ドリブルで徹底して作り出す数的優位


羽生、山岸と、三都主、平川といった両翼同士が潰しあう中で、中央での勝負がクローズ

アップされていきます。その中で千葉はパスで繋ごうにも、そのパスがだんだんと単調にロング

パス偏重になっていく一方、浦和は確実にドリブルでキープしながらDFを引き付けてからパ

スを出すという人数差を生み出す戦術に徹します。


特に長谷部選手は縦だけでなく、サイドへドリブルして相手を引き出す仕事もしていた為に

中央のスペースがどんどんあきはじめてそこにワシントン、山田、ポンテの3人が千葉のお株を

奪う連携の動きで突っ込んできていました。


結局あいたスペースを使われてそれを追うべく走らされて疲れてしまい、結果セカンドボール

を奪われるといった悪循環に千葉ははまっていきます。


パスで繋ぐ今年前半の浦和のサッカーとはまた一味違う、動きと連動のある浦和のサッカーで

あり、また、本来前者を得意とするワシントン選手が後者のサッカーに噛みあってきているのも

感じて浦和のパワーアップを感じました。



                                        色気の出た?千葉の代表組


イビチャ・オシム監督時代はチーム対チームという組織で挑んで浦和を破った千葉でしたが、

今回感じた事は、選手1人1人のプレーに色気がですぎていて大事なところで個人対個人を

挑みすぎているという事でした。前回の対戦とは明らかに違う選手の意識、悪い意味で浦和

と同じ立ち位置になってしまって、現在の順位差からのチャレンジャーのポジションを忘れて

しまっているなというのを感じました。


浦和の守備は他のチームと10点以上違う失点が物語るように、現在のJリーグの攻撃陣を

ほぼ抑えきっています。そこに対して中央から動かなくなった巻選手、1対1を挑もうとする

羽生選手というスタイルで得点を取ろうというのは正直難しいものがあります。前回対戦時と

比べて運動量は変わらなくても、動き方がものすごく悪くなっているのは何故でしょうか。


羽生選手の場合は何かやりたい!なんとかしてやろう!という意識があるので、それはま

だ良いのですが、特に巻選手の中央に張りっぱなしでの歩いてばかりの怠慢な動きは、

なんとかならないのだろうかと思いました。


代表常連になって何か色気がでたというか、勘違いしてないか?というような必死さに欠け

る情けないものでした。彼にはジーコジャパン後期のあの動きを期待しているだけに、この

大一番で1人しらけた動きでした。残念。


千葉の辛い所は彼を刺激するリザーバーがまだ出てきていない事なんだなと感じました。




                                             水野晃樹という光


そんな千葉も後半にいくつかチャンスをつくりました。その軸となっていたのが水野選手

です。後半、浦和が闘莉王選手をベンチに下げて、当たりとカバーリグで闘莉王選手と

比べて難がある内館選手を入れていたあたりから、そこを狙って水野選手を軸として

千葉は攻略を始めます。内館選手は前回の千葉戦でも狙われていましたから、千葉とし

てはここが逆襲のきっかけだったのかもしれません。

水野選手が持つプレースタイルはちょっとこの試合では羽生選手や山岸選手が
忘れがちだった本来の千葉のスタイルを忠実にやってのけていたと思います。



                                                冴えた采配


この試合で最後をしめたのはギド・ブッフバルト監督の采配だったと思います。

千葉が水野選手を投入してより前がかりになってきて、ギド監督は守備を固めにいきます。


山田暢久→小野伸二 / ポンテ→田中達也


前半の3・6・1のドリブル主体で中盤が連動していくフォーメーションから、3・5・2にしたこ

とでトップ下に小野選手置いて小野選手のパスでチャンスメイクを作るという形にします。


つまり、カウンター主体でワシントン・田中達也・小野という3人でスルーパスからの攻撃

という感じで攻撃人数を絞り、前半は積極的にあがっていた長谷部選手を中盤の底にほぼ

固定して守備を厚くするという狙いです。


これによって浦和はDFエリアでのボール奪取率があがり、逆にカウンターがはまるように

なり、千葉の水野選手によってもっていかれ気味だった流れを一気に呼び戻しました。


守備を固めると人数差がリアルに出てきますからね。こうなると動けなくなった千葉では

厳しい状況でした。





とにもかくにも、千葉は限界を見せはじめています。

この限界を破るにはリザーバーの底上げでしょう。代表に人を持っていかれている現状

で、この薄い層では絶対に破綻してしまいます。青木選手とか好素材はいますから、

それらの選手をいかに育てていくかに限ります。即戦力を移籍で取らない千葉ですか

ら、育てるしかないのですね。




お互いを知り尽くした両者の戦いは、前回は浦和を研究し尽くした千葉が勝つべくして

勝ったという状況でしたが、今回は反対に相手をより研究してきて自分達ののびしろを

増やしてきた浦和レッズが勝つべくして勝った試合となりました。








最近動画紹介Blog状態で申し訳ないです・・・。


今、自分が考えている事はJリーグを応援する事と共に、日本のサッカーというものをもう1度見つめなおしていきたいという事です。最近、簡単に相手を殴るなどラフプレーが悪質になったり、審判の判断のブレに原因もあるとは思いますが、審判への執拗な抗議など、ピッチレベルで忘れられている何かがあるんじゃないかと思っていました。


そしてそこにきてドイツW杯での事実上の代表の空中分解。責任の所在も明らかにならないまま、触れられない聖域となって総括もまともにされずに、オシムという1人の人間に全ての落としどころを預けてしまっている現状の日本サッカー。代表戦のチケットが売れ残っているのは海外組不在という理由だけでは決してないと思います。


トルシエ時代、ジーコ時代でも海外所属選手が不在であってもチケットは売れていました。



勿論W杯直後という事で、見る側の本気度も低いのかもしれませんが、今までサポーターやファンがそこに抱いていたはずの魅力がなくなっているんだと僕は思っています。



サッカーってプレーだけじゃないと思います。

そこに継承されている歴史や文化の重みもサッカーの魅力の1つだし、そこに我々は感動し、サッカーをより好きになるんだと思います。



あのドーハの悲劇から今日まで、日本サッカーは多くの人の喜び、そして涙を生み出してきました。






ドイツW杯で失った自信と誇りを、もう1度、先人達が築き上げてきたものを見て、そして『ああ・・・日本のサッカーを応援してきてほんとよかったな・・・』と再認識して、また1つになって日本サッカーを応援し、そしてこれからもっと熱くなるJリーグの応援に全てをつぎ込んでいきたいと思っています。







受け継がれる想い

継承

http://www.youtube.com/watch?v=LwKrPAdH__k&mode=related&search =


『カズは死ぬ気でやっている。1年1年、1日1日、頑張らなきゃと必死でやっている。 ~ラモス瑠偉』 

『サッカーでの喜びや表現の仕方は僕はラモスさんたちに教わったので、自分が精一杯やる事で、何か伝わればいいかなと思います。 ~三浦知良』





KAZU 伝説は風になる。

伝説は風になる

http://www.youtube.com/watch?v=EV1uL_DzobU&mode=related&search =













前線でのFWの動き方として良い材料を見つけたので紹介します。

数的優位を引き出すFWの動きとしてクロスオーバーの動きがあります。結構これは足元の技術の無い人でも動きさえとれれば一気に大チャンスに繋げられる動きなので覚えておいて損はないと思います。




kazu

http://www.youtube.com/watch?v=drOgcHr5GXU&mode=related&search =




左サイドでインターセプトをしたカズ選手がドリブルで中央にむけてドリブルで切れ込んでいきます。そこへ中央にオーバーラップしてきている柱谷選手が追いかけるようにしてあがっていきます。



kazu2

柱谷選手はカズ選手の後方をクロスオーバーして逆サイドに抜ける動きをします。




kazu3

逆サイドに抜けた柱谷選手にカズ選手がヒールでパスを流します。

左の枠で囲った黄色いユニの選手はずっと柱谷選手を追走してきた柱谷マーク要員です。柱谷選手がこの動きをせずに、まっすぐにカズ選手の正面に突き抜けようとしたらこの選手がずっとついてきてパスをうけてもこの選手かカズ選手の前にいる選手によって潰される確率が非常に高かったと思います。また、クロスオーバーではなく反対側、画面の左のほうに開いてボールをもらったとしても、後ろから更にきている2人がゴール前に届いてしまいますから、折り返すにしても、これは速攻の少人数でのカウンターでの流れですから数的不利で得点チャンスは少なくなったと思います。


このクロスオーバーの動きは柱谷選手が自分についてきたマーク要員をカズ選手に受け渡して自分がフリーになる動きです。これによりカズ選手の目の前にいる相手DFは一瞬で1対2という数的不利に陥り、仮に柱谷選手につくにしても、今度はカズ選手に縦の突破を許すはめになり、かなりDFとしては致命的なシーンといえますね。



ヒールパスが綺麗なのでそこに目を奪われがちですが、このプレーの中で褒められるべきはこの柱谷選手のクロスオーバーの動きと、カズ選手がそれを見ていた事ではないでしょうか。




kazu4


柱谷選手が逆サイドに抜けた瞬間です。完全にドフリーの状態になっています。しかも相手が4人も柱谷選手に向かって追いかけるはめになっています。全員カズ選手に意識が行っていて、クロスで抜けていく柱谷選手に意識がいっていなくて慌てているというのが見て取れます。サイド→中央→サイドというたった2人でDFを揺さぶっている理想的な崩し方ですね。ロナウジーニョ&ロビーニョにコンフェデで同じようなシーンで崩されたのを思い出します。


ちなみにFWであれば、綺麗にトラップをしてゴールに向かう形で突っ込んでシュートという流れなのですが、そこは柱谷選手ですからお世辞にもそういった緩急の切り替えしのプレーがうまいとはいえないわけで、そのまま勢いがついてしまって膨らんでしまって、最後はセンタリングになってしまったのはご愛嬌でしょう。




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1992年8月17日いnオフト監督時代の日本代表がユベントスと試合をしていたのは懐かしい話なのですが、その試合でカズ選手が決めた貴重な映像がありました。当時の選手層を見ると懐かしい顔ぶればかりです。


日本代表vsユベントス

http://www.youtube.com/watch?v=8fPj24LU8wU&mode=related&search =




日本代表:

三浦和良(FW)、高木琢也(FW)、福田正博(FW)
吉田光範(MF)、森保 一(MF)、浅野哲也(MF)
都並敏史(DF)、井原正巳(DF)、勝矢寿延(DF)、堀池 巧(DF)
松永成立(GK)


監督:ハンス・オフト



ユベントス:

ジャンルカ・ビアリ(FW)、アンドレアス・メラー(FW)
アントニオ・コンテ(MF)、ロベルト・バッジオ(MF)、デビッド・プラット(MF)
ジャンカルロ・マロッキ(MF)、ディノ・バッジオ(DF)
マッシモ・カレラ(DF)、ジュリオ・セザール(DF)、ユルゲン・コーラー(DF)
アンジェロ・ペルッツィ


監督:トラパットーニ 




日本代表もすごく懐かしいメンバーですね。この中で現役はカズ選手だけですよね?


対するユベントスもイタリアの至宝ロベルト・バッジオ選手に、個人的に大好きだったディノ・バッジオ選手もいます。ドイツのメラー選手もいますね。ユベントスの監督もあのトラパットーニ監督です。このユベントスを率いた10年間で13個ものタイトルを獲得したイタリア代表も率いた名監督ですね。



そんなチーム同士のぶつかりあいは日本が2点を先制するというすごい試合になりました。カズ選手もジュリオ・セザール選手をぶっちぎってゴールを決めています。注目は後半のほうで登場する同点に追いつかれるシーンです。



メラーがするすると。


左サイドへパスを出したメラー選手が中央へ走り始めます。日本のディフェンスは4バック(当時は両サイドが下がりっぱなし)です。前方にいるFWのビアリ選手やバッジオ選手の存在に気をとられているのかメラー選手に対して誰も気がついていません。



メラーがするすると2

誰もメラー選手の大胆な飛び込みに気がついていません。特にそばにいる2人は気がついてもいいようなものでしょうが・・・。とにかくエリアをケアするという考え方が全くなさそうなところが逆に新鮮です。メラー選手としても行き先がはっきり見えていますし、サイドでボールをキープしている選手からもメラー選手の動きは予測しやすい状況でしょうね。



メラーがするすると3

そんなわけで、プレッシャーを1度も受けることなくメラー選手はベストポジションに入って悠々のヘディングシュートを決めます。誰も体すら当てにいっていない状況な上、センターバックが外に引っ張られ気味の時は逆サイドのDFは中に絞るというのは鉄則という今の常識では考えられないような失点の形かもしれません。




なんかドイツW杯で日本が食らったような失点シーンではありますが、今と当時の決定的な違いは自分のエリアへの概念が全くないという事でしょうか。完全にボールを追いかけていて、ルックアップをして得点者のメラー選手を見ている人が誰もいないんです。相手選手がいないエリアに2人も3人も日本選手がいてしまうこのすごさは圧巻です。日本にゾーンディフェンスが入ってくるのはもう少し後の話なんですね。実は。加茂さんによって間違ったゾーンディフェンスが輸入され、そこから日本のゾーンディフェンスの歴史は始まります。



でもやっぱりどこか、まだ日本の守備というものはこのような香りを残していますよね。



それを過去のものとして、日本の新しい守備のメンタリティの構築をしていくのが浦和の闘莉王選手であったり、坪井選手であったりするわけですが、個人的には浦和のマンマーク王の堀之内選手や清水エスパルスの頭脳派ハイタワーである青山選手にも期待しています。




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9月23日に行われた川崎vsガンバ大阪の試合で川崎のマギヌン選手の悪質なプレーによってガンバ大阪の加地選手が痛みました。個人の質の問題ですから川崎=悪いというわけではありませんが、選手生命を削るような悪質なプレーは今後は避けてもらいたいものです。


ドロップキック

http://www.youtube.com/watch?v=LyVZNheQbU8&mode=related&search =





鹿島が全36失点シーン再現し意識改革

鹿島が失点ビデオで守備の意識を徹底して高めた。アウトゥオリ監督が28日、次のC大阪戦(30日=長居)に備え、午前練習前に全選手を集めてミーティング。今季開幕の広島戦以降、リーグ戦全20試合で喫した計36失点の全シーンをVTRで編集して上映した。普段は試合前日や当日に短時間、好プレーを抜粋して選手に見せていたが、この日は「NG集」のみで監督就任以降最長の約1時間にもなった。
 鹿島は4連勝中で、川崎Fに勝ち点2差の4位。しかし、指揮官は「開幕当初より確実によくなっているが、求めているレベルにほど遠い」と厳しい。首位G大阪との勝ち点10差を埋めるため「守備を改善して残り10試合で全勝しよう」と選手に訴えた。
 右内転筋の肉離れで全治2週間のDF岩政に代わり、センターバックでの先発出場が濃厚なMF青木は「自分たちのミスから失点する場面が多かった」と確認。FW柳沢も「得点シーンは見たことがあったけど、全失点を見たのは初めて。DFだけではなく、チーム全体の問題」と気を引き締めた。試合終盤に集中力を欠いて失点する課題を克服し、クラブ史上10個目のタイトル獲得へ望みをつなぐ。【山下健二郎】

(日刊スポーツ http://www.nikkansports.com/soccer/p-sc-tp0-20060929-96787.html



もうこのBlogの代名詞となりつつある守備のメンタリティ。

日本サッカーに根付けばいいなと思って訴え続けてきました。


そんな中、鹿島のアウトゥオリ監督が上記のNewsの内容の取り組みを行いました。鹿島アントラーズというと、ブラジル的な多彩な攻撃が魅力と昔から言われてきた一方で、守備が古代の守備のような感じでちょっと古風に感じられる部分がありました。守備というものが疎かにされていた最近の鹿島の特徴は攻撃陣が調子を落とすと、守備が耐え切れないという悪循環でした。


小笠原選手の退団によって、攻撃のスタイルが変化しつつある鹿島アントラーズが同時に守備も改革しようとするその結果が今年の残りの試合のちょっとした注目点かもしれません。