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Jリーグを世界標準へ!

自分の国のサッカーを愛してこそ真のフットボーラー。

久々に試合について感想を書きましょうか。

長くなるので複数回に分けますね。



今朝のニュースで韓国・ピム監督が辞任の意向を示しました。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070729-00000004-yonh-spo

『ピム監督はアジアカップについて、優勝を目標にしてきたが、チームの主軸選手が故障で抜け状況は余りにも悪すぎたとした。その上で「評価は公正であるべきだ。守備は良かったが十分なゴールを決められなかった。こうした大きな大会で勝利するには多くのゴールを決めなければならない」と述べ、得点力不足に対する批判を受け入れた。』


今回の日本の目標はなんだったでしょうか。連覇という重圧を怖がるサッカー協会とオシムが優勝にこだわらない意向を打ち出した段階でアジアカップに望む韓国との差があったような気がします。与えられた目標を達成できなければ自ら責任を取る。ピム監督の強い意志にはこの試合における韓国の執念の理由が見えていたと思います。日本はどうなんでしょう。かなり低めに設定した目標を達成できたのでしょうか?


責任は誰が取る?監督?それとも選手?


僕個人の予想では、恐らく選手が外されて責任を取らされるのだと思います。

なんて気の毒な・・・。



TOPが誰も責任を取らないオシムジャパン。

責任を取らない、引き際を知らないトップ・・・今の日本の政治のようでもありますね。

オシムが就任会見で言った『日本らしさを取り戻す』がこの事だったとしたらある意味納得ではありますが。



さて、自分なりの日韓戦評価をします。



── 監督の意識の差?──

まず、日本人にとっても韓国人にとっても特別な意味を持つ日韓戦。その勝敗を分けたのは、その試合の意義をどれだけ監督が感じていたかが大きかったのかなと結果的に思っています。


韓国の監督は、コーチと共に試合中盤で早々と退席処分になりました。PK戦にもつれ込んだ時、解説の松木さんがPK戦はジンクスの観点から見ないというオシムと韓国の監督を比較してこう言いました。


『かたやピッチにおりて選手の側で鼓舞したいけど退席処分で参加できない(韓国)監督、かたや、ジンクスがあるからとピッチにいれるのに試合を見ずにロッカールームに下がる(オシム)監督。』


セルジオさんも続きました。


『ジンクスで勝敗が決まるなんてものは信じたくないですね。』


通過点に過ぎない試合かもしれないけれど、韓国戦だけは余計に負けたくない気持ちがあるこの試合。ジーコもトルシエも日韓戦には非常に神経を尖らせていました。それは負けたら解任騒動が巻き起こるのを知っていたからではないでしょうか。そして逆に勝利をおさめればチームが格段に成長することも。


ジンクスと言ってオシムがロッカールームに姿を消した段階で、監督をピッチから失った日本は、監督を試合半ばで失っていた韓国と『監督不在』という同じ条件に自分から歩み寄ってしまったような気もします。むしろ、ピッチに違反と知りつつも戻ってきたホンミョンボコーチの熱い激励によって韓国選手のほうがメンタル面では上回っている状態だったかもしれません。


疲労困憊も伝統の一戦を必死に戦い抜いてPK戦まできた選手たちに背中をむけてピッチから去っていったオシムの姿に残念な思いをした人も多いのではないでしょうか。正直言って、ジンクスに頼ってばかりで、選手にはリスクを冒せと言うわりに、自分はジンクスを無視するリスクを背負えない気の小さい老人に日本代表は任せたくないなと思いました。



(続く)

タイ、シンガポール、マレーシアと出張したりで忙しく生きてました。

皆さんお元気ですか?


今日は日本代表のアジアカップ3位決定戦ですね。

韓国との試合は激しくなるので楽しみと同時に、怪我が心配です。特に目標としていた優勝がなくなり、目標を失った事での気の緩み(油断ではなく)が起こりやすいシチュエーションですから、是非とも怪我だけは注意してほしいものです。できれば交代枠をフルに使って1人当たりの負担を減らしてほしいものです。母国リーグの為にも。


僕は現在のオシム率いる日本代表は、オシムの体型そのまんまだなと思っています。

FWが頭、胴体がMF、DFが足だとすれば、中盤がぼてっとしたおなかそのまんまの消化不良な中盤の組立て、そしてDFのメンタリティが皆無で、中盤の『連動』というものにモロに悪影響を受けてDFが苦しい感じのほっそりとした不安定な足元。中盤の構成力に頼っている段階で、ジーコの時とあまり変わっていないなと感じます。変化したのは若手の底上げがはじまっているという事。オシム自身もW杯の時には今と違うメンバーになると言っているので、若手の底上げを待つための今のメンバーなのでしょうが。


ただ、個人的にはDFとGKの距離感に違和感を感じます。

このエリアからビルドアップしていくサッカーであるならば、この辺における動きの規律性というものをもっと明確に打ち出してもいいのでは?と思うわけです。あまりに『ポリバレント』さにごまかされている気がして不安なんですよね。見ていて。


人間の体でたとえれば足元を支える足となるべきDFに対するコンセプトを打ち出せない状況だけは、なんとかしたほうが良いのでは?と思いますが、彼はディフェンスのメンタリティは不要というスタンスですので個人的に面白いなと思える代表像にはならないのかなと少し残念ではありますが、日の丸を背負う以上は、楽しみつつ応援していきたいと思っています。



スポーツ選手にとって最もやっかいなジャンルにはいるであろう足首の負傷。

僕も足首脱臼経験を含めて重度の捻挫持ちなのでその辛さはよくわかります。


なのでFC東京戦の闘莉王選手の負傷交代はかなり気になります。

『ゴキ』という音がしたとか。


この『ゴキ』と鳴ったときはだいたいが内出血を起こします。

自分も1対1の練習の時に調子にのってまたぎフェイントを何度もやっている時に、足首をくの字にまげてしまいました。その時も音がなりました。


そんな時って湿布は絶対ダメです。

コールドスプレーや水や氷で冷やすなり、ひえぴたシートを貼るなりして患部を冷やさないといけません。たまに捻挫で湿布を張る人がいますがお医者さんに言わせるとそれは絶対ダメのようです。


さて、くせになる足首の怪我。

自分の経験から闘莉王選手が軽くは無い捻挫だというのはわかります。

最悪の場合、2週間は練習NG、更に2週間はだましだまし。そして本格的な練習はその後なので1ヶ月くらいはダメ・・・という感じになりそうな気がします。大事でないといいのですが。


捻挫は無理してでようとすれば出れます。

でも昨年の小野選手の不調を見ればわかるように、無理しただけプレーが小さくなります。逆に今年の前半の小野選手の好調さのように、休めば休んだだけ調子がよくなります。


姿勢の良い堀之内選手がいるのでなんとか彼に任せてゆっくり休んでほしいものです。














Jubiloの選手である菊地容疑者の事件が発生以来、はじめてむかえるJリーグのリーグ戦。

Jubiloだけじゃない。Jリーグの選手1人1人が何を見せるのか。


熱く応援しながらも、我々は選手たちを見ていますよ。


さっき、家の近所のCOCO'Sでお茶をしていた時に、横の席の親子がテーブルにあったペーパーに色鉛筆でサッカー談義をしていました。明らかに小学校低学年で本当にわかってるのか?ってくらいの小さい子。でも、目は真剣そのものでした。


「バックは抜かれちゃダメなんだ。シュートをうたれないように、体をぶつけてくらいつかなきゃいけないんだよ」


プロの皆さん。

Jの世間的なイメージが落ちてしまいましたが、くらいついてくださいね。


Jubiloを含めたそれぞれの第15節がはじまります。




菊地選手の少女暴行事件は大きな衝撃であり、自分にとってもショックな出来事でした。


『磐田MF菊地が高1女子とわいせつで逮捕』

http://www.nikkansports.com/soccer/p-sc-tp0-20070614-212790.html


自分の出身地である静岡県、そして小さい頃から強くて憧れていたJubiloの、それも8番を背負う男がそんな事をしてしまうとは思っていませんでした。この手の不祥事となると、川崎に所属していた茂原選手(現・甲府)の酔って部屋を間違えて他人の部屋に不法侵入という珍事件が思い出されますが、それとこれでは悪質度が全然違いますね。


最近の一部のJリーガーを見ていると『ファンやサポーターとは応援に来てくれる存在』『地元とはイベントでの交流で地域密着』という所で終わっているのではないかと思わされる事があります。


Jリーグが目指すべき姿とは地域に愛されて心で触れ合い、共に生き、そして育つという『共生』の理念があってこそのものだと思います。形だけの交流ではなく。


菊地選手のこの事件を沖縄の米軍基地の問題とだぶらせてみますと、米兵がこのような悪質な事件を起こしたとき、街全体・・・・それ以上の大きな枠組みの中で米軍反対&撤退要求のデモが発生しました。当然の反応だと思います。


つまりこの先、地元の動きがどうなるかかわりませんが、Jubiloだってもしかしたら磐田市住民からの強い反発を食らう恐れだってあるわけです。そういう事を理解できなかったのでしょうか。自分だけの問題ではないんですよ。社会で組織に属するという事は。




『青少年に夢を与える』『地域密着』をうたっているのに、地域の少女を襲って何が地域密着か。



はっきりいって、そんな地域密着は迷惑です。



Jリーグという組織から出したこの凶悪な犯罪。

Jubilo社長が辞任の構えを見せていますが、組織をまとめる鬼武チェアマンも辞任するくらいの姿勢を見せて、今いちどJリーガーに対してJリーガーとしての心構えを諭すべきなのではないでしょうか。


地域密着の理念が確実に揺らいだ事件です。


永久追放と言われていますが、永久追放でいいとおもいます。

どんなに能力があろうとも、犯罪行為と共にJリーグの価値を故意に落としたわけです。

それなりの覚悟があっての事でしょう。22歳で大人ですから。

練習生からの再スタートなんて甘い門は不要です。


やり直すなら、サッカーから離れて人生をやり直すべき。

大事な大事なサッカーをここまで汚した馬鹿な男を到底許すことなどできません。





A3を見た後に、スカパーでやっていたVerdy vs Vegalta。

ついつい最後まで見ちゃいました。


いやはや、Verdyのディエゴ・フッキの2人はJ2では反則じゃない?

2人とも歩幅が大きいから2人が前線で走り始めると1歩1歩の推進力がすごくてピッチが狭く感じました。ここだけブラジルのリーグでも見てるのかって感じだった。こういう選手を止めるのはJ2の下位チームでは厳しいだろうなあ・・・。2位のVegaltaですらかなり苦しんでた感じがしました。なにしろこの2人は早いから多くのシーンで後ろからおっかけちゃってるDFが発生してました。距離を保って相手の勢いを止めようにも、早いものだからすぐに懐に飛び込まれてしまってきれいにかわされてしまう・・・。優秀なセンターバックが少ないJ2では彼らはほぼ敵無しなんでしょうね。結果を見てもわかるように。坪井クラスの走力が絶対に必要です。やっぱり。この2人だけはJ1にいってもかなり高いレベルでやっていけるでしょうね。他の選手を見るとちょっとJ1ではきついかなという感じのプレーが多かったですが。。。


まぁそんなVerdyの別格コンビもすごかったのですが、個人的にこの試合で気になった選手はVegaltaの20番、右サイドの関口選手ですね。いやー、小気味よくガシガシ右サイドを突き破っていました。何度も何度も抜ききってのセンタリング連発。またクロスをあげるモーションもいくつかリズムがあってあれは結構面白かったですね。Verdyは3バックだったからあれだけ裏を取られるときついだろうなあ・・・・と思っていたらラモス監督、やっぱり4バックに修正。うん、面白い選手。若い選手はやっぱりこうやってガンガンいかないとね。


書いているうちに、スカパーでReysolの試合がはじまったけど、さすがに1日3試合はきついのでごめんなさい。


A3 ChampionsCup2007 第2節

浦和レッドダイヤモンズ(日本) 1-0 城南一和(韓国)

(浦)ワシントン


Reds韓国王者に勝利しました。

この大会に関して、オジェック監督は面白いですね。

この試合、トップ下に長谷部選手を配してきました。んー、すばらしい。


ドリブルとスルーパスの両方を持つ長谷部選手のようなタイプのトップ下が好きな自分としては、Redsのトップ下の選択肢にポンテ&長谷部ができたことは非常にうれしい限りですね。3・6・1の2シャドーを山田・ポンテ・長谷部で担っていければ攻撃が面白くなりますね。リーグ戦。


先制はその長谷部選手から。

長谷部選手のクロスをワシントン選手がうまく相手DFのマークをはずしてゴール前で絶妙なトラップでワンバウンドさせてボレー。その前の長谷部選手のボレーも強烈だったけど、これも強烈でした。お見事。2試合で3得点。しかも前の試合から通算45分間の間に3得点です。こういう気持ちの良いゴールを量産しはじめてきたワシントン選手、非常に楽しみですね~。ボールを持っているときの雰囲気が自信を持っているというか。


しかし試合も中盤を過ぎると、城南一和の超・猛攻を食らいました。

後半はほとんど城南の時間でボールポゼッションは40%台に落ち込む猛攻でした。完全にカウンター狙いのドン引きディフェンスでしたが、アウエーで強豪相手ではまぁしょうがないところですね。よく防ぎきったと思います。


いずれにしても、Redsは海外初勝利ですか?これでA3優勝の可能性が出てきました。

楽しみが次に繋がったA3の試合結果でした。


しかしRedsサポーターの声、テレビ越しにすごく聞こえてきましたね。

素晴らしいサポートでした。


A3初勝利おめでとう、浦和レッズ!



TV放送が関東しか見られないようなので、その他の地域の皆さん向けにこちらで実況をやっています。


「実況席。」

http://lovesc.jugem.jp/


TV放送と同タイミングでの実況になる為、実際の現地試合時間より30分遅れになります。


【浦和レッズ・スタメン】
GK:都築龍太
DF:田中マルクス闘莉王/ネネ/堀之内聖
MF:鈴木啓太/相馬崇人/長谷部誠/阿部勇樹/岡野雅行(Cap)
FW:田中達也/ワシントン

SUB
山岸範宏/堤俊輔/内舘秀樹/細貝萌/山田暢久/
酒井友之/ポンテ/永井雄一郎/小池純輝

A3 ChampionsCup2007

浦和レッドダイヤモンズ 3-4 山東魯能

(浦)長谷部、ワシントン(2)



残念ながらA3初戦をRedsは落としてしまいました。

HOME & AWAYの大会であればアウエーでの3得点というのは非常に価値の高いものではあるのですが、そうではないのでちょっと残念です。


収穫は決めるべき人が決めてくれたことでしょうか。

ワシントン選手は途中出場ながら短い時間の中で2得点を決めました。Jリーグと比べて研究されていない分、マークも甘くストレスなくゴール前で張っていれました。これを勢いにできれば怖い人が帰ってきたかなという感じもします。


あとは何より田中達也選手の復帰でしょうか。Redsにスピードをもたらしており、達也選手が裏を取る事で押し下げられた相手DFラインと中盤が間延びしてバイタルエリアに長谷部選手が突っ込んでいく姿も見る事ができました。明らかにプラスの効果をチームに与えていましたね。おかえりなさい。あの怪我からよく帰ってきてくれました。


若手や控え選手を試す機会とはいえ、海外のタイトルはやっぱり欲しいですよね。

がんばって欲しいものです。


明日はテレビ東京で17:30から行われます。城南一和戦です。

東京近辺しか見られないということなので、30分遅れの録画中継のようですが、録画中継を見ながらテキスト実況を以下で行います。もしよろしければ。


「実況席。」

http://lovesc.jugem.jp/


とりあえず即席で速報の更新がしやすいjugemでBlogを設けてみました。

ではでは。



SHIZUOKA SUTADIUM

JAPAN 2-0 MONTENEGRO

(J)NAKAZAWA、TAKAHARA



まず、オシムは、前半は満足、後半の後ろのほうは不満足と言っていましたね。

僕はその逆でした。


さて、タイトルについてですが。

格の違いというのは両国の差ではありません。

代表の試合における高原選手とその他の選手達の格の違いです。


日本代表のメンバーの中で、試合の流れに影響を与えられる唯一の存在だったなと個人的に感じました。その他の選手は、全員が同じようなプレーをしているので余計にそれを感じました。前回の試合でも思ったのですが、欧州組と言われているメンバーは基本的に自分の個性はきちんと出しますね。練習まではチーム・オシムの枠組みの中で疎通を重ねて、試合では自分のスタンスをオシムに押し付ける感じですよね。大きな部分での戦略には従うが、細かな部分では自分が1番点を決めやすいやり方をやらせてもらうよと。それが1番正しいと思います。


しかし、それは結果を残しているうちはOKなわけで、結果がでなければ中村憲選手のようにミドルを打ったことを叱責されるはめになっちゃいます。必要以上に叱責するのは理由があっての事なのでしょうが、あのシーン、山岸選手がフリーでいたのに中村選手がミドルを打ったわけですが、中村選手は山岸選手に気がついてないというよりも、あえて自分で打ったのかなと。


最終ラインに引きこもってしまったモンテネグロのディフェンスラインを少し前に引き出してFWのスペースを作り出す為には、ミドルが必要だったのかなとも思いますし。そして何より山岸選手に預けてゴールが生まれる確率にも疑問がありますからね。この試合での山岸選手は見せ場だけは作るものの決定力は最悪のものがありました。何よりトラップが大きすぎます。トラップ→シュートまでの流れがイメージできていないのは明確です。それは足元にもらった時の巻選手にもいえることです。基本的にJefの選手が陥っている現象なのですが、決定的なシーンを作り出す所までのイメージ作りに必死で、フィニッシャー、つまりFWがゴールネットを揺らす所までのイメージができていませんし、その技術を磨いている形跡が感じられません。ですから見た目は面白いのですが勝てないという状況に陥ると僕は思うのですよ。


走り続ける早いパスサッカーで90分を戦い抜くオシムの戦術には理解を示します。しかし、ワンパターンなんですよ。やっぱり。今のままでは。研究されればされるほど厳しくなってきます。今の日本のやっているサッカーは相手を動かすのではなく、相手に動かされているサッカーなんですね。ディフェンスが確立しているチームと対戦したら、きっと日本の攻撃に対して人ではなくスペースで守られて、攻め手を失うと思います。


そんな時に必要なのが個人による駆け引きでもあるのです。それが絶妙なスパイスとなって相手にのしかかっていきます。例えば緩急をつけるプレーだとか、相手を引き出すドリブルだとか、相手のディフェンスラインを支配してしまうミドルだとか。ですから、

僕は中村憲選手の判断は問題なかったと思っています。


オフザボールの動きで高原選手のスペースを作り出した矢野選手の動きもオシムイズム?としては素晴らしいものだと思います。でも、結局これだけで前線の組み立てを成立させようとしたらディフェンダーにとっては楽です。フリーランに釣られずにいればいいわけですからね。スペースを消して味方との距離感を大事にしていればいい。極端な言い方すれば、ボールをもっていない動きはケアが最優先されるべきピンチではないわけです。しかし、ボールを持っている人のドリブルは最優先されるべきピンチなわけです。そのピンチを作り出す行為、つまりドリブルなのですが、それをオシムは嫌うわけですね。


ドリブルという要素を組み込む前段階を今はやっている最中ということなのでしょうか?

ですが相手が動いてくれなくなったとき、それでも必死に動き回っているのは危険ですよね。研究されて、日本の攻撃に対して要所に最低限の人数をあてておいて、そこで防いでカウンターをして日本に攻め込むというケースが増えていくと思います。Jefがやられるときのパターンのような感じです。オシムにはディフェンスのメンタリティはあまりないですから、オシムの作るチームにディフェンスの支えとなる要素はありません。ですから緩急のつかない状態でただ走り回るばかりでは、ボクシングではありませんが、タイミングをあわせられてどんぴしゃのカウンターをあわせられてしまうリスクが非常に大きいわけなのです。


ですから90分を常に試合を支配したいのであれば、今の走るサッカーだけでなく、前述した緩急をつけるプレーだとか、相手を引き出すドリブルだとか、相手のディフェンスラインを支配してしまうミドルといった『ゲームメイク』が必要だと思われるわけなのです。


・・・とは言っても、オシムを引っ張ったのはサッカー協会。そのサッカー協会は政治家と違って国民の選挙で選ばれた人たちでもない学閥を中心とした閉鎖された世界での利権を独占している人々の集まり。我々がどうこうしても、この代表のサッカーに何か影響を与えられるのかといえばなかなか難しいわけで。


ですから、オシムが監督である以上、オシムのサッカーで勝つ事を応援しないといけないようです。僕も皆さんも。Redsの選手もいるチームではありますが、これが今の日本の代表なのかというとYESと言い難いものがあります。チャリティーマッチのロナウジーニョフレンズならぬ、オシムフレンズという感じの1つのクラブのように見えます。


その中で、俺は違うよという具合に貫禄を見せつけた高原選手が前の試合に続いて1人格が違うなと感じた部分でした。欧州や南米でプレーした経験と、その中で多くの海外の監督と出会い、さまざまな戦術の中で何を大事にして生き残ってきたかがよく伝わってきました。これが彼の財産だと、僕は思うわけなのです。