SAITAMA SUTADIUM2002
URAWA REDDIAMONDS 1-1 YOKOHAMA F・MARINOS
(R) NENE (M) YAMASE
試合終了後のブーイングが鳴り響く中で自分はこの日も選手の努力に対して拍手を送っていたわけですが。監督・選手の皆さんはこのブーイングは休み明けから頼むぞ!!という意思表示だと思ってしっかり体を休めてくださいね。
確かに試合を支配されてのドローであれば、試合の組み立て方含めた試合への準備が悪かったという事で次へのドラスティックな変わり身が期待できますが、試合を支配してのドローは、結構後味が悪いものですよね。
ちなみにスタンスははっきりさせておきたいので書いておきますが、チームが必死に戦っている以上はブーイングはしません。僕はね。する人が悪いとかも思いません。それは個人のエールの表現の仕方だと思うので。色んな愛情表現があっていいんじゃないですかね。だから僕は自分のスタンスに強制をうけるのも、他人を強制をするのも大嫌いです。12番がサポーターの番号であるならば、ピッチ上の結果の責任は僕らにもあるという考えもあったりします。喜びを共有するかわりに、苦しみからも逃げずに共有したいという気持ちです。みんな同じだと思います。僕の拍手がエールなら、みんなのブーイングもこれもまたエール。Redsの歴史を振り返っても、Redsにとって大事な事はそのエールのどちらも大観衆の中から発生すべきであるという事。多くのサポーターが駆けつけるから意味も強くなるのです。
さてこの試合、Marinosは全体的に低い位置での守備的なフォーメーションを取りました。まず、これがMarinosはアダになった気がします。Marinosは昨年、散々ワシントン選手にやられています。大事な事はいかに彼にゴールから遠い位置でサッカーをさせるかという部分です。ですからラインを高くあげる事が必要な事の1つだと思うんです。最近の横浜の好調時は高い位置からプレッシャーをかけ続けて相手DFを狙う作戦です。その為には最終ラインも高めにあげて中盤をコンパクトにまとめる必要がありますね。ですからこの試合で最終ラインをいつもよりも低めにしていた事は、結果的にチームを間延びさせてしまうという事態を招きました。(前線はディフェンスラインに関係なく高い位置で仕掛けていたため)その辺の意思疎通が急造の戦法のような気がしました。
Marinosはここ数試合研究されて裏に放り込まれて全体的にズルズルさげさせられる状態が続いていましたから、そこへの対策に神経を尖らせたのかもしれませんが、Redsの場合は1トップがワシントン選手である限り裏に放り込んで・・・というスタイルのサッカーをしないので、早野監督はちょっとRedsだという事で意思しすぎて構えすぎてしまった部分があったのではないのかなと感じました。
Marinosが間延びした事で、Redsは中盤をポンテ選手を中心に抑えることができていましたね。河合選手が気の毒なくらい必死に対応させられていました。最終的には山瀬選手までもが守備的MFの位置まで下がったり最終ラインで守備をしたりという状況にまで追い込まれていました。
ですから中盤でのプレッシャーが弱い為に、Redsはシュートまでの形に持ち込めていたのですね。自分から動かないといけない位置にいるとはいえ、Marinosは結果的に自分で動いて形を変えてしまった事で自分の良さを殺してしまったというMarinos側からみるともったいない試合だったのかなというのが僕の印象です。
さて、一方のReds。
ここ最近のドロー続き、何が一体うまく機能していないのでしょうか。3・5・2、3・6・1と3バックを採用し、メンバーも阿部選手が入るくらいで大きく変えていません。
では何が昨年と違うのか。
この数試合で自分の中ではっきりした事は、闘莉王選手の攻撃参加に今年は制限がかかっている事も原因の1つあるのではないかと感じました。何度もBlogで書いてきましたが、彼の攻撃参加はかなり重要です。
彼の攻撃参加とそのフォローの啓太選手のコンビネーションの正確さは、Redsの試合の組み立てにおける確実性の高い戦術の1つです。彼が出る事でそこを突かれるのではないかという事を昨年からマスコミが騒いでいますが、彼が不在で隙を突かれてどれくらい失点したのか。昨年失点率が断トツに低いチームの中でどれだけ失点に絡んだのか。常々稚拙な評論だなと思っていました。
その限りなくわずかだった失点のリスクに比べて、彼の攻撃参加は圧倒的にプラス要素でした。
昨年の試合の組み立て方を振り返ると山田+ポンテというドリブラー2人がPA付近でボールをキープして前線でタメを作り続けていました。彼らはドリブルをしながら自分につく相手DFを複数名ひきつけるのがとても上手な選手です。これによって相手のDFは山田・ポンテに複数引きつけられる上、ワシントン選手に最低2人はつけ、なおかつ後ろから押し上げる長谷部選手を意識しなければいけません。つまりこれでほぼ相手チームの守備の選手に余剰人員は無くなってしまうのですね。
しかもこれにサイドから三都主&平川まで加わり、ほぼ全員ドリブラーというやっかいな状況で相手のゾーンディフェンスは崩れやすくなっていました。その状況の中で、相手にとって予定にない+1が中央から猛牛のように突っ込んでくる闘莉王選手だったわけです。得点能力が高い彼は単なるDFというよりもFWとしてマークに当たらないといけないため、どうしても1人は専任で欲しい所です。彼が上がることで相手DFはマークの再確認をしなければならなくなります。これが隙になって得点のチャンスになっていたのですね。
長谷部選手が中盤からボールを運んでくる人だとするならば、闘莉王選手は最終ラインから相手の困難を運んでくる人でした。
今シーズンに目をむけると、この闘莉王選手のオーバーラップは若干続いているものの基本的には制限がかかっている状況です。しかもここ数試合は啓太+阿部というメディアーノというか守備に汗をかくタイプがディフェンシブハーフに並んでしまっているので、長谷部選手のような後方からの押し上げが無いケースが非常に多いです。レジスタというゲームメーカーがいないと言えばわかるでしょうか。
そうなると昨日の試合でもそうなのですが、ポンテ選手がかなり低い位置までボールをもらいに行っています。彼の高い能力、素晴らしく貢献的な動きによってRedsは中盤を奪われずにすみましたが、これはチームの状態としてはあまり好ましくはないのかなと思うわけです。
ポンテ選手が中盤の低い位置で攻撃の基点となれば、その分攻撃の人数は減りますよね。前線はワシントン+小野の2名と両サイドです。小野選手の場合はドリブルでタメをつくるというよりも早めにボールをさばく動きが多いので、前線でボールが落ち着きません。タメが無い状態で早くさばこうとすると、味方の数が限定されて今度はパスが読まれやすくなりますよね。その慌しさというか余裕の無さが、フィニッシャーであるワシントン選手からも精神的な余裕を削っているという部分にも繋がると思います。(勿論シュート練習の少なさも原因でしょうが)
ポンテ選手の負担を下げる意味でも、現在の小野選手と山田選手の位置を変えるのもありなのかなって僕は思います。守備面での不安はありますが、小野選手の正確なクロス、山田選手のポンテ選手をフォローする動きは非常に大きな武器だと思うので。てか、相手を背負わずにすむサイドは小野選手のテクニカルな部分を引き出せる効果的なエリアだと思うのですよ。
ちなみに阿部選手加入後の僕のフォーメーション予想の中で書いた阿部選手の左サイド案。今は相馬選手の交代後のメインオプションとして機能しています。発表当初は浦議SNSでも失笑をかっていたのでどうだ!!!という感じです。(笑)
阿部選手はその位置に入ったときはミドルをガンガン狙ってほしいと思います。相馬選手はドリブルを使ったゲームメイクをするタイプなら、阿部選手はミドルを使ったゲームメイクをサイドから行える優秀な人材だと思いますから。相馬選手と同じ事は求められていないはずです。ポリバレントってのは誰かの穴埋めであってはいけないと思います。与えられたポジションで何を求められているのか、自分の持ち味から何を発揮できるのかを考えていかないとですから。
質の高いミドルを使って引きこもった相手のDFラインを引き出して、スペースを作る事ができれば、DFラインの裏を取れる田中達也選手が復帰したときの強力な武器にもなると思います。今のRedsには2列目のあたりからドカンドカン打ちまくる中距離砲が必要だと思うわけです。
ま、いずれにしてもですね。
最初の3ヶ月を2位で終えました。内容は良くないとは思うのですが、ACL予選突破を義務のようにされて、なおかつリーグでも首位にしがみつく事を義務とされているこの選手たちはよくやったと思っています。はじめてずくしの3ヶ月。選手たちはきっと試合運び云々よりも、とにかく目の前の相手に食らいつくので精一杯なんでしょう。
1週間休みがあったってその前の連戦の疲れが取れるわけが無い。
1月まで天皇杯を戦い、2月にブルズ杯とXerox杯、3月開幕とずーーーっと休みなくフル回転してきた。それでいて迎えた浦和レッズにとって初体験の3ヶ月。求められていた結果は残した。
レッズだからこの成績でこれたのかもしれないですよ?
シドニーFC、ペルシクケデディ、上海申花。どこもリーグのNo.1がきました。ナショナルチームと違って、クラブには助っ人ってものがありますからどこの国でもNo.1チームはあなどれません。
来年のこの3ヶ月は、もっと良い内容でいきましょうね。
Jリーグ、浦和レッズの歴史ははじまったばかり。1年1年ステップアップしていけばいい。今はただ求められる結果に対して必死に食らいつけばいい。そこでどうしていこう、こうしていこうを考えればいいと僕は思うわけなのです。
彼らにお疲れ様と言ってあげたいですね。
クラブのこの苦しみ、選手のこの苦しみ、関係者の苦しみ、サポーターのこの苦しみ。きっと後世になれば高い評価を受けて称えられる事と思います。
『ローマの道は1日にしてならず』ですよ。
欲張りは心の毒です。
次回はGamba vs Jef Unitedのレポートの予定です。
予定はあくまで未定です!!!(謎)



