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Jリーグを世界標準へ!

自分の国のサッカーを愛してこそ真のフットボーラー。

SAITAMA SUTADIUM2002
URAWA REDDIAMONDS 1-1 YOKOHAMA F・MARINOS
(R) NENE (M) YAMASE



試合終了後のブーイングが鳴り響く中で自分はこの日も選手の努力に対して拍手を送っていたわけですが。監督・選手の皆さんはこのブーイングは休み明けから頼むぞ!!という意思表示だと思ってしっかり体を休めてくださいね。


確かに試合を支配されてのドローであれば、試合の組み立て方含めた試合への準備が悪かったという事で次へのドラスティックな変わり身が期待できますが、試合を支配してのドローは、結構後味が悪いものですよね。


ちなみにスタンスははっきりさせておきたいので書いておきますが、チームが必死に戦っている以上はブーイングはしません。僕はね。する人が悪いとかも思いません。それは個人のエールの表現の仕方だと思うので。色んな愛情表現があっていいんじゃないですかね。だから僕は自分のスタンスに強制をうけるのも、他人を強制をするのも大嫌いです。12番がサポーターの番号であるならば、ピッチ上の結果の責任は僕らにもあるという考えもあったりします。喜びを共有するかわりに、苦しみからも逃げずに共有したいという気持ちです。みんな同じだと思います。僕の拍手がエールなら、みんなのブーイングもこれもまたエール。Redsの歴史を振り返っても、Redsにとって大事な事はそのエールのどちらも大観衆の中から発生すべきであるという事。多くのサポーターが駆けつけるから意味も強くなるのです。



さてこの試合、Marinosは全体的に低い位置での守備的なフォーメーションを取りました。まず、これがMarinosはアダになった気がします。Marinosは昨年、散々ワシントン選手にやられています。大事な事はいかに彼にゴールから遠い位置でサッカーをさせるかという部分です。ですからラインを高くあげる事が必要な事の1つだと思うんです。最近の横浜の好調時は高い位置からプレッシャーをかけ続けて相手DFを狙う作戦です。その為には最終ラインも高めにあげて中盤をコンパクトにまとめる必要がありますね。ですからこの試合で最終ラインをいつもよりも低めにしていた事は、結果的にチームを間延びさせてしまうという事態を招きました。(前線はディフェンスラインに関係なく高い位置で仕掛けていたため)その辺の意思疎通が急造の戦法のような気がしました。


Marinosはここ数試合研究されて裏に放り込まれて全体的にズルズルさげさせられる状態が続いていましたから、そこへの対策に神経を尖らせたのかもしれませんが、Redsの場合は1トップがワシントン選手である限り裏に放り込んで・・・というスタイルのサッカーをしないので、早野監督はちょっとRedsだという事で意思しすぎて構えすぎてしまった部分があったのではないのかなと感じました。


Marinosが間延びした事で、Redsは中盤をポンテ選手を中心に抑えることができていましたね。河合選手が気の毒なくらい必死に対応させられていました。最終的には山瀬選手までもが守備的MFの位置まで下がったり最終ラインで守備をしたりという状況にまで追い込まれていました。


ですから中盤でのプレッシャーが弱い為に、Redsはシュートまでの形に持ち込めていたのですね。自分から動かないといけない位置にいるとはいえ、Marinosは結果的に自分で動いて形を変えてしまった事で自分の良さを殺してしまったというMarinos側からみるともったいない試合だったのかなというのが僕の印象です。


さて、一方のReds。
ここ最近のドロー続き、何が一体うまく機能していないのでしょうか。3・5・2、3・6・1と3バックを採用し、メンバーも阿部選手が入るくらいで大きく変えていません。

では何が昨年と違うのか。

この数試合で自分の中ではっきりした事は、闘莉王選手の攻撃参加に今年は制限がかかっている事も原因の1つあるのではないかと感じました。何度もBlogで書いてきましたが、彼の攻撃参加はかなり重要です。

彼の攻撃参加とそのフォローの啓太選手のコンビネーションの正確さは、Redsの試合の組み立てにおける確実性の高い戦術の1つです。彼が出る事でそこを突かれるのではないかという事を昨年からマスコミが騒いでいますが、彼が不在で隙を突かれてどれくらい失点したのか。昨年失点率が断トツに低いチームの中でどれだけ失点に絡んだのか。常々稚拙な評論だなと思っていました。


その限りなくわずかだった失点のリスクに比べて、彼の攻撃参加は圧倒的にプラス要素でした。

昨年の試合の組み立て方を振り返ると山田+ポンテというドリブラー2人がPA付近でボールをキープして前線でタメを作り続けていました。彼らはドリブルをしながら自分につく相手DFを複数名ひきつけるのがとても上手な選手です。これによって相手のDFは山田・ポンテに複数引きつけられる上、ワシントン選手に最低2人はつけ、なおかつ後ろから押し上げる長谷部選手を意識しなければいけません。つまりこれでほぼ相手チームの守備の選手に余剰人員は無くなってしまうのですね。

しかもこれにサイドから三都主&平川まで加わり、ほぼ全員ドリブラーというやっかいな状況で相手のゾーンディフェンスは崩れやすくなっていました。その状況の中で、相手にとって予定にない+1が中央から猛牛のように突っ込んでくる闘莉王選手だったわけです。得点能力が高い彼は単なるDFというよりもFWとしてマークに当たらないといけないため、どうしても1人は専任で欲しい所です。彼が上がることで相手DFはマークの再確認をしなければならなくなります。これが隙になって得点のチャンスになっていたのですね。



長谷部選手が中盤からボールを運んでくる人だとするならば、闘莉王選手は最終ラインから相手の困難を運んでくる人でした。


今シーズンに目をむけると、この闘莉王選手のオーバーラップは若干続いているものの基本的には制限がかかっている状況です。しかもここ数試合は啓太+阿部というメディアーノというか守備に汗をかくタイプがディフェンシブハーフに並んでしまっているので、長谷部選手のような後方からの押し上げが無いケースが非常に多いです。レジスタというゲームメーカーがいないと言えばわかるでしょうか。


そうなると昨日の試合でもそうなのですが、ポンテ選手がかなり低い位置までボールをもらいに行っています。彼の高い能力、素晴らしく貢献的な動きによってRedsは中盤を奪われずにすみましたが、これはチームの状態としてはあまり好ましくはないのかなと思うわけです。


ポンテ選手が中盤の低い位置で攻撃の基点となれば、その分攻撃の人数は減りますよね。前線はワシントン+小野の2名と両サイドです。小野選手の場合はドリブルでタメをつくるというよりも早めにボールをさばく動きが多いので、前線でボールが落ち着きません。タメが無い状態で早くさばこうとすると、味方の数が限定されて今度はパスが読まれやすくなりますよね。その慌しさというか余裕の無さが、フィニッシャーであるワシントン選手からも精神的な余裕を削っているという部分にも繋がると思います。(勿論シュート練習の少なさも原因でしょうが)


ポンテ選手の負担を下げる意味でも、現在の小野選手と山田選手の位置を変えるのもありなのかなって僕は思います。守備面での不安はありますが、小野選手の正確なクロス、山田選手のポンテ選手をフォローする動きは非常に大きな武器だと思うので。てか、相手を背負わずにすむサイドは小野選手のテクニカルな部分を引き出せる効果的なエリアだと思うのですよ。


ちなみに阿部選手加入後の僕のフォーメーション予想の中で書いた阿部選手の左サイド案。今は相馬選手の交代後のメインオプションとして機能しています。発表当初は浦議SNSでも失笑をかっていたのでどうだ!!!という感じです。(笑)



阿部選手はその位置に入ったときはミドルをガンガン狙ってほしいと思います。相馬選手はドリブルを使ったゲームメイクをするタイプなら、阿部選手はミドルを使ったゲームメイクをサイドから行える優秀な人材だと思いますから。相馬選手と同じ事は求められていないはずです。ポリバレントってのは誰かの穴埋めであってはいけないと思います。与えられたポジションで何を求められているのか、自分の持ち味から何を発揮できるのかを考えていかないとですから。


質の高いミドルを使って引きこもった相手のDFラインを引き出して、スペースを作る事ができれば、DFラインの裏を取れる田中達也選手が復帰したときの強力な武器にもなると思います。今のRedsには2列目のあたりからドカンドカン打ちまくる中距離砲が必要だと思うわけです。



ま、いずれにしてもですね。
最初の3ヶ月を2位で終えました。内容は良くないとは思うのですが、ACL予選突破を義務のようにされて、なおかつリーグでも首位にしがみつく事を義務とされているこの選手たちはよくやったと思っています。はじめてずくしの3ヶ月。選手たちはきっと試合運び云々よりも、とにかく目の前の相手に食らいつくので精一杯なんでしょう。


1週間休みがあったってその前の連戦の疲れが取れるわけが無い。
1月まで天皇杯を戦い、2月にブルズ杯とXerox杯、3月開幕とずーーーっと休みなくフル回転してきた。それでいて迎えた浦和レッズにとって初体験の3ヶ月。求められていた結果は残した。


レッズだからこの成績でこれたのかもしれないですよ?
シドニーFC、ペルシクケデディ、上海申花。どこもリーグのNo.1がきました。ナショナルチームと違って、クラブには助っ人ってものがありますからどこの国でもNo.1チームはあなどれません。


来年のこの3ヶ月は、もっと良い内容でいきましょうね。
Jリーグ、浦和レッズの歴史ははじまったばかり。1年1年ステップアップしていけばいい。今はただ求められる結果に対して必死に食らいつけばいい。そこでどうしていこう、こうしていこうを考えればいいと僕は思うわけなのです。


彼らにお疲れ様と言ってあげたいですね。


クラブのこの苦しみ、選手のこの苦しみ、関係者の苦しみ、サポーターのこの苦しみ。きっと後世になれば高い評価を受けて称えられる事と思います。


『ローマの道は1日にしてならず』ですよ。

欲張りは心の毒です。


次回はGamba vs Jef Unitedのレポートの予定です。

予定はあくまで未定です!!!(謎)



AFC CHAMPIONS LEAGUE

SAITAMA STADIUM2002

URAWA REDDIAMONDS 0-0 SYDNEY FC



やりましたね!

Reds、念願のACLグループリーグ突破です!おめでとう!

悲願のアジア制覇にむけて第一歩目を踏み出したという所でしょうか。

Frontaleと共に、初のACL本選進出、楽しみです。


この試合、個人的にはMOMは堀之内選手でした。

Sydneyの前線はスピードよりも高さのあるチームです。しかもさほどスキルフルな選手が揃っているわけではなく、わりとパワーでおしてくる感じです。そうなると守り方としては相手FWをいかにゴールから遠い位置でプレーさせるかが重要な事の1つになってきますね。この試合の堀之内選手は実に高い位置に最終ラインを押し上げていました。本当によく声をだして坪井&ネネに指示をだして統率していたと思います。しかも、最後まで徹底していました。


そのおかげでRedsは中盤が非常にコンパクトにまとまっており、中盤での相手選手へのプレッシャーがかなり効いていましたね。中盤がコンパクトにまとまると守りやすいですから皆よく走る走る。闘莉王選手の場合はラインは低めで設定するケースが多いので、それぞれの特徴がでて面白いなと思いました。



守備の分ではかなりレベルの高さを見せてくれたRedsですが、Sydneyが読み違えた部分もあると思います。前回のアウエーでのSydney戦ではSydneyは効率よくRedsの3バックの裏を狙ってきてそれなりに結果を得ました。ですから今回も裏を狙って放り込むというシーンが多かったのですが、選んだエリアが坪井選手のエリアです。ネネ+相馬という高い位置を取り気味だったサイドではなく、守備的にまわっていた山田さん+日本代表DFでもある坪井選手のサイドを狙ったのです。これでは坪井選手より足が速い選手がいなさそうなSydneyでは辛いところです。実際、ほぼ完璧に潰されていました。ネネ選手と坪井選手を天秤にかけて坪井選手を狙ったのでしょうが、ちょっと読み違えたようです。前半、高い位置に張る相馬選手の裏をうまくつかうシーンがあったので、それを使い続けるかと思ったのですが、どうやら狙いは違うとこにあったようですね。



この試合も相馬選手は良かったですね。

Jでも状態があがってきています。ただ、今後はもっと研究されて縦への突破がよまれてきます。これはサイドアタッカーの宿命ですが。実際三都主選手も研究されて縦への突破が難しくなってきたあたりから、早めのクロスを簡単に入れてしまうシーンが増えました。ただこれは自分の裏を狙われる事を懸念してあまり高い位置にいかなくなったような感じがするので、守備を意識しての事とも考えられましたが。


相馬選手のブレイクスルーがあるとしたら、相手が研究してきた時にそれを超えたプレーができた時でしょうね。向上心が高い選手なのできっと大丈夫だと思いますが。



あとは攻撃陣ですね。形は良くなってきているからシュートを打たないとね。

どうも前の人たちはシュートにいけそうなシーンでも打たずにワシントン選手にパスをしてしまう癖があるようなので、ワシントン選手へのパスしかないと読まれるケースがあってもらう側のワシントン選手は苦しかったですね。ミドルを交えながら積極的に打ってシュートもあるぞという雰囲気を相手に与える事も重要ですからね。


とにかく良かった良かった。

本当におめでとう!






Reds、久しぶりの勝利です。

しかもここの所結果が出せていないアウエーでの、それも豊田スタジアムでの勝利です。


Toyota Stadium

●NAGOYA GRAMPUSUEIGHT 1-2 URAWA REDDIAMONDS○

(Gr) Johnsen

(Re) Nene、Washington



試合開始直後はGrampusが激しいフォアチェックをかけてきました。先日のFrontale vs F.MarinosのMarinosを彷彿させるかのような感じでした。こうなるとRedsのディフェンス陣も厳しくなります。昨年の強固なディフェンス陣を各チームが経験して出したReds対策というのがまさにこれなんでしょう。昨年秋にJubiloに敗れた試合が教材になっているという話も聞いた事があります。


組織的であるという事の強みは、時としてそれが崩壊した時の脆さを生み出します。

Redsが崩れるときは、昨年のJubilo戦を含めてだいたいが高い位置から強烈にフォアチェックをかけられてディフェンス陣が組織から個人に変化させられた時が多いです。


昨年、Jefについて書いたことがあります。個人よりも組織プレーに特化したチームの脆さを。確かRedsとの試合でそれまでオシムサッカーと言われた連携を重視した組織サッカーで結果を残せてきたのが、Redsに個人という部分を激しく狙われて、局地的な部分でRedsの選手に1対1の状態に持ち込まれて、組織が分断されて、個人の能力の差で負けてJefの良さを消されました。組織の良さは大事なのですが、同時に組織が崩されたときに踏ん張れる個も必要なんですよね。本当の所は。


組織であれば圧倒的なディフェンス力を誇るReds。勿論、個の力も半端ではありません。日本代表、もしくは代表級がズラリと並ぶRedsのディフェンダー陣ですので、局地的な部分で1対1に持ち込まれても簡単に揺らぐことはあまりありません。しかし、数的不利に持ち込まれるといくら代表クラスでも厳しくなります。組織的な完成度の高いRedsのディフェンス陣に対して、Redsディフェンダーがボールを持ったときに数的有利を引き出すプレッシャーのかけかたをするというのがReds対策のセオリーとなってきています。昨年は3バックの裏のスペースを狙うことを攻略のポイントにしてきた各チームが今季はこれをマスターしてきたわけですから、正直Redsのディフェンダーは昨年よりしんどい戦いを強いられていると思います。


この試合でもGrampusはそれを忠実に行ってきました。


しかしこの試合のRedsはいつもとは違いました。RedsはフォアチェックをかけてくるGrampusをまともに受け止めるのではなく、いなしはじめたのです。戦いは、正を以って合し、奇を以って勝つという言葉がありますが、正攻法でまともに受けにいくのではなく、いなすという、言わば『奇』を使った感じの戦い方でGrampusの勢いをそらしていきました。



                                        帰ってきた左サイド


Redsに相馬選手が戻ってきたという事も意味しているのですが、もっと言えば三都主選手移籍後、Redsから失われていた左サイドが相馬選手によって帰ってきたという意味で書きました。


この試合、相馬選手はリズムの良いテンポで果敢に縦にしかけ続けました。本人も得意だと言っているまたぎも小気味良くでていましたし、前懸かりで勝負を仕掛けてきた相手をいなす意味でも、愚直なまでの彼の縦への突破は高い位置でフォアチェックを仕掛けるGrampusにとって、前線とディフェンスラインの距離ができてしまうという極めてやっかいな事だったと思います。


しかし、僕の中で彼が1番良かったなと思ったのはその突破ではなく、繰り出すクロスやセンタリングのパスの速度が極めて速かったという事です。当Blogで再三クロスの早さとワシントン選手のシュートについて書いてきましたが、この試合の相馬選手のパスはほとんどが早いパスで、再三チャンスを作り出していました。ワシントン選手が実にタイミング良く飛び出せてましたし、ディフェンダーがワシントン選手を完全に掴めていませんでした。相手に完全な準備をさせる時間を与えないあの高速クロスが、Redsの攻撃のリズムを作ったのかなと思います。そのせいか、この試合のパスは他の選手のパスも早いパスが多かったなと感じました。早すぎて強いからトラップミスも多発してましたが。


しかし本当にワシントン選手のリズムが良くなってきましたね。シュートに至るまでのプロセスが良くなってきた。シュートミスもあって思わずサポーターも天を仰ぐシーンがありましたが、前半にペナルティエリア右付近からドリブルで切れ込んでったのを見て、ドリブルの内容が良くなってきたなと感じました。調子が悪いときは腕の使い方が極端に悪くなるワシントン選手ですが、最近は腕の使い方と体の入れ方が本来のフォームになってきているなあと感じます。ですからその長所を使っての1点をこの試合、どこかで決めるかもなあと前半のそのシーンで感じていました。


そんな面を含め、カウンターに雰囲気というかメリハリをあたえるという点で、相馬選手の縦への突破+高速クロスは高い評価を与えても良いのではないでしょうか。左サイドが高い位置を持てば、相手のディフェンスラインも下がりますから右サイドの山田さんもあがりやすくなります。Grampusが昨年Redsに勝利した時の様に3・6・1にしてきたらやっかいでしたが、何故か2トップにしてきたので、それも山田さんの位置を高くさせる理由だったとも思いますが。


両サイドが活きるという事は、相手のディフェンダーやディフェンシブハーフを外に引き出せるメリットもありますからポンテ&小野へかかる負担も減ります。後半にあまりあがらなくなったのは、TVで解説の相馬さんも言ってましたが、相馬選手に対して飛び込まないで距離をとるというディフェンスの内容に相手が切り替えてきたというのが大きいです。距離をとって振り切られないようにするのはテクニカルな選手と対峙する時の基本です。ディフェンダーがマッチアップの際に比較的精神的に優位にたてる方法ですしね。しかし、その分比較的にゆるくなった中央から啓太選手や阿部選手などが押し上げていきましたから、流れがきれるという事はありませんでしたね。


今日の相馬選手はまさにGood Jobだったと言えるのではないでしょうか。


Redsにとっては、待望の勝ち点3であると同時に、お帰りなさい左サイドという嬉しい1日となりました。



Grumpusは杉本選手の良さを出すのであれば、3・6・1にすべきでしょうね。今日の位置取りだとラインコントロールをうまくされると、一気に消されてしまうリスクがあります。ヨンセン選手と杉本選手の良さを消している今日のフォーメーションだったと思いました。ちなみに杉本選手、50mが5.8秒だそうですが、実は自分の現役時代の最高が5.8秒でした。関係ありませんが。




Redsのぎこちなさについて少し考えて見ました。
Redsのぎこちなさの1つにワシントン選手のぎこちなさもあるのでしょう。


現在のワシントン選手は得点ランキング第1位。
昨年共に得点王になったマグノ選手は上位10位にいない事を考えると、この成績は立派過ぎます。


*マグノ選手の場合はGambaの攻撃の構成が変わってくさびに徹するシーンが増え
てきた事、そしてGambaは前線の選手全員で点を取りにきていることなど昨年と
チームの得点の形が変わっているので成績が悪い=不調ではありません。


しかし、多くのサポーターの意見を見る限りワシントン選手への評価は『まだまだ不調』という部分。PKを外した前節含め、多くの得点シーンでゴールの枠を外す状態が続いています。そこに今回は注目しました。


まず、得点するにはアシストが必要です。得点ランク上位者には必ず自分の王道というか、得点ルートとなる強力なアシスト者(ホットライン)が存在します。アシストランキングを見てみましょう。(ELGOLAZOから引用)


【アシストランキング】
1位 中村(Frontale)  5
1位 遠藤(Gamba)  5
1位 駒野(sanfrecce) 5
4位 フランサ(Reysol) 5
4位 ジュニーニョ(Frontale) 4
4位 藤本(S-puls) 4
4位 フェルナンジーニョ(S-puls) 4
4位 太田(Jubilo) 4
4位 上田(Jubilo) 4
4位 杉本(Grampus) 4


次に得点ランキング

【得点ランキング】
1位 ワシントン(Reds) 8
1位 ウェズレイ(Sanfrecce) 8
3位 佐藤(Sanfrecce) 7
4位 マギヌン(Frontale) 6
4位 バレー(Gamba) 6
4位 大久保(Vissel) 6
7位 菅沼(Reysol) 6
7位 ジュニーニョ(Frontale) 6
7位 山瀬(Marinos) 6
7位 茂原(Venforlet) 6


得点ランク上位者のチームにはアシスト上位者もだいたい存在しています。
つまり、チームとしてのストロングポイントを持っているということです。しかし、Redsはアシストランキングにはいません。昨年はアシスト2位の三都主選手がいました。なので三都主選手からワシントン選手へのホットラインが存在しており、困難なゲームでもそこが頼みの綱でなんとかドローを逃れてこれました。


しかし今季はアシストを重ねている選手がいません。つまりワシントン選手へのサポートが無いという事と、ワシントン選手に持っていく形がまだできあがっていないとも取れると思います。勿論、誰でもアシストできる体制とも取れるのですが、現状を見る限り三都主選手不在によるホットライン構築がまだできてないと考えるほうが有力かもしれません。


なのでなんとか勝ちきりたいと思う時に、頼みのホットラインが無いのでドローが増えている1つの理由になっているのではないかと僕は考えています。その方向性を与えていくのが監督なのですが、まだそれが完成されていない現状なので、全員で必死に耐えているという状況なのでしょうね。特に、形を作る為にポンテ選手が必死に全てのエリアをカバーしようという意識が強いです。ものすごく強い意志を感じて感動すら覚えます。


『三都主がボールを持てば俺にドンピシャのクロスがくる』

この信頼があるだけで、ワシントン選手の精神的な余裕はかなり大きかったと思います。今季、ホットラインが無いワシントン選手の苦しみはこの辺にもあるのだと思います。信頼して自分の姿勢を保てばいいだけの状況と、どんなボールが誰からくるのかを考えながらの状況では全く違うでしょうからね。


ワシントン選手にボールを渡す決定的なホットラインの構築が急務です。この辺に注目をしても面白いかもしれません。ですから、山田さんを前へ!!





浦和、この苦き引き分けを勲章とせよ

いつも上手なキャッチコピーと雰囲気のある写真で僕の中ではサッカー専門誌の中で断トツのクオリティを誇ると思っているELGOLAZO。Reds vs Gambaのドローをどのように伝えるのかなと注目していた所、冒頭の言葉と共にこのような写真が。正直言って、意外な気がしました。ですけど、このワシントン選手の表情を見たら納得でした。



もう必死です。

多くの選手が疲れています。7連戦の成績は決して万歳というわけにはいかないでしょう。しかし、この表情を見てやはり選手は真剣に必死に死力を尽くしているのだと。よく考えればXeroxSuperCupで0-4の完敗を喫した相手に、懸命のドロー。(・・・というか、ドローが現状精一杯だったのかもしれませんが)この7連戦を見ながら、Redsにはクリアしていかなければいけない課題が多い事はわかりました。同じ条件で疲労困憊のFrontaleはきっちりACL通過を決めた。その辺の差が、現在のRedsの苦しみにも関係しているのかなと。


でも、一生懸命やっている限り、能力のある選手たちですから、きっかけ1つで好転していくでしょう。



その好転材料とは何か。


もちろん田中達也選手の復帰。

サテライトでゴールを決めたようですね。嬉しいです。左サイドでチャレンジする相馬選手に、スピードで相手の裏を取れる田中達也選手の復活。スピードで裏を取れる選手が出てくると、ワシントン選手への負担も減りますね。理想的な3・5・2、もしくは4・4・2が組めそうです。十分Redsのきっかけになれる男でしょう。



そして忘れてはいけない我らが山田さん。

同じくELGOLAZOにこんな写真がありました。





ワシントン選手の得点シーン。

今年はサイドバック・・・それも専守に近い形での任務をもたされている彼ですが、得点への嗅覚は元々素晴らしいのは昨年の活躍でもわかるとおりです。さりげなーく、するするとこんな位置に顔を出していますね。懐かしい。昨年はいつもこんなシーンでした。チームのキャプテンがゴール前に顔を出すチームって素敵だと思いませんか?


3・6・1、もしくは4・5・1のシャドー扱いでこそ彼の良さは光ると思います。Redsには外から中に切れ込めて得点力を持つドリブラーが豊富です。(山田・ポンテ・永井・達也等)


オジェックさん、やりましょうよ。3トップ。


多くのチームが採用している3トップに対応する為に4バックにするのはいいと思います。だったらRedsもやればいいじゃないですか。愚直なまでにドリブルが大好きな人々を前に揃えてかき回しましょうよ。個人に頼るサッカー?いいじゃないですか。それでも優勝できるのならば。勝てば官軍ですよ。負けて良いサッカーをして1年を過ごすよりも、選手の個性を存分に吐き出しての優勝が選手もサポーターも気持ちいいでしょう。



「ドリブルは嫌い」と公言するオシムに付き合う必要は無いんじゃない?

それならばオシムサッカーのアンチテーゼとして優勝チームが存在したほうが、対立の構図があってサッカーはますます面白くなるじゃないの。



エレガント&ポリバレント政策によってはじき出された日本サッカーの異端児として存在するのも案外気持ちいいものかもしれませんね。



今は愚直なまでに・・・


ドリブルでどこまでも突き抜けてゆけ浦和レッドダイヤモンズ!!!








節目の第10節が終了しました。

今節は『さいたまダービー』『千葉ダービー』『多摩川クラシコ』等、サブタイトルがつく記念試合が多かったですね。


10節たてば少しは順位も落ち着いてくるというもの。

昨年は前半で力尽きた順位表をたまには・・・と思い、作ってみました。





首位は前節から返り咲いているGambaはS-pulsと引き分けながらも2位のRedsがさいたまダービーでこちらも引き分けた為にその差は縮まらず最初の10節を首位で通過となりました。3位にも多摩川ダービーを5-2と大勝してきたFrontaleがきっちりついてきており、昨年のTop3は定位置にいるという感じです。Reysolもやや勢いは沈静化してきたものの、Frontale、Jubiloと同勝点の3位につけていますので大健闘、同じ昇格組のYokohamaFCは絶望的な最下位と振るわないものの、Visselは中位と昇格組も2チームが健闘しています。


得点でいくと、やはりシーズン前の予想通りGambaが圧倒的な攻撃力を誇っています。既に22点と、1試合平均2点以上獲得しているという計算になります。続いてFrontaleが21点で、1試合平均2点以上はこの2チームです。さすが攻撃力を掲げる2チームですね。


一方で守備のほうに目を向けてみましょう。

失点が最も少ないのは7点でReysolです。これは驚きました。Reds以外のヘビーなチームと対戦していないという部分はありますが、頭ひとつ抜け出ています。Reysolの守備の評価についてはGamba戦も5月に控えていますので、そこまでもう少し様子をみたいと思います。昨年は1試合平均が驚異的だったRedsは、開幕当初から失点が先行する試合で試合数<失点という状況でした。では10節を終えてどうかというと、失点10と1試合1点のペースでだいぶ落ち着いてきているようです。


昨年のTOP3は、未だに本調子ではなさそうです。Redsだけでなく、Gambaもこんなもんじゃないと思っているはずですし、Frontaleもまだ完璧という部分には程遠いという手ごたえをもっているのではないでしょうか。ここから先、このTOP3のエンジンがかかってくるでしょうから、次の20節終了時にはもう少し上下差がついているのではないでしょうか。楽しみです。




さて、Redsを見るケースが多いので、Redsの話になりますが、開幕からこの10節でオジェック監督は1つの修正を行いました。新監督が就任すると見た目は変わらなくてもチームの質はかわります。まず、思ったよりも守備が崩壊したことはオジェック監督にとっても予想外だったと思います。ブルズ杯、Xerox杯の大敗を受けて、守備への修正意識をより強く持ったと思います。しかし、開幕数試合も昨年では防げた部分が防げない、4バックが思ったよりもスムーズにいかないという部分もあったので、阿部選手に代わって堀之内選手をこの数試合使い、最終ラインの安定を図ります。これは勝ちパターンをチーム全体が体で覚えている部分で正解だと思いますし、成功しているメンバーで望むという事は、選手の精神的な支えになると思います。序盤での守備の構築ができたチームは後々終盤になって響いてきます。シーズンの3分の1が終わるまでに失っていた勝ちパターンを1つ取り戻したというのは、次のステージにむけては非常に大きな事だと思いますし、改めて昨年堀之内選手が残した実績はチームにとってとてつもなく大きなものだったといえるでしょう。


次に攻撃。実はリーグ戦において毎試合得点を続けており、Redsは完封負けやスコアレスドローという試合は1度もありません。ですから、絶不調というわけではなく、まぁ例年通りという感じでもあるわけです。ワシントン選手が外すシーンが目立つという声もありますが、昨年の結果が更に過大評価を招いてそのゴール前での強さが神格化されている部分もある気がします。それでも8試合6ゴールは十分期待に答えている内容ではないでしょうか。ただ、それ以上に問題なのがワシントン選手をアシストで支え続けた三都主選手の穴でしょうか。相馬選手が不在というのは関係なく、Redsから左サイドからピンポイントであがる高速クロスを打てる選手がいなくなりました。ワシントン選手のシュートのタイミングにおいて、今年は相手DFがワシントン選手を捕まえられるようになっています。ワシントン選手の衰えという声が聞かれますが、さすがにそれはあんまりでしょう。


ワシントン選手にとって辛いのは、あがってくるクロスが遅いというのが大きいです。三都主選手の振り上げるモーションがないクイックモーションから繰り出される高速で精度の高いクロスによって相手DFはワシントン選手へのケアが一瞬遅れます。そのアドバンテージをワシントン選手は絶対的な身体能力の高さを盾にして安定したシュートフォームを維持してこれました。ところが、今年はそれがない。逆サイドからアシストを決めてきた山田選手もDFに回されるケースが多い為、結局彼にとって都合の良いクロスがもらえていないという状況ともいえます。守備が少しずつ安定してきたこれからは、このサイドについてオジェック監督は考えていかないといけないと思います。


相馬選手に三都主選手並のクロスをすぐに身に着けろというのも無理な話ですから、彼の良さは彼の良さとして活かしつつも、クロスの精度向上の矯正を行うということを第1に、そしてフォーメーションも昨年の2シャドーに戻すのがベターでしょう。3バックなら3・6・1、4バックなら4・5・1。2シャドーに山田&ポンテを置くことで相手の最終ラインをドリブルでかき回してワシントン選手につく人数を減らさせて、ワシントン選手のシュートの精度をあげるフォローをする。恐らくオジェック監督はワシントン頼みを嫌って2トップにしているのでしょうが、この10節の中で結果を出せたFWはワシントン選手のみ。結果を出せている上位チームで2トップを採用しているチームのFWたちと比較して9試合コンビを組んだ永井選手は2得点と結果は出せていません。結果の出せている選手=好調な選手という事になるわけですから、意外性ではなく、好調な選手を起用していくべきではないでしょうか。恐らく、永井選手は疲れてきているはずですから。


チーム監督に就任してリーグ戦でまだわずか10試合。

チームの全ての潜在能力を把握するにはまだ時間が足りないと思います。シーズンを戦い抜くということを前提に、ある程度手探りでいくつかトライをし続けられながら進められる序盤のリーグと平行して、いきなり負けられない短期決戦的なガチンコ本気勝負のACLが行われるのですから、はっきりいってこの温度差の違う2つのイベントを戦う監督、チームにとっては困難極まりない状況です。動きたくても動けない部分があるんだな・・・というのが最近試合の中で感じる部分です。



見る側にとっても、ACLでの短期決戦ばりのテンションでリーグに戻るわけですから、当然ながらリーグでのオジェック監督の動きには不満もあると思います。私自身、『オジェックとは価値観が違うなあ・・・』と思うことも多々あります。ただ、それはオジェック監督が全てを見せていないのと、チームがオジェック監督に全てを見せていないからまだそこを計っている段階というのもあるでしょう。


ですのでオジェック監督にとって次の10節はかなり重要です。GambaとFrontaleなどの上位陣は間違いなくここからエンジンがかかってきます。チャレンジできるのはこの10節のみくらい。ここである程度の内容を固めていかないと秋以降が苦しくなりますし、下手すると夏に引き離される事態もでてきます。夏にはA3もありますからチームはここで80%くらいのものに作らないといけません。


サポーターはわが子のように愛おしいチームを支える為に、常に全力であるがために、1試合1試合に対する見方が厳しいのは当然です。我慢ができる時間も限られています。冷静にリーグ制覇から逆算した場合、次の10節が1つの区切りになるのではないかなと思います。


ただ、冷静に見ればこのレベルの完成度のチーム状態でこの位置につけているというのはある意味脅威的な底力であるとも言えます。良い所は評価する、悪い所は何故そうなのかを考えながら批判する。感情的な部分での批判は気楽で簡単ですが、その辺まで自分なりに考えてみると、更にまたチームへの関わり具合も深まってきて楽しくなってくるのではないかと思います。




Reds、Gamba、Reysolはドロー、FrontaleはMarinosに敗北と今節はそろって上位陣が勝点3を得ることができませんでしたね。本当に仲良しな上位陣です。ここ2年のJリーグの上位陣は。面白いくらいに全員で停滞するこのムード、もしかしたらtotoにいかせるのではないでしょうか?


今節は実家の静岡に帰省していた為、TV観戦が可能だったFrontale vs Marinosの神奈川ダービーを見ました。


KAWASAKI FRONTALE 1-2 YOKOHAMA F・MARINOS


まさかまさかのFrontaleの黒星でしたが、この試合に関して言えばMarinosの作戦勝ちで1枚上手だったのかなと思います。実況もしきりにプレッシング・サッカーを連呼してましたが、出足の早い寄せでFrontaleのDF陣を徹底的に追い込んでいました。特に坂田選手のフォアチェックはやばい。この試合の彼のこの動きが毎試合できれば代表で巻選手の役割がなくなります。それくらい早くて勢いのあってDFにとっては驚異的なフォアチェックでした。


この試合、Marinosは何がよかったかというと最終ラインを高くあげて全体をコンパクトにすることを徹底していた事ではないでしょうか。これによって中盤の密度を濃くして中村憲選手不在でバランスが取れていないFrontaleの中盤を落ち着かせませんでした。中盤の真ん中でボールを保持できない状態なので、川崎の必殺の1つであるサイドの森選手を効果的に使うことができません。逆にMarinosは森選手のサイドで小宮山選手を自由に走らせて森選手を守備に押さえ込む事も徹底していました。ストロングポイントを2つ抑えられたFrontale、非常に厳しい試合を強いられました。


Frontaleが比較的得意とする戦術は、中盤の高い位置でのボール奪取を軸としたショートカウンターです。最終ラインが高い位置にくることでコンパクトな中盤を作り出し、優れたキープ力を持つ中村憲選手と谷口選手が近い位置で仕事をすることで中盤を制して相手からボールを奪ってマギヌン&ジュニーニョといったスピードのある選手に渡して少ないタッチでゴールに迫ります。しかし、この試合のMarinosのうまかったのは裏へ裏へのロングボールを徹底してFrontaleのDFラインを下げさせてFrontaleを全体的に間延びさせる事の徹底でした。ボールを放り込み、足の速い坂田&山瀬を走らせることでGKとの1対1やDFとの1対1を作り出してミスを誘います。


Frontaleの得意とするショートカウンターも、DFラインが後ろに下げられることでロングカウンターに変化せざるをえなくなり、マギヌン&ジュニーニョといったフィニッシャーたちがかなり低い位置でボールをもらい、敵のDFを多くかわしていかなければいけない状況になりました。スペースを狙うジュニーニョ&マギヌンからしてみるとドリブルで長い距離を走らされることは決して本意ではないはずで、この辺がFrontaleにとっては痛い部分だったのかなと。


Marinosとしてはロングボールを放り込んで手数の少ない攻撃を心がけることによって、DFに人数を残せるメリットもありました。もともと失点の少ないほうに入るチームですから、それを活かした形となりました。Marinosはカップ戦を戦っていくには良いサッカーを身につけてきているかもしれません。リーグを戦い抜くには一本調子すぎて、いなされるとまだまだ厳しいと思いますが、1発勝負的な要素のカップ戦ではいい勝負ができるのではないでしょうか?ただ、山瀬(兄)がいてなんぼのサッカーにはまだまだ変わりないので、彼が怪我をしたときがかなり怖い部分ではありますが。


中盤のエースを欠いていたFrontaleとしては今回の敗戦はそれほど痛くはないのではないでしょうか。ただ、昨年から抱えているDFラインの裏を狙われたときの脆さへの修正は必須です。攻撃的で自分たちの弱点を徹底してついてくる相手、特に受身に立ちやすい下位チームとの対戦において、そのチャレンジをいなす戦い方を覚えていく必要はありそうです。



RedsとGambaは対称的でした。

対戦相手のJefが10人となったReds、マグノ選手が退場となって10人となったGamba。

結果は同じドローでも、評価に差のあるドローでしょうね。



今シーズンのRedsは昨年より苦しそうな戦いをしています。試合数以上に、移動距離が半端無いので当然ですが・・・。普通に考えてこの距離の移動は精神的にも疲れますね。(それはFrontaleも同様)

その疲れの中でオジェック監督の下、色々なチャレンジをしているわけですから、選手たちの頭の中もかなりストレスが溜まっていると想像できます。ワシントン、小野の監督との衝突もそのストレスからくるイライラの1つでしょう。選手にとってみたら当たる事のできるちょうど良い存在って監督しかいませんしね・・・。ですからこれまでなら勝ちきれる試合であっても、ドローになってしまうケースも出てきます。

大事なことは、安易に結果だけを見ないことでしょう。

よく考えてみるといいですよ。昨年のGambaはどうだったか。ACLで早々と姿を消した。つまりリーグとの両立はGambaといえど不可能だったのです。今のRedsはどうでしょうか。ぎりぎりの所で両立できているのではないでしょうか。

未知の戦いを続けている選手たちが、最終的に頂点に立つための射程圏内にとどまっているという現実を評価したいと思っています。今のJリーグにおいて、全試合勝利できるような突出した存在はいません。安易に目の前の結果だけを見てストレスを感じて卵を投げるなどの傲慢な行為に走ってしまう事のほうが愚かな事ですし、かえって選手にストレスを与えてしまう事になりかねません。

闘莉王選手の「選手も家族に会えない中で必死にやっている。わかってほしい」という言葉。さぼりたくてもさぼれない厳しい環境で必死に毎試合がんばり続ける選手たちもさすがに体力的にも精神的にもきつくなってきている現実でしょう。


愛する者の為に、その者たちがどんな環境にいてどんな考えを持っているのかを全力で知ろうとすることが大事でしょう。与えられるものだけに反応することだけが愛情とは言わないと思いますから。


1番辛いのは選手。選手と共に『今は我慢』の時なのかなと個人的には思っています。


僕はまわりが選手にブーイングをしていても、絶対に拍手をします。
一生懸命やってないわけがない。頭は動かせても体が動かない事はいくらでもある。自分はネガティブな周りのブーイングの雰囲気と迎合する気もないので、彼らが一生懸命の姿を見せてくれる限り、1人のサポーターとしてRedsと向かい合い、拍手をし続けます。ブーイングをする時は、負けてヘラヘラしていることがあったときだけですよ。

そういう意味でも、Marinosに負けても拍手で選手を迎えたFrontaleのサポーターは、選手たちの置かれている苦しい現状を理解しているという部分で自分の中では敬意を抱く事ができるシーンでした。


我那覇選手の件の記事をここ数日見ていると、我那覇選手の個人攻撃になりはじめている部分がありますね。


さすがはマスコミ。

発表初日に『うっかり』というニュアンスでクラブ側が発表したときはおとなしめの表現だったのが、チェアマンが感情的なコメントを発したと同時にバッシングがスタートしました。自分の意見に自信の無い新聞には辟易しますが。



反ドーピング協会に狙われるから代表に呼ばないとか、オシムがドーピング選手を嫌がるから代表には選ばれなくなるだとか、クラブ側が当面の試合出場を自粛させるだとか。



我那覇選手の不注意は処分されて当然の事として、どうしてそのような事態が起きたのかという事の分析をまともにしている所は皆無。サッカー協会をトップに据えたJリーグなどのサッカー関係組織までに至る反ドーピングの取り組みに不備はなかったのかなどその辺について何故突っ込んだ議論がないのか。


JFAのサイトを見ても、ドーピングの禁止を訴えると言っているだけで、具体的にどのような取り組みをしているのかがいまいち見えてきません。通達だけで守れるなら今のご時勢、企業コンプライアンスについてこれだけ厳しく言及されません。


その辺が社会から感覚がずれているんですよ。


JFAが推進するこころのプロジェクトも大事ですが、身内への教育体制もしっかりしてあげないと。

そういう部分の充実も100年構想に入れてあげてほしいものです。








我那覇選手にドーピング違反の疑いがあるそうです。速報によると、風邪を引いてにんにく注射をうったようです。


仕事で一ヶ月近く休んでなく、徹夜ばかりの自分も今日にんにく注射を二本打ったばかりなので複雑です。

プロ野球では清原さんなどがにんにく注射の代表みたいなものですね。でもJリーグの規定では今年から禁止されているようなんです。

Jリーグが各クラブへ通達していることから選手個人への通達も形式的であるにせよ、クラブからなされていると思われますので、速報の内容が正しいのなら我那覇選手の不注意であるのは事実です。

でも、悪意ある行為ではない事、にんにく注射がビタミン剤にすぎない事から見ても処分は軽いものになるのかなと思います。


でも、本当に我那覇選手だけが悪いのか。僕はこれは我那覇選手の個人的な問題では無いと思います。

問題は、にんにく注射のように他のスポーツでは認可されているようなものをJリーグでは禁止しているという事を選手たちにしっかり教育しているかという事ではないでしょうか?


伝えるだけではダメですよ。今どき伝えるだけで企業コンプライアンスを遵守してると言い切る大企業は少ないですし、あったとしてもそういう企業は何かと問題を起こします。


最近は一般企業でも企業コンプライアンスの遵守を社員に求めており、多くの大企業はeラーニングなどのコンテンツなどを利用してテストを含めた教育に力を入れています。


それでも、それくらいしても、まだまだ徹底できないのが現状ですが。果たして川崎はそこまでやって選手にルールを守らせようとしていたか。


ルール遵守を選手個人に守らせるのは厳しいです。ルールから選手を守るのはクラブの重要な使命です。


我那覇選手も確かに不注意で責任はありますが、日本代表となり色々忙しくなり、ACLやリーグもありという中での怪我の最中に黒津選手の台頭があったりで焦りもあって100%冷静な自己管理がしにくい環境にあったと思います。


だからこそクラブはそういう部分を見逃さずに選手をケアして守らないといけません。


クラブも企業です。
企業として、当然の責務を果たしていくべきだと思います。


今回はたまたま川崎からそういう問題が発生しました。しかし他のクラブでもありえなくはない問題です。


今回の問題を選手個人の問題とするのではなく、プロチーム・・・営利目的で設立されている株式会社が直面している企業倫理の問題として捉えてもらいたいと思います。