国際協力師になる道すがら

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28Feb
- Ateneo de Manila大学の振り返り②　～社会開発学前半～
  Ateneo de Manila大学の振り返りの２つ目として、今回は、7月から8月中旬まで開講された社会開発学のクラスを振り返る。前回のブログ（Ateneo de Manila大学の振り返り① ～上級英語～）にも記載した通り、この時期は上級英語と並行したプログラムとなっているため、かなり忙しい。Ateneo de Manila大学でのプログラムは前半と後半に分かれているため、初年度の７月に３つの科目を履修し、国連平和大学での専攻を終えた後、２年目の７月から再度Ateneo de Manila大学で授業がある。今回は、履修を終えた３科目について。①Key Concepts and Critical Debates in Social, International, and Transdisciplinary Development②Research Methods in Transdisciplinary Social Development③Social Theory and Transdisciplinary Development①Key Concepts and Critical Debates in Social, International, and Transdisciplinary Development『開発』のベースとなる考え方や開発の歴史を学ぶコース。社会開発を学ぶ上で一番初めに取り組むトピック。私自身は、大学時代に平和学ゼミに所属していたことや協力隊での経験もあり、開発の概念などについては学んできた経験はあったため、復習に近い内容も多かったが、概念は理解していてもその概念がどのように呼ばれるか、名称を知らなかったものもあるため新たな学びもあった。記録している範囲で個別のトピックを記載すると、・開発の定義・貧困・グローバリゼーション・ジェンダー・Spatial Justice・人権・開発と自由・コミュニティ主導の開発・持続可能な開発など。Spatial Justiceは日本語で調べてもあまり出てこなかった記憶があるが、空間的不平等、地理的格差といったニュアンスとして理解している。地方の人々が交通アクセスが悪い、もしくは都市部の住人は緑が少ないなどが事例だ。理解が浅いものなどは、Youtubeなどで調べてみると基本的な概念を優しく説明しているものなどあり、活用をした。Spatial Justiceはその一例だ。もし、後輩の方が事前に予習をしておくのであれば、『開発』の概念がどのような歴史と変遷を踏んできたのかを確認しておくと授業の理解は進みやすいかと思う。授業の課題として、毎日のようにレポートが出たり、グループワークとしてパネルディスカッションを行う。②Research Methods in Transdisciplinary Social Developmentこの３つの中で一番苦戦した科目であった。ざっくりいえば社会調査の手法を学ぶのだが、中々先生が伝えたいことがわからず、唯一課題の再提出を求められた科目である。コンサルタント時代、調査の案件はそこそここなしていたこと、協力隊で独自ながらも社会調査には取り組んでいたこと、協力隊の研修でも社会調査は学んでいた経験もあることなど、社会調査には自信を持っていたが、アカデミックで求められる手法は少しorかなり異なっていて、その違いに戸惑い、昔のやり方に固執していたことが躓いた要因であったと振り返る。やっぱりアカデミックは嫌いと思い知らされた科目。笑少し脱線するが、私は様々なプロジェクトを感覚で決めてしまうことが多い、もしくは多かった。もちろん、そのまま感覚で進めていくのではなく、感覚で判断しているものを、あとでロジカルに組みなおしていき、信憑性を検証していくというスタンス。しかし、アカデミック分野は後付け的なロジカルを認めない。行動しながら変えていくというやり方ではなく、事前にきっちりと論理を組み立てる。この経験は私が今まで築いてきたキャリアや自信の源泉とは大きく異なるものであり、躓いた。話を戻すと、こちらもトピックとしては以下。・質的調査・量的調査・Patipatory Research・分析手法・Action Research社会調査の基礎的な考え方はJICAが非常に良い資料を出している。https://www.jica.go.jp/jica-ri/IFIC_and_JBICI-Studies/jica-ri/publication/archives/jica/field/pdf/200701_aid_05.pdfただ残念ながらこの授業のポイント（先生が求めること）を全て網羅しているわけではないので、用語の理解などに限定して活用できるというもの。また、私が再提出を求められた課題は、社会調査のコンセプトノートを作成するものであったが、以前の経験からビジネス色の強いコンセプトノートを作成してみたところ、ところどころの用語がわからないというコメントをいただいた。そのあと協力隊の経験をもとにして書き直したところ認められたので独自路線でいくこともよりも先生が求めていることを素直に書くのが良いことを学んだ。国連平和大学はユニークなものに取り組む姿勢も大事にしてくれるため、大学の色はあるようにも感じた。③Social Theory and Transdisciplinary Development開発と社会学の理論をここでは学ぶ。日本語の資料でも十分に学べるものが多いので理解にはあまり困らなかった。・近代化論・工業化・新自由主義・従属理論・世界システム論・マルクス主義・ウェーバー・デュルケーム・脱グローバリゼーションなど。細かな課題をこなしながら、上記の理論をベースとしてグループで5000wordのエッセイを書く。いわゆるTheoretical Frameworkというものである。Theoretical Frameworkなどの学術論文を書き方については、以前のブログ（Ateneo de Manila大学の振り返り① ～上級英語～）にも記載、参考になるサイトを添付しているため、ご覧いただきたい。国連平和大学もコロナ禍の影響もありスケジュールの大幅な変更もあり忙しくはあるが、Ateneo de Manila大学の社会開発学の授業と比べればゆとりはある。先にも述べた通り、あまりにも課題が多く学問に向き合うというよりもこなすことしか出来なかった。今回、この振り返りを書いていても記録にはあっても、記憶にないものがそこそこある。修士課程は甘くないとは言われているが、それを実感した昨夏であった。渡辺慎平
27Feb
- Ateneo de Manila大学の振り返り①　～上級英語～
  振り返りが随分と遅くなってしまったが、国連平和大学のプラグラムが急遽１週間の休みになったため、久しぶりにこれまでを振り返りたい。以前にフィリピンでの６月までの中級英語クラスについてはすでに記載をした。以前のブログはこちら⇒Intermediate Classの終了今回は、6月中旬から8月中旬までにあった上級英語と社会開発学のクラスについての概要を振り返る。まず、結論から。この時期は、非常に非常に忙しい。朝から晩まで、パソコンに向かう。食事以外の時間は授業と課題。コロナによってプログラムがイレギュラーになってしまったこともあるだろうが、プログラムの編成を見直すべきだと思うレベル。理由としては、英語と社会開発の授業がパラレルで進むから。時間に追われる中で、やっつけ仕事になってしまうのが残念。仕事であれば仕方ない時もあるけれど、学ぶことを詰め込みすぎても身に付かない。もう少しプログラムの期間を延ばして、ひとつずつ進めるべきだと思うが、終わったことはもう仕方ない。授業の内容は以下のコンテンツ。英語は中級と同様にWriting and Reading、Listening and Speakingに分かれる。〇Writing and Reading基本的なアカデミックペーパーの書き方を学ぶ。とは言っても少ない時間の中であるため、以下の項目のみ。Reserch Proposalの作成として、-Title　出来る限りキャッチーなタイトルを。しかし、日本語でキャッチーなものを作って訳してもキャッチーになるとは限らない。。。-Problem statement or background　問題意識や調査の背景-Research Question　今回の論文作成、調査によって解決したい疑問を作成し、Reserch Proposalが出来たら、Annotated Bibliography（※１）に取り組みながらLiterture reviewの作成をしていく。その後、本来の論文であれば、-Theoretical Framework or Conceptual Framework-Methodology-Research Result-Discussionに取り組んでいくが、フィリピンでは取り組まず、私の専攻では上記のコンテンツでは、国連平和大学で学ぶこととなった。学術論文に取り組んだ経験のない私にとっては、授業を聞いて、理解が浅い部分は日本語でWeb検索をしながら取り組んだ。その際に参考にしていたのは、・舞原ブログhttps://koookiii.com/how-to-write-dissertation-1/英語における学術論文の書き方を非常にわかりやすい形で説明してくださっている。※１　Annotated Bibliographyhttp://ale.c.u-tokyo.ac.jp/support/wp-content/uploads/2019/04/How_to_Write_an_Annotated_Bibliography.pdf正直、アテネオ大学時の私の理解は非常に浅かったし、イメージが出来ないまま課題と出されたことをなんとなくやってみたレベルであったが、国連平和大学で改めて学んでみて腑に落ちたところがある。これは自身の英語力の至らなさでもあるし、全体像が掴めていなかったことが要因であると今は振り返れる。ただ、アテネオが無駄だったということではなく、アテネオがあり国連平和大学で再度取り組んだことで自らの理解が深まったという言い方が正しいと認識している。私の理解が遅かったのは、他の学術論文に触れる量が少なかったこともある。また、学術論文であっても上記のベーシックな構成になっていないものもある。良いサンプルとなる論文を見つけることで全体像を把握した上で、それぞれの項目に取り組むことが出来るだろう。〇Listening and Speakingとにかくプレゼンを行ったという記憶しかない。最初はプレゼンテーションのコツやディスカッションの役割などの理論的な講義もあったが、最終的には毎回トピックが与えられ、そのトピックに基づいて週２回ほどプレゼンをしていた。プレゼンの前には、グリッドと言われるプレゼンテーション計画を作成する。-Title-Purpose-Objective-Audience Analysis-Narrowed down topic-Research Question-Thesis Statement/Main Point-Major support points for the TS-Introduction-Conclusionをまず作成し、先生に提出をしたうえでプレゼンを行う。先生は生徒がグリッドに基づいたプレゼンを行えているかをチェックする。プレゼンテーションは、シチュエーションにより効果的な方法は様々あると思うが、この授業でよく言われていたのは、・構成を明確にする・スライドに細かな文字は入れない国連平和大学でも上記の２点については意識をしている。おかげでわかりやすいプレゼンであると評価されることも多い。以前は、自分の持っているものを出来る限り伝えたい、悪く言えば知識をひけらかすというようなプレゼンであったが、オーディエンスの頭にはそこまで多くの情報は残らない。大切なことを絞り、絞った内容にきっちりとフォーカスをすることが重要であると思う。実際、国連平和大学でも何がポイントなのかわかりづらいプレゼンは間々ある。報告書のように文字ばかりのスライドは残念ながらプレゼン中に読めない。語学の問題はある。しかし、ネイティブスピーカーばかりではない英語のプレゼンだからこそ、わかりやすいプレゼンを心がけることは重要だと改めて感じる。長くなったためアテネオの社会開発学に関する授業は、次に。渡辺慎平
- コスタリカの魅力は自然と家族
  コスタリカに到着しています。早くも２ヶ月近くが経ちました。国連平和大学のプログラム自体は、１０月から始まりましたが、私はプライベートの事情で１２月まで日本でオンライン参加をしていました。そのため１月からコスタリカに渡航。フィリピンでの様子をもっとアップしておきたいと思いながら、それは一度後回しにして笑、ここ、素晴らしいコスタリカについて紹介したいと思います。日本から最も離れていると言っても良い中南米は、日本人からすると中々イメージのしづらい国ですが、到着したその日からコスタリカの魅力に取り憑かれました。一月から夏、乾季になったということもありコスタリカの中でも過ごしやすい季節。昼は少し汗ばむ程度の気温、朝晩ははたまにパーカーが必要なくらいの涼しさ。掛け布団としてのタオルケットが気持ち良い。知っている人は少ないですが、気候はルワンダにすごく似ている。そして、エコツーリズムの観光立国として有名なだけあり、緑はとても豊か。自分の家が丘の上にあることもあり、家から見える木々やサンセット、夜景は毎日が絶景とも言えるレベル。星空も東京に住んでたり、本州を旅行していては見えない美しさ。【家から見える景色】国立公園やビーチも有名なコスタリカだけれど、自分が住んでいる地域にいるだけでコスタリカの美しさを感じることが出来ます。1ヶ月、クラスメイトとの英語の差を改めて実感し気分が沈む時もあるけれど、コスタリカの素晴らしい風景が心を癒し、小さなことに落ち込む自分のちっぽけさを教えてくれます。そして、コスタリカに来て最も幸せなことだと思えることは、素晴らしいホストファミリーに出会えたこと。素晴らしいの一言では言い表せないくらい魅力的な家族。いつも美味しくて栄養満点な食事を作ってくれる優しくて明るいママ。ユーモアに溢れスペイン語がわからない私にもいつも冗談を言って笑わせてくれるパパ。柔術をしていていつも気にかけてくれるお兄ちゃん。そして、パパママとの通訳にもなってくれてたくさんの話し相手になってくれる妹。この兄妹は、日本が大好きで、アニメ大好きな自分でも知らない日本のアニメを見ているところも自分にはぴったりの家族。みんな自分の時間もちゃんと尊重してくれるし、話始めれば話は尽きません。それぞれのライフスタイルはあるだろうけど、コスタリカに来たのであればホームステイをお薦めしたい。文化もスペイン語も学べるのはもちろん、大学にいる時よりも家族と過ごす時間の方が私個人的には好きってレベルで私はここの家族が好き。短い時間だけれど、コスタリカに来て、この家族に会ってコスタリカに来れたことの幸せを噛みしめることが出来ています。【家族とBBQ】渡辺慎平
16Sep
- 大学院が先か。就職が先か。
  このブログをつけていたり、元々の繋がりから、大学生から卒業後の進路について相談を受けることがしばしばある。単純な進路相談の時もあれば、国際協力系の進路を目指す学生からは、大学院も含めた相談もある。タイトルの通り、大学院に行くべきか、就職をするべきか、である。自分の考えをまとめておき、参考意見になればとも思いブログに記しておきたいと思う。結論から言えば、卒業後は、まず就職をするべき、である。偉そうに書くが、働いた経験のない学生は仕事のイメージを湧くことが出来ない。大学院は将来の実務に対してスキルアップするためにあるべきであるという意見に相違はないと思うが、働いた経験がないまま大学院に行っても、実際の現場を知らないために得られるインプットが具体的なイメージと結びつかないまま終わってしまう。また、大学院に行くことを考えている学生の中に逃げの思考があることを感じられることも私は気にかかる。大学を卒業してすぐに働いても知識も経験も不足しているから大学院でそれを補いたいという考え方。見方によっては会社に対して、働くことに対して真摯に向き合っているとも言えるのだろうが、断言しなければならないのは、大学院に行っても知識や経験の不足は埋まることはないという事実である。であればこそ、まずは働いてみる。そこで本当の自分の強みや弱みを知る。大学院は何年か働いたあとにチャレンジすることも出来る。そして就職をするのであれば、中小企業やベンチャー、スタートアップに就職することも念頭に入れてみてほしい。大手との違いは、何よりも経営者との距離が近いこと。経営を肌で感じることができる。そして、少ない人数で組織を回さないといけないために、何役も一人でこなさなければならないために大きな成長を遂げることが出来ること。もちろん、その組織がレベルが高いことが前提となる。と偉そうに書きながら大手で働いたことがないため、実体験に基づいた比較は出来ないのだが、客観的に大手で働ている人と小さな組織で働いてきた人とでは、個に対する意識が異なると思う。大手は組織の中で働くことには長けるが、小さな組織では、自分が何かをするという意識が芽生える。行動力も必然的に身につくだろう。これは特に協力隊の現場で強く感じたことでもある。さて、ここまでは、就職をするメリット、大学院に行くデメリットを記載してきたが、逆の視点でも書かなければ不公平となってしまう。新卒で大学院に行くメリット。これは特に国際協力の仕事を志す学生向けの内容になる。そもそも今回の議論は、国際協力の仕事が修士課程を条件としていることから端を発している。新卒で大学院に行くメリットは、その後の就職である。具体事例をあげると、国際協力の仕事の代表として、ＪＩＣＡがあるが、ＪＩＣＡに新卒で就職する人の多くは院卒であると聞く。もしくは学卒は東大、京大レベル。私の友人も有名私大を卒業してＪＩＣＡに応募したが、縁は出来ず、結局就職をせず、大学院に行き、その後ＪＩＣＡに就職することが出来ている。また、別の事例をあげれば、院卒で協力隊に参加すると、協力隊が終わる時に国際協力の仕事に声をかけてもらえることがある。私の友人もすでに院を出ていたことから国際協力を志す者であれば誰もが羨む専門家のポストへの声をかけられ、今活躍をしている。その友人も大学を卒業してから海外の大学院に行っている。修士課程を必須とする国際協力の仕事だからこそ、真っ先に大学院を卒業しておくことは間違いではないし、正しい選択かもしれない。ただ、私が懸念するのは上記の通り、働いた経験がないまま、社会に出た経験もないまま、大学院に行ってしまうとそこでの学びが100％のインプットにならないのではないか、もしくは働いてみた時に思っていたイメージと異なる、自分のやりたいことは別のことだったとなってしまった時に大学院が無駄になってしまうことである。だからこそ、一刻も早く働いてみる。社会に出てみる。その中で社会の中に存在する自分を見つめなおす。最初の社会人経験は誰もがしんどい経験をする。その中で自分の強み、弱み、本当の関心を見つけることが出来る。その上で大学院に行っても遅くはないと思っている。私自身、社会に出たことで自身の関心や専門は大きく変わった。出来る限り綺麗な文章を心がけたこともあり、記載出来ていない事柄もあるが、ひとつの意見として、今後の進路に役立つものとなれば幸いである。渡辺慎平
10Sep
- ＡＰＳプログラム出願後③　ー合格通知ー
  ＡＰＳプログラム出願後② ー面接ーの続きは、そこまで重要なものはないのだが、私のドキドキを皆さまにも共有するため記載をしたい。ご笑覧いただければ幸いである。改めて出願から合格までの流れは以下の通り。①8月16日　出願締め切り②8月30日　提出書類の受取の連絡③9月21日　書類選考通過の連絡④9月24日　面接に関する連絡⑤10月2日　面接⑥10月8日　選考結果通知予定日時の連絡⑦11月1日　追加資料の連絡⑧11月9日　合格通知ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー⑥10月8日　選考結果通知予定日時の連絡10月2日の面接を終えて、正直、良い感触は得られなかったこともあり、半分諦めのところもあった。しかし、これまでずっとサポートをしてくれていた卒業生の先輩からの励ましもあったし、APSに行けなければ自分にはアカデミックには縁がないのだろうと良いでの方向が定まるかななんて考えていたりもした。とはいえ、今まで支え応援してくれていた人たちの期待にも応えたい気持ちも強く、日々メールチェックをしながら過ごしていた。10月8日に来た連絡には、選考結果は10月下旬から11月初旬に伝える、と今までにはなかった丁寧な連絡があった笑⑦11月1日　追加資料の連絡以前のブログでも前述したが、APSからの重要な連絡は日本時間の土曜日早朝に来る。ということは、2019年では10月26日か11月2日、遅ければ11月9日だと予想していた。10月26日（土）早朝に起きてメールを見る。連絡はない。まぁ10月下旬か11月初旬と書いてきたけれど、今までのやり取りを見ても10月には来ないだろうなとは予測していた。本番は11月2日だ。と思っていたら、11月1日にAPSからのメールだ。文章は短い。ざっくり書くと、『選考委員会からの依頼で、日本語の卒業証明書（出身大学）を提出してほしい。11月22日までに。』　これだけ。いやいや、合格なん？不合格なん？　頭は真っ白。確かに冷静に考えれば、そして、相談した友人も言っていたけれど、受かったってことでしょと。まだ正式には言えないだけで。私もそう信じたかった。けれど、面接の自信がなさすぎた。補欠になってしまったから、とりあえず準備だけは進めるよう言っておくかみたいな軽い気持ちで送ってきたのか、自分の経歴が怪しまれているのか、色々なことを考えた。かなりネガティブに笑。何はともあれ、追加の資料を早く出すに越したことはないと考え、翌週確仕事を少しずらしてもらい、大学に行き卒業証明書を受け取り、提出した。⑧11月9日　合格通知11月2日は、当然のことながら通知の連絡はこなかった。10月下旬からこの時期は、選考から落ちてしまった夢を見ていたし、どんなに遅く寝ても5時に一度目が覚めてしまう習慣もついていた。もちろん、起きたらすぐにメールチェックだ。私の場合はAPS一本に絞っていたので、落ちたとしたら次のことも一刻も早く考えなければならない。人には見せなかったが、心持は常に不安定だったと思う。ただ、11月9日。いつも通り、早朝に目が覚めて起きた瞬間に、スマホを開いてメールを見る。APSからのメールがあった。英語が得意ではない私は寝ぼけ眼で何度も確認をした。合格通知だった。ベッドの上でガッツポーズをしたことは忘れないだろう。【合格通知書の冒頭】ちなみに添付されている書類には、英語が中級クラスなのか上級クラスなのかも明記されている。クラスによって出発時期が異なるので重要な情報だ。また11月末までに入学の希望する旨をサイン付きレターの返送で示す必要があった。私の場合、即返送だ。そして、私は今晴れてAPSプログラム生として、これからコスタリカに行く。コロナ禍になり、想定していたプログラムとは異なるものもあるが、後悔は全くない。優秀な同期からの刺激、自分を省みる時間、露わになる自分の課題と弱点などここにいなければ得られなかったものがある。正直、腐ることもある。心折れたことは何度もある。けれど、初心を忘れず。合格通知をもらった時の喜びを忘れず。今後の人生のための大切な時間であることを忘れず。これからも励みたい。渡辺　慎平
28Aug
- ＡＰＳプログラム出願後②　ー面接ー
  ＡＰＳプログラム出願後① ー書類選考通過までーの続きとして、応募者の方が最も知りたいであろう面接について今回は記載したい。改めて出願から合格までの流れは以下の通り。①8月16日　出願締め切り②8月30日　提出書類の受取の連絡③9月21日　書類選考通過の連絡④9月24日　面接に関する連絡⑤10月2日　面接⑥10月8日　選考結果通知予定日時の連絡⑦11月1日　追加資料の連絡⑧11月9日　合格通知ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー⑤10月2日　面接・時間帯＆順番私は当時、仕事の調整がつきやすかったため平日の午前中を選択。時間帯としては、その日の２番目になるように選択した。自分が社会人時代、面接官を担当していた際、その日の一番初めの候補者には厳しい目線で見てしまうことがあったため、２番目の方が良いだろうと考えたからである。しかし、それは誤りだった。面接官によっては、異なる可能性も大であるが、可能な方はその日の１番最初の時間帯をお薦めする。なぜなら、私は2番目であったにも関わらず、私は面接時、開始時間が遅れ、面接官の教授から『時間がなくなってきてしまった』とすごい急かされ、得意ではない英語を早く話すべきという雰囲気を作られ、言うべきことを言えなかった記憶があるからである。面接が終った時の出し切れなった感覚は今でも覚えている。順番は関係ないのかもしれない。短い時間でコンパクトに話すことの出来ない自分の英語力を棚にあげてしまっているかもしれないが、万全を期して、一番初めに行うこと。そして、自分のペースで話すことをお伝えしたい。・面接官前の投稿でもお伝えした通り、面接官は、フィリピン・アテネオデマニラ大学の教授か国連平和大学の教授かのどちらかである。案内のメールでどなたが面接官であることは通知してくれる。私は当時、お世話になっていた卒業生に自分の面接官がどのような方であるかを教えてもらった。その情報が面接の回答においてどこまで役に立ったかは定かではないが、人柄を把握しているだけで緊張感は薄れたと思える。また、面接は録音されているため、面接官である教授が選考するのではなく、採用にあたっている方全員が自分の声を聞いて採用にあたる。繰り返しになるが、録音で聞くとより英語は聞き取りづらくなるだろうから、ゆっくりと自分のペースで話すことが重要だ。・質問内容最も関心がある事柄であると思うが、会話形式であったため、事細かに質問された内容を覚えているわけではない。そして、専攻内容や提出資料によっても問われる内容は異なると思うので私の時の質問内容が参考になるとも思えないが、やはりしっかりとまとめておくべきなのは、以下の点であろう。・志望動機・これまでの経歴・自分の専門分野に対する知識・志望動機書に書いている内容で説明が不足している点これらの項目で考えられる質問を洗い出して、コンパクトに意見をまとめておくことが重要である。時間は15分しかないため、ひとつの質問にダラダラと長く話すことは得策ではない。一つ事例を出すと、私の場合、『ソーシャルビジネス』に関心があることを志望動機書に書いていたため、『ソーシャルビジネスと一般的なビジネスの違い』について私の意見を求められた。同期と面接内容の話をすると、経歴についてのみ話をした人もいるようなので、全く決まりはないようだ。以上を踏まえると、これは私の独断でしかないが、面接では、『志望動機書との整合性』、『英語のスピーキング力』を確認することが第一の目的なのだろうと思われる。これも全く定かではないが、書類選考のタイミングでしっかりと篩にはかけられるようなので、面接まで行った方は経歴や能力は認められていることを前提に自信を持って面接に向かってもらいたい。渡辺　慎平
25Aug
- ＡＰＳプログラム出願後①　ー書類選考通過までー
  以前のブログ、ＡＰＳプログラムの準備その２にてＡＰＳプログラムの出願までのポイントを記載した。ブログにアクセスしてくれた応募者の方々からご連絡もあった。ご縁があった方全員が15期のAPS生として合格することを願いたい。これまでは出願までしかまとめていなかったため、出願後の流れをまとめておきたい。①8月16日　出願締め切り②8月30日　提出書類の受取の連絡③9月21日　書類選考通過の連絡④9月24日　面接に関する連絡⑤10月2日　面接⑥10月8日　選考結果通知予定日時の連絡⑦11月1日　追加資料の連絡⑧11月9日　合格通知-----------------------------------------------------------------①8月16日　出願締め切り前ブログ記載通りに、特に問題なくUpeaaceのシステムから出願完了。②8月30日　提出書類の受取の連絡提出資料のチェックが完了し、無事に全ての書類の提出が完了されていることがUpeaaceの職員から連絡あり。私の場合、確か写真の大きさがパスポートサイズではなかったとか何かで写真だけこのタイミングで再提出。③9月21日　書類選考通過の連絡Upeaaceの職員から書類選考を通過したことに対してご連絡。蛇足になるかもしれないが、その年の5月に行われた説明会では、書類選考の結果は9月初旬に出ると話があったため、9月１週目に一度、私から選考結果の確認についてUpeaaceの職員に連絡。不合格で連絡が来ないパターンもあると考えたため。しかし、Upeaaceの職員からは合格、不合格のどちらでも連絡はあるから待って欲しいとご返信あり。スケジュールは変更される可能性は大であるため、応募者の皆さんにはゆっくりと待っていてもらいたい。④9月24日　面接に関する連絡上記の連絡は、書類選考通過したことのみの連絡で、面接については、別途連絡ということであったため、改めて面接についての連絡があり。このメールに、面接を担当してくださる教授の名前も書いてある。私の場合はアテネオの教授であったが、別の同期はUpeaaceの教授が面接官であったことから学部によって面接官の先生が変わるのかもしれない。また、面接の日程は、システムから選べるようになっている。早い者順なのでお仕事などをされていたりする方はメールはこまめにチェックして、届いたらすぐに自分の都合の良い日程を押さえることをおすすめする。ちなみにアテネオの教授の場合は、午前中の時間帯が多く、Upeaaceの教授の場合は、夜の時間帯に面接候補時間が設定されている。Skypeで面接は行われるため、Skypeのアカウント情報なども記載あり。【実際のメール画面。　※個人情報などは削除済み。】以降の詳細については、次のブログで。補足。大事な連絡は一貫して土曜日の早朝に届きました。コスタリカ時間、金曜日の終業時間前なのでしょう。なので、連絡を待つドキドキは土曜日の朝起きてすぐにメールをチェックする時だけで良いかと思われます。笑その土曜日にメールがないとまた一週間待つのかとかなりガッカリするのですが、致し方ありません。。。渡辺　慎平
05Jul
- マニラからの帰国。　ーこれから帰国する人のためにー
  7月4日、昨日、マニラから東京に、所用により一時帰国しました。コスタリカ行くまでは東京でオンライン授業を受けます。今回の帰国にあたって、今、空港では帰国者に対してどのような処置がなされるかのか、どのような対応が求められるのかが不明瞭なところもあったので、これから帰国する方に向けて記録を残します。各空港によって対応が異なるみたいですが、特に成田に到着される方には参考になると思います。フライトは、JAL746、マニラ発、成田着。10時発、15時30分着。蛇足ですが、マニラ空港ではプライオリティパスで入れるラウンジは残念ながらやっていませんでした。15:30予定通り、成田着。到着前に複数の用紙が渡され、帰国してからの滞在先などの情報を記載。まず、トランジットで成田に寄ったお客さんのみ降機。アメリカやカナダに行く人みたい。【機内の様子。トランジット客が出た後。実際、席はほぼ埋まっていた。日本人は数えられる程度。】16:30次にお迎えが来る人やレンタカー、ハイヤーで自宅に帰る人が降機。この人たちはPCR検査の結果を待たずに自宅に帰ることができ自宅で検査結果を受け取る。17:30最後に２週間の自主隔離をホテルで過ごす人が呼び出され、飛行機を降りPCR検査へ。成田到着してから飛行機に滞在が2時間。映画など見ながら過ごすことが出来る。ちなみに検査結果は翌日か翌々日に出ると言われています。そこからは検疫職員の指示に従い一列になって検査場所に移動。検査の前に滞在場所の確認や滞在時の要請について説明あり。※検査結果の伝達方法についてやり取りは重要です。私は携帯を解約しているので、携帯番号がありません。しかし、用紙には電話番号を記載するところがあるため実家の番号を記載しました。職員からは実家の番号に電話すると言われましたが、私は２週間はホテルなので実家にはいませんと伝えると、ではメールで連絡しますと言ってもらえました。携帯持っている人は問題ないですが、海外に長期滞在で解約していない人はしっかりとやり取りしましょう。18:15PCR検査。ひとりひとり検査。綿棒を鼻の奥に挿れられるだけで終了。検査自体は2.3分。その後、また、みんなでまとまって、入国審査を通り、預け荷物を受け取って税関を通過。19:00全体行動のまま、ホテルに移動するためのバスを待つ場所へ。私が聞いた話では、検査結果が出る、１日、もしくは２日間、成田、名古屋着の人は、政府指定のホテルで滞在。滞在費用は負担なし。羽田着の人は、空港の段ボールベッドで待機。と聞いていたのですが、待機場所として連れてこられたのが、段ボールベッドが置かれているスペースだったので、ホテルじゃないのかと思っていたらしっかりホテルを確保してくれていて、ただのバスを待つ場所でした。お迎え人が来る人もここで待機。お迎えが来たら職員に知らせて、職員が同して、お迎えの人のところまで一緒に行くよう。レンタカー、ハイヤーで自宅に帰る人も同様。【待機スペース】20:00バスに乗り込む合図があり、バスへ。今回のホテルは東急ホテル東京ベイ。想定していたよりもとんでもなくランクの高いホテルです。【プライバシー保護されたバス車内】21:00ホテル到着。お弁当をいただき、久しぶりのお風呂を楽しみました。陰性であると信じて明日まで、ホテルで課題をしながら待機です。部屋から外に出ることは許されません。喫煙、飲酒はホテル滞在中は許されません。成田着いてからは自由時間は一切ありませんので、何か必要なものは出発地で調達しておくべきでしょう。【このメッセージがなんだかとても嬉しい】明日以降は、ハイヤーを使って、自主隔離場所に移動し、２週間滞在して、その後実家に戻ります。※補足私は15時30分に到着して、政府指定ホテルに到着したのが、21時。検査結果は翌々日の予定。午前中に空港に到着した人は、翌日には結果が出るようです。その場合でもホテルには2泊3日は間違いなく出来るようです。渡辺慎平
03Jul
- Intermediate Classの終了
  私が参加しているAPSプログラムは、大学院の本格的な授業の前に、英語の授業を設けてくれている。国際社会の中で言語が壁となり、活躍出来ていないアジア人が多くいる課題を克服するためだ。すでにフィリピンに来て４か月が経っているが、実際にはまだ英語の授業しか受けていない。来週からついに社会開発の授業が始まっていく。ブログに書き記すのは、遅くなっているが、Intermediate（中級） Classの英語は6月半ばには終わっていた。今はもうAdvance(上級) Classが始まっている。率直な感想を書けば、思っていた以上に同期の英語レベルが高いということ。私もそこそこの英語経験を積んできたし、セブの語学学校に行った時には上位のレベルではあったが、やはり大学院ということで、前提が間違っていたようだ。そして、英語だけではなく、そもそもの知識量やプレゼンに対する慣れというのも差を感じる。今まで、ビジネスベースのプレゼン、商談の経験は積んできたが、アカデミックなプレゼンはまたレイヤーが異なると思い知らされた。日々の授業の中で、自身のレベルの低さに落ち込む時もあったが、まぁ元々アカデミックな分野においてさしたる自信もなかったので、開き直って同期から受け取る刺激を楽しんでいる。とは言え、自身の課題から目を背けていては大学院にまできて本末転倒である。この場所で一番感じること。同期の授業中の発言を聞いていて、自分には明確なコンテンツがないこと。コンテンツがあればボキャブラリーが少なくとも自身の意見を表明することが出来る。英語が出来ても、自分の中にコンテンツ、意見を持っていなければ話をすることが出来ない。アジア人、日本人と線引きをする必要はないかもしれないが、やはりアジア人の学生は意見を持っていることを感じる。英語の勉強はもちろんなのだが、知識を広く、そして、専門を深めていくこと、それが私のAPSプログラムでの大きな目標となっていることを今、感じている。最後に、覚えている範囲でどんなトピックをやったのかを簡単に。【Reading & Writing】・Definition Essay・Comparative Essay・Cause and Effect Essay・アカデミックなエッセイの書き方・要約、パラフレーズのポイント・Evaluation Essay・Argument essayなど読み物を渡されて課題をこなして、上記のエッセイを自身のテーマに基づいて執筆していくというのが大まかな流れ。【Listening & Speaking】・Note takingの練習・Presentation・Discussion・DebateなどYoutubeやTEDなどをメインにリスニングをしながら、ノートをとり、自身の意見を言っていくのが前半。後半は、プレゼンやディスカッション、ディベートの基本を学んでからは実践、実践の連続。テーマが平和学に関連したものであるため、単純に英語の勉強をしていたというよりもベーシックな知識はこのクラスでもかなり身につけることが出来る。すでに上級クラスが始まり、中級クラスよりも難易度は上がっている気はするが、とにかくやり切るしかない。【オンライン授業のため、授業の負荷は通常より少ないです笑】渡辺　慎平
11Jun
- フィリピンにおける警察証明（犯罪証明書）の取得
  ニーズはあまりにも無さそうだが、自分自身が流れがわからずに困ったため記録。私はこれからコスタリカの国連平和大学に進学をするが、ビザ取得のために以下の書類が必要となった。１、アポスティーユ付きの犯罪証明書２、アポスティーユ付きの出生証明書（日本では戸籍謄本に該当）日本で取得するのであれば特に複雑ではないが、私はフィリピンいながら上記の書類を用意する必要がある。まず、２についてはフィリピンでは取得が出来ない（正確には出生証明書は取得できるが、アポスティーユが取得が出来ない）ため、家族に取得を依頼してコスタリカに直接送ってもらう必要がある。今回の記事は、１についてである。まず、簡単に流れを書くと、①在フィリピン日本大使館で申請書を受領②PNP crime Laboratory（国家警察本部）で指紋採取③在フィリピン日本大使館で指紋採取後の申請書を提出④約２か月後に日本大使館で犯罪証明書を受領。申請は指紋採取があるため、本人が必ず行かないといけないが、④については代理人でも可。私のようにマニラから少し離れて住んでいる場合、①～③を１日で済ましたいので、①は朝一に終わらせるべき。①～③の所要時間はおよそ６、７時間くらいはかかる。時系列に沿って、詳細を以下に記載。※私は4人の友人と行ったため、時間は目安として。8:30　在フィリピン日本大使館、到着　　　大使館でアポスティーユ付きの犯罪証明書取得のための書類受理　　　名前書いて書類受け取るだけ。10:15　PNP crime Laboratoryに到着。　　　PNP crime Laboratoryの向かいの写真屋さんで証明書写真を取得。　　　6枚で60ペソ。（安い！）　　　今回の申請に写真が必要なことを私は知らなかったので、当日撮影をしたが、　　　規定のサイズのものをすでに持っている場合は持ち込み可とのこと。　　　規定サイズは、２インチ四方か１インチ四方を１枚あれば良い。10:45　写真受領後、PNP crime Laboratoryへ。　　　Head quartersに入る大きなゲートがあるが、そこではなく、向って右隣りの小さなゲート　　　からFinger Printと伝えて中へ。　　　現地警察機関の様々な建物があるため、非常にわかりづらいが、Laboratoryの場所　　　は道行く職員に聞きながら向かう。ゲートからゆっくり歩くと7分くらい。　　　日本大使館からLaboratoryの地図をもらうが全くわからない。。。笑こちらがHead quartersの門。写真では見えないが、向かって右に別の門があるのでそちらに。11:00　PNP crime Laboratory到着　　　Laboratoryに入り、用件を伝えると指紋採取のための請求書がまず渡されて、　　　銀行に行けと言われる。指示に従っていればOK。11:30　銀行で支払い　　　Laboratoryを出て、警察敷地内にあるLoadbankに向かう。ここも標識など場所が　　　わかりづらいので大体の場所はLaboratory職員に確認をする。　　　銀行は結構な行列があったが、30分くらい待って、中に入ると番号札を渡されるので　　　その番号が呼ばれたら請求書を渡して200ペソを支払う。12:00　Laboratoryに戻り指紋採取　　　Laboratoryの職員の指示通りに指紋採取。書類の記入が必要。　　　ここで写真が必要になる。　　　一人一人行うので、複数人で行く場合は10分くらいはかかると考えていた方がよさそう。13:00　指紋採取後、大使館へ。　　　大使館に到着してからLaboratoryで渡された書類を大使館で提出をして、　　　いくつかの書類に記入して完了。　　　私はコスタリカに提出するため、スペイン語での記載とアポスティースを付けてもらう　　　ことを依頼した。　　　また、書類の中には本籍を記載するところがある。大使館には携帯電話や電子機器　　　が持ち込むことは出来ないため、もし本籍が住所と異なり覚えていない方はメモに　　　記載して持ち込む必要がある。　　　　　　〇持ち物・パスポート・現金　⇒写真代６０ペソ、PNPに２００ペソの２６０ペソでOK。　⇒もしくは証明写真は持参することも可。・本籍を書いたメモ　⇒フィリピンの現住所や電話番号を記載する書類は複数あるので、覚えていなければ　　そちらもメモや記載されている書類（契約書など）もあると便利。〇行く場所の情報・在フィリピン日本大使館　領事班 2627 Roxas Blvd., Pasay City, Metro Manila, 1300, Philippines　02-8834-7508（日本語）、02-8834-7514（タガログ語、英語）　電話かかると自動音声で用件を聞かれるので、４番。　電話受付時間：休館日を除く月～金　8:30-12:30、13:30-17:50・PNP Crime Laboratory, Camp Crame, Quezon City　Fingerprint Identification Division　(国家警察本部指紋証明課)　National Headquarters, EDSA, Camp Crame, Quezon City, 1111 Metro Manila　Tel. 02-8723-0401 Local 4256　　※大使館、PNPの移動は、混雑すれば１時間弱。空いてたら３０分かからない。APSプログラムの後輩やどなたかにお役に立てば幸いです。渡辺慎平　　　
03May
- 独裁政治は悪か
  フィリピン（海外）にいると、日本と海外のコロナ対策の違いについて様々な情報が入ってくる。オンライン授業の中でも、コロナ対策に対してディスカッションをする内容もあったりするため、同期生の母国との比較も自然となされる。私がいる、フィリピンは今、ドゥテルテ氏が大統領である。強権的な政府運営をしていると評価されている。強権といえば響きが悪いが、強力なリーダーシップがあるとも言い換えることが出来る。聞いた話ではあるが、コロナ前は支持率が下がる一方だったところ、コロナに対する指導力が再度評価され、支持率は70％を超えたということだ。平時には、強いリーダーは敬遠される時があるが、混乱時には明確な方針を打ち立ててくれるリーダーが求められるということなのだろう。日本の安倍首相を見ているとわかりやすい。前回のブログでも書いたが、世論に流されるようなリーダーは今は不要なのだ。人々を鼓舞する言動、はったりであっても自信を感じさせる物言いに人は惹きつけられる。最近、日本にはそういった政治家が出てきていない。政策の方向性を抜きにすれば、小泉首相は格好良い政治家であったことは間違いない。政治体制の在り方については、協力隊時にウガンダにいた時に大きな発見があった。ウガンダで懇意にさせてもらっていた日本人起業家の方から学んだことである。ウガンダのように発展途上の国は、独裁でなければ国は発展しない。ウガンダのムセベニ大統領は現時点で34年もの長期政権を運営している。軍も警察もムセベニ大統領の一存で動かすことが出来る。各国からの批判は多いが、ウガンダの政情が今も安定しているのはムセベニ氏が強力な権力を握り、健在であるからだ。政情が安定しなければ、経済、インフラの発展も成り立たない。長期政権は長いスパンのビジョンを持って国を動かすことが出来る。（大前提としてトランプ氏のようにまともな判断が出来ない人でなければ。）安倍政権となってようやく長期政権となったが、それまでの日本はひどかった。小泉政権が終わったあとの首相の変遷を正確に言える人が日本にどれだけいるだろうか。コロナ渦中のフィリピンにいると、政権運営の親和性からウガンダを思い出す。安倍首相にももう少し強いリーダーシップを発揮してもらいたいものだ。とはいえ、フィリピンもウガンダも中々な強権っぷりと発揮している。フィリピンは大統領命令で外出禁止を破った市民を警察が射殺しているし、※すでに２名の方が警察の手で亡くなっている・・・ウガンダでは、食品などの流通を担うマーケットのスタッフはテントでの寝泊まりを強要している。。。日本で働いていると、どうしても政治への関心は薄くなってしまうが、大学院生、海外在住という立場からも改めて、政治経済を考える時間が増えた。渡辺　慎平
27Apr
- 愛で繋がる支援
  愛で繋がる支援日本では給付金の議論がようやくおさまり、そろそろ配布される頃でしょうか。今回の政府の対応は、アベノマスクから始まり、色々と迷走中ではありますが、私個人としては、給付金は本当に必要としている人に渡すべきだったのではないかと思っている。安倍首相がその方向性を発表した時には、多くの批判が出たし、基準の選定の難しさを実感させられたが、今回のコロナでは、割合は少なくとも間違いなく潤っている人たちもいる。その反面に大変な思いをしている人たちの苦労は１０万円という金額では到底まかなうことは出来ない。世論に流されてしまった今回の判断や、アベノマスクといった短絡的な施策を見ると、私が今、いるフィリピンのドゥテルテ大統領の強権はこのような緊急事態にはよほど有用であると思わざるを得ない。また、どんなに政府の施策が悪くとも、もし、日本人のすべての人が善意にあふれ、今回の給付金を意義あるものに使おうとするのであれば１０万円という給付金も意味あるものになるが、残念ながら大半？の困っていない人たちは自分のために使おうと考えるだろう。意義ある使い道については様々なやり方はあるだろうが、私が今、Facebookで良い取り組みだなぁと思っているのが、コロナ支援・訳あり商品情報グループhttps://www.facebook.com/groups/248092736319363/今回のコロナによって損害を受けている一次産業の従事者や飲食店さんなどがこのページを通じて捨てるしか出来なくなった商品を販売することが出来る。このページの良いところは、支援ではあるものの、非常にクオリティの高い商品を最低30％の値引きをして販売することを求めている点だ。単純な支援ではなく、支援者にとってもメリットがあることでWin-Winの仕組みが出来上がっている。残念ながら、私はフィリピンにいるため、自分事としては使えないが、自らが購入して家族や大切な人に贈った。美味しそうなお肉の写真などの投稿を見ると飯テロと思えるほどに食欲を刺激してくる。。。仕方ないので、現地のスーパーマーケットに行ってステーキのお肉を買った。笑支援ということだと、フィリピンにいると日本にはない支援がある。お米の配給だ。私はアパートのようなところに住んでいるので、管理人が代理で住人の分を一括で受け取ってくれた。外国人など関係なく配布されているようで、ボランティアの方が各地域に配布をしているよう。タクシーなどで生計を立てている人も多い私の住む地域には、この一か月全く収入がなかった家も多かったことだと思う。そのようなご家庭にはきっと有難い支援のはず。【支給米。Marikinaが私の住んでいる地域。】【ボランティアの方々が運んでくださっている】しかし、このお米。とてつもなく美味しくない。私の30年の人生の中でも最も美味しくない米だ。。。アフリカでも生き抜いてきた自分が言うのだから間違いない笑日本流に焚いたら食べれるものではない。そのあとチャーハンにしてでなければ臭いが強くて。。。こんな時には文句も言っていられないのだろうけど、、、倉庫に眠っていた古米なんでしょうね。。。大切なのは、味ではなく、、、愛。渡辺　慎平
26Apr
- コロナでお酒が飲めない
  私がフィリピンに来てから２か月。フィリピンのロックダウンが始まって、１か月半。数でいうとフィリピンの新規感染者の数は落ち着いてきた。少しずつ街を走る車の数が増えてきた。スーパーマーケットの入店制限人数も緩くなっている。このまま収束に向かうことを願うばかり。前回のブログから私がいる地域では、厳しい施策が敷かれていた。日本と異なり、強いリーダーシップのある行政だから出来ること。そのひとつが、外出時のマスク着用必須だ。現在、フィリピンでは買い物以外に外出は禁止されている。買い物のたびにマスクをつけなければならない。マスクなしではスーパーマーケットには入れないし、もし、マスクをしていない姿を警察に見られれば拘束されてしまう怖れすらある。日本のマスク不足が叫ばれてから随分と経つが、フィリピンでは日本で普段目にする不織布マスクはあまり見かけない。私が住む町は富裕層の住む町でもないし、経済的な理由もあって使い捨ての不織布マスクを使う人はいないのだろう。私もフィリピンに来てからは布マスクだ。何枚かの不織布マスクは日本から持ってきているが、たかだだ買い物に行くためだけに貴重な不織布マスクを使うことは出来ない。【フィリピンで売られている布マスク】この布マスク、ウイルスが入らないようにするためかかなり窮屈で布がこすれて鼻がかゆくなるのが難点。ただ、日本も布マスクをもっと使えばよいとは思う。その分を医療機関に回してもらいたい。医療機関と一般のマスクでは異なるのかもしれないけど。。。マスクとは別に、大学院同期の一部をとんでもなく困らせているのが、お酒の販売禁止である。私は普段お酒は飲まないため、そこまで影響はないのだが、オンラインの飲み会でもお茶を飲まなければならないのはかなり残念。【コンビニでも、近くの売店でも全てのお店で酒販売禁止】一部のアフリカ諸国でもお酒の販売が禁止されているみたい。私の友人がアフリカの某国で大使館職員として勤めているが、アフリカでは、免疫力の防止を表向きに酒販売の禁止がされたが、実態はお酒による暴動を禁止するという理由もあるよう。フィリピンでもお酒を飲んで警官の指示に従わなかった人が出ていたみたいだし、酒販売の禁止は健康面の懸念だけが問題ではないようだ。それにしても、一刻も早く状況が改善されて、皆でワイワイとお酒を飲みかわしながらバカな話に興じる日常が戻ることを願ってやまない。渡辺　慎平
12Apr
- フィリピン、大学院に、今いる意味
  フィリピンでは、１か月前にロックダウンが始まり、元々は明日でロックダウンを終了する予定であったが、大方の予想通り、ひとますロックダウンは４月末まで延びた。今の現状を見る限り、ロックダウンは来月末までは必至だろう。それがいつまで延びるか、今は誰にもわからない。当然のように、大学院もオンラインでの授業となっている。コロナの被害が大きい欧州は９月から新学期ということもあるが、９月まで休校を決めている国もある。フィリピンもこの状態が続けば、同じ道を辿ることは想像に難くないし、そうなると８月からコスタリカに移動する予定のプログラムがどうなるかもわからない。ただ、私が置かれている今の立場、環境は相対的に見ればコロナの影響は少ない。日本で働いていたら、前職に在籍したままであったのであれば、多くの変化に対応することを余儀なくされていた。協力隊時代に築いた仲間たちは、今、海外で仕事をしている。ＪＩＣＡや大使館、国際協力の現場で働く者も多い。多くの仲間がすでに帰国をし、次、いつフィールドに戻ることが出来るのかと思案している。友人の看護士のＳＮＳを見れば、日本の医療現場で文字通り闘っている。医療崩壊になりつつある現状を叫んでいる。多くの経営者の方々が、この経済危機の中で頭を悩ませている。そんな中、このプログラムがいつ終わりを告げられるかわからないという不安はあるものの、私は恵まれた環境にいる。日本にいても何かが出来るような専門性を持った人間ではないから戻っても意味はない。であれば、少しでもコロナの影響が明けたあとに、このプログラムをしっかりと終えて世界に貢献できる人間になっていることこそ、今、私がここフィリピンにいる意味なのだろう。国際協力の世界がいつ平時に戻るかわからない。最悪のケースは、国際協力の仕事は縮小してしまうかもしれない。予測不能な世の中だからこそ、世界の変化を察知し、その上で、これまでの経験とこれからの学びを活かしていく。こんな状況だから決意を新たに。渡辺　慎平
26Mar
- フィリピンでの自粛生活
  フィリピンにいる私は、今絶賛引きこもり生活中。3月12日から政府からの要請により大学が休校になり、次の週からオンラインでの授業に切り替わった。それから2週間ほどが経つが、休校だけでなく、マニラ首都圏の封鎖、夜間の外出禁止など大統領主導で次々と対策を打ち出している。私が住む場所は、都心部からは少し離れているし、日々の生活は近くの八百屋や食堂でご飯を食べるだけなので大学に行かなくはなったが、そこまで影響はないというのが率直なところ。ただ、街の至るところでコロナ対策のための動きは多く見られる。まず、ショッピングモールはスーパーマーケットと薬局以外は開いていない。レストランはすべて営業禁止となっている。そして、普段は多くの人で賑わうスーパーマーケットは、適度な距離をとるために人数制限をかけているため、入り口に行列が出来ている。【モール入口での行列】【モール内、スーパーマーケットは待つ為の椅子が距離を空いて置かれている】街では消毒液が散布されている。【夕方に消毒液を散布している】コンビニでは、店員とお客さんの間に適度な距離を保つためのすだれやロープが張られている。【フィリピンのセブンイレブン】日本の様子を友人などから聞くと、大きな変化はないという。変わらず仕事をしている。フィリピンは基本的には今は生活必需品やインフラに関わらない人たちはお休みだ、実際、日本の直近の状況は、感染が拡大している欧米の国々と比較しても日本の進行状況は抑えられている。あるサイトに日本の場合、衛生環境が整っているから、文化的に挨拶をする際にも適度な距離をとっているからなどとあった。たぶん、私も日本にいた場合はそこまで気をつけることはなかっただろう。実際、私がフィリピンに着くまでにすでにコロナが叫ばれ始めていたが、メディアが騒ぎすぎと少し冷めたところもあった。しかし、フィリピンにいる場合は、異なる。もし自分がなってしまった時の対応は？とも考えるし、何よりも自分が感染源となって同期のメンバーにもし罹患させてしまったらと思うと、怖い。プログラム全体に迷惑をかけてしまう。そんな中、ニュースアプリで沖縄在住の家族がスペインに行ってその一人がコロナに感染したことを聞いた。日本にいてはわからないだろうが、海外はコロナに対して厳戒態勢である。要因は何にせよ、感染速度、感染範囲は日本とは違う。日本人の良くも悪くも平和ボケがこんなところにも表れたと正直、残念であった。私も自分がコロナにかかることは正直どうでも良い。ただ、自分が感染源になってしまうことが何よりも怖い。渡辺　慎平
25Mar
- ＡＰＳプログラムの準備　その２
  その１の続きから改めて、ＡＰＳプログラムの応募までの準備について記載をしていく。主な動きを書くと以下の通り。①２０１９年２月　先輩を紹介してもらい、話を聞き始める。　　　　↓②２０１９年４月　ＡＰＳプログラム１４期選考ページ開設　　　　↓③２０１９年５月　推薦書、卒業証明書などの準備開始　　　　↓④２０１９年５月　セブでの語学留学　　　　↓⑤２０１９年７月　ＩＥＬＴＳ受験　　　　↓⑥２０１９年７月　志望理由書作成開始　　　　↓⑦２０１９年８月　オンラインで申請書類を提出①～③については、前ブログをお読みいただきたい。④２０１９年５月　セブでの語学留学私は、４月末に勤めていた会社を退職した。同期の話を聞いていても大体の人は働きながら応募までの手続きをしていくのが一般的であるため、私のように退職をしたのは珍しいが、会社との話し合いの中で早く退職することになった。ただ、これが結果的には幸いで、語学留学での時間を作ることが出来た。前ブログでも記載をした通り、英語力はそこまで求められるプログラムではない。１４期の際には、TOEFL(Ibt)で７１点、IELTSで5.5点が最低基準。私は一度もTOEFLもIELTSも受けたことがなかったが、ポジティブ思考すぎる性格からか２か月も日本で勉強していれば大概なんとかなると考えてたし、受かった後に英語を勉強するのだからと高を括っていっていたが、友人からそんなに甘いものではないと窘められ、語学留学に行くことにした。⑤２０１９年７月　ＩＥＬＴＳ受験結果として、私はＩＥＬＴＳでギリギリの点数をとり、出願をしている。語学留学に行っていなければ最低基準に満たなかったかもしれない。ちなみにもし、英語の基準が達していなかったとしてもそれをカバーする経験などがあれば選考される可能性はおおいにあるようなので、諦めずに受験いただきたい。ただ、残念ながら、現時点では、私の英語力は14期の中でもワースト３に入るレベル。特にアジアからの同期はレベルが高い。⑥２０１９年７月　志望理由書作成開始選考において最も評価の対象となる志望理由書。構想は様々考えながらも本格的に書き始めたのは1か月ほど前から。ギリギリにならないと本気が出せない自分の特性もあるが、一番の要因は、こちらも前ブログに記載をした通り、ＡＰＳの先輩に志望理由書を見てもらっていたから。私が紹介してもらった方は本当に面倒見の良い方で英語も当然出来る方であったために、何度も何度も添削をしてもらった。私が志望している学科の先輩であったため、どのようなことを書けばよいかを教えてくれた。特に意識したのは、下記の２点。１、志望する学科ではどのような授業があるかをしっかりと理解し、それをなぜ自分が行きたいのかを経験も踏まえて記載すること。実際にどのような授業があるかは先輩に聞かなければわからないし、また、もしその話を聞いて自分が学びたいことと異なるのであれば違う大学院に進学するべきという考え方もある。２、先輩に自分の経験を話し、その経験をどのように書けば選考の評価により響くかを逐一確認をすること。志望理由書を客観的に見てもらうこと自体がとても大切であるし、それが卒業生であるのであればなお良いということは当然であるが、偶然の繋がりで、素晴らしい先輩を紹介してもらった私はとても幸運であった。⑦２０１９年８月　オンラインで申請書類を提出１４期である私は８月１６日が提出期限であった。実際には８月１５日には提出をしたと記憶をしている。余裕を持ってという考え方もあったし、提出先がコスタリカであるということで時差も考慮をして（コスタリカは日本より遅れている時差であるため、早まることはないが）１日前には提出を完了させた。ＡＰＳの応募フォームは書類を提出するだけでなく、個人情報なども記載するところもあるし、書類を提出するまでのページは保存が可能であるため、開設したらまずは応募フォームを先に書いておくと、書き漏れなどやすぐに書けない情報などがあった場合、対応することが可能であるためお薦めをしたい。次からは選考過程についても記載をしていきたい。渡辺　慎平
24Mar
- ＡＰＳプログラムの準備　その１
  ＡＰＳプログラムの応募までの準備について記載をしていく。主な動きを書くと以下の通り。①２０１９年２月　先輩を紹介してもらい、話を聞き始める。　　　　↓②２０１９年４月　ＡＰＳプログラム１４期選考ページ開設　　　　↓③２０１９年５月　推薦書、卒業証明書などの準備開始　　　　↓④２０１９年５月　セブでの語学留学　　　　↓⑤２０１９年７月　ＩＥＬＴＳ受験　　　　↓⑥２０１９年７月　志望理由書作成開始　　　　↓⑦２０１９年８月　オンラインで申請書類を提出それぞれの動きを少し補足していきたい。①２０１９年２月　先輩を紹介してもらい、話を聞き始める。ＡＰＳプログラムへの進学を第一目標としたのが、２月。まずはじめに行ったのは、すでにＡＰＳプログラムを卒業した人と会うこと。これは意図的ではなく、私の友人にＡＰＳプログラムに行きたいことを話をしたところ、その友人が卒業生を知っていたという偶然なところから始まった。ＡＰＳプログラムに参加を考える方がこのブログを読んでくださっているのであれば、間違いなく卒業生、もしくは在学中の方、特に自分と同じ学科を選択している方と連絡をとることをお薦めする。もちろん、私にご連絡をいただければ、繋げることも出来るし、私も出来る限りのことはさせていただきたい。今回、私が選考をしてもらえたひとつの要因にＡＰＳの先輩を繋げてもらい、多大なアドバイスをもらえたことがある。その方とは、非常に気も合い、友人ともなっていることからもぜひお薦めしたい。先輩から言葉で印象的で事実そうだったのは、・協力隊経験は、ＡＰＳの選考においてかなり評価をされる。実際にＡＰＳの日本人の大半が協力隊出身者。もちろん協力隊でなくとも良いが、海外や途上国での活動経験を持っていないと選考は厳しいものになる。・英語力は今回のプログラムの特性上、一般的な海外の大学院ほどは求められないが、英語で脱落している人も出てきているため最低限は求められる。ただ、英語が基準に達していなくともこれまでの経験が優れていればカバーすることも可能。②２０１９年４月　ＡＰＳプログラム１４期選考ページ開設日本財団のＨＰに、選考ページが開設されるのが、１４期の場合は４月であった。前の期では３月頃からアップされていたりもしていたため、毎日のように日本財団のＨＰはチェックしていた。『日本財団　ＡＰＳ』と検索をすれば出るはずなので、（３月２３日現在、１５期の分は開設されておらず。）応募を考えられる方はぜひ確認をしてもらいたい。ここで応募における必要書類がわかるため（毎年大きくは変わらない）、早めに確認することが必要。③２０１９年５月　推薦書、卒業証明書などの準備開始必要書類で一番手間がかかるのは、１、推薦書と２、卒業した大学での卒業証明書、成績証明書である。特に２については、現在、住んでいる場所と大学が離れている場合、郵送での対応などが必要になってくるため早めに済ませておいた方が良い。１については、３通の推薦状が必要となる。記憶では、大学教授、自身の活動を良く知る人、現組織の上司といったカテゴリーでそれぞれ取得が必要になる。私は、卒業をした大学のゼミの教授、協力隊時代、お世話になったＪＩＣＡ職員、勤めていた会社の社長からそれぞれ推薦状をいただくことにした。海外に住んでいるなどの事情がない限り、直接お会いして依頼をするべきだろうし、折角の機会なので昔話にも花を咲かすことは出来た。また、日本では通例になっているようだが、推薦状は自分で書いたものをお渡しをし、少しの修正とサインをいただく程度にしてお手間にならないようにする。アメリカなど海外はこのようなことはありえないことらしく、教授などは自分で書かれるようだが、逆をいえば学生時代に印象に残っていないようであればこちらからの依頼を断れることも多いとのこと。提出書類については、１２期の方が書いているブログがとても参考になる。ぜひご一読を。http://www.aps12.net/entry/2018/01/04/034636長くなってしまったため、続きは、その２に。渡辺　慎平
23Mar
- ＡＰＳプログラムを応募した理由
  私がＡＰＳプログラムを知ったのは、協力隊にいた時。協力隊の先輩が協力隊を終えてからＡＰＳプログラムに参加をするという話を聞いたのがきっかけだった。この時には、大学院進学にはあまり関心がなかった私は記憶に留めることはなかったが、協力隊を終えてから日本の民間企業で働き、大学院進学を考え始めた頃、大学のゼミの同窓会で大学院の話となり、ＡＰＳプログラムを再度聞いたことがきっかけであった。当時、私が考えていたことは、イギリスの大学院に行くこと。以前のブログ『国際協力師とは』でも記載をした通り、国際協力を仕事とするには、語学力と修士課程が必須となる。協力隊で英語圏であるウガンダには２年滞在していたため、日常会話などは苦も無く出来るようになっていたが、ビジネス（仕事）として英語を使うレベルには達しておらず、協力隊後の民間企業においてアフリカをフィールドとして働く中自身の英語力の不足を痛感していた。そのためにも、大学院に行くのであれば海外の大学院に行くべきと考えていた。また、イギリスの大学院は、国際協力をジェネラルに学ぶ開発学の修士では有名な大学も多く、国際協力の道に進む人はイギリスの大学院に行く人も多い。（最近では、国際協力の世界において専門性が求められることが多くジェネラルなことを学ぶ開発学修士はあまり評価されないという声も聞く。）それにイギリスの大学院は１年で卒業が出来るところが多く、すでに３０歳を超えていた自分については早めに切り上げたいと考えていたこともあり、イギリスの大学院を考えていた。しかし、イギリスの大学院に行くとなるとやはりお金はかかる。イギリスの大学院に進学をした友人の話を聞くと、どんなに節約をしても５００万円ほどはかかると。授業料として３００万円、生活費で１５０万円、渡航費など諸経費で５０万円。率直に自身の考えを書けば、私の考えは、実践しながら学ぶべきというのが持論でもあり、大学院に行き、机上で学ぶことはそこまでモチベーションがあがることではなかった。そのことに対し、５００万円もの大金を払うのは・・・であれば、日本の国立大学でアルバイトと英語の勉強をしながら修士をとった方が良いのでは・・・など模索をしていたところ、上記の通り、ＡＰＳプログラムを思い出す機会を得た。期間は２年と長くなってしまうが、自身の希望を全て満たすプログラムといっても過言ではなかった。今後も当然のように途上国や新興国をフィールドとしていく以上、先進国ではなく、フィリピン、コスタリカで学べることは非常に有意義なものであるし、自身の専門をビジネス、経済開発としていくことを決めていたことからもその学科を持っていることも魅力的であった。この時が、2019年2月。そこから準備を始めていった。次のブログでは、実際の選考に向けた準備について記載をしていきたい。渡辺　慎平
22Mar
- ＡＰＳプログラムとは
  改めて私は現在、ＡＰＳプログラムに参加をし、奨学金をいただきながら大学院生としてフィリピンにいる。ＡＰＳプログラムとは、正式名称をAsian Peacebuilders Scholarship Programmeといい、日本財団が奨学金の支援をしながらフィリピンのAteneo de Manila大学とコスタリカの国連平和大学の二つで修士課程を修了するプログラムである。Ateneo de Manila大学では社会開発の修士号、国連平和大学では学生が８つの課程のうちからひとつを選ぶことが出来るが、私は『Responsible Management and Sustainable Economic Development (責任あるマネジメントと持続可能な経済開発)』を選択する予定である。国連平和大学は、正確には、以下の通り、３つの学部があり、それぞれに複数の学科がある。〇Department of Peace and Conflict Studies　Gender and Peacebuilding（ジェンダーと平和）　International Peace Studies（国際平和）　Media and Peace（メディアと平和）　Peace Education（平和教育）〇Department of Environment and Development　Environment, Development and Peace（環境開発と平和））　Responsible Management and Sustainable Economic Development（訳は上記参照）　※私が取得予定の学科がこちら。〇Department of International Law　International Law and Human Rights（国際法と人権）　International Law and the Settlement of Disputes（国際法と紛争解決）各学科の詳細は、国連平和大学のＨＰを参照していただきたいが、如何せんあまり使い勝手は良いと言えないサイトで、サイトに遷移してからカラムの『Programmes』をクリック、次に出てくる『M.A. Programmes』をクリックするとそれぞれの学部を選択できるようになる。このＡＰＳプログラムは、私の言葉で書けば、様々な経験を持っているにも関わらず、英語力の不足や修士課程を修了していないがために、国際協力の現場で活躍をする機会を逃しているアジア人に対して門戸を開いているプログラムになる。実際に、ひとつの事例として日本が国際連合に対して世界3位の拠出金を支払っているが、国連で働く日本人はそう多くない。国連としても拠出金を支払っている日本、日本人に国連で活躍してもらいたいと言われているが、語学が壁となっている。そのため、ＡＰＳプログラムでは英語訓練の時間も充実している。まず、英語訓練が実施され、そこから修士課程に入っていく。簡易なスケジュールは以下。3月～5月　英語訓練　＠Ateneo de Manila大学、フィリピン6月～8月　英語訓練及び社会開発の修士課程　＠Ateneo de Manila大学8月～翌6月　国連平和大学での修士課程　＠コスタリカ6月～12月　社会開発学の修士課程（フィールドワーク）＠Ateneo de Manila大学このプログラムは、アジア各国から奨学生が募集され、日本人を含め３０名が私の同級生となる。日本財団が支援しているからなのだろうが、３０名のうち半分の１５名が日本人、あとは、タイ、ベトナム、カンボジア、ミャンマー、スリランカ、インドネシア、ラオスなどから１、２名が参加してくる。　私は、今回、幸運にもＡＰＳプログラムの１４期生として選んでいただくことが出来た。将来については、まだ民間セクター（企業）、政府関連で働くかなどは決めてはいないが、今回のプログラムを通して自身の課題であった語学及びアカデミック分野を克服し、より世界で活躍する人間となりたいと思っている。【初の14期生での集合写真】渡辺　慎平
13Mar
- コミュニティとしてのバスケット
  元々、体を動かさないとムズムズしてきてしまう自分にとって定期的にスポーツをするのはとても大事。日本では中学からの友人とバスケットを定期的にしていたし、ウガンダでも首都にあがってはサッカーをしていた。このマニラでもスポーツをする機会がないかなとジョギングをしていると、バスケットコートがいくつも見かけることが出来た。屋外にあり鍵などもかかっていない。いつ通ってみても近所の子どもたちやら、結構なおじさんまでもが、バスケットや、中にはネットのないバレーボールを楽しんでいる。授業が終わって、大学院の同期と参加出来ないかなと画策しながらバスケットコートに向かい、何分か彼らが楽しんでいるのを見ていると、『一緒にやるか』とお誘いの声が。やっぱり海外（すべてではなさそうだけど）の良いところってこういうところ！日本ではお金を払ってコートを借りることが多いし、こういう光景って残念だけど、最近ではあまり見られない。スポーツウェアに着替えていなかったから軽くだったけど、フレンドリーな彼らのおかげでバスケットを楽しむことが出来た。２日後、学校が休みの日、またそのコートに訪れると前回のメンバーは誰もおらず。同期と近所の子どもたちだけで楽しんでいると、私たちを見かけた通りすがりの人が、『一緒にやっていいかい？』って。しばらくプレーしているとどんどん人が集まってくる。子どもたち、若者、おじさん、女の子まで。みんながそれぞれ仲良くコートを使い合っている風景がなんとも心地よい。子どもたちが少しいたずらをすると、若い子やおじさんがしっかりと注意をする。そこに母親の姿はない。地域で子どもを育てるという日本では失いかけているものがここには存在する。誘拐など物騒な事件が起きてしまっている日本では難しいのかもしれないけれど、、、２、３歳の子どもたちが親御さんがいなくとも楽しく遊べる様子を見ると羨ましい気持ちにもなる。日本では子育ての大変さが取りざたされることも多いけれど、子どもに手をかけなくともすくすくと子どもが育つのであれば子育てはプレッシャーからも解放され、楽しいものになるんだろうなとも思う。路地を歩けば、笑顔で挨拶をしてくれるおばさま達もいて、ローカル食堂でご飯を食べていたらバスケットメンバーが声をかけてくれる。フィリピン人のフレンドリーさ、そして、コミュニティの存在のおかげでマニラ生活を多いに満喫出来ている自分がいる。【ホームグラウンドとなったコート】渡辺慎平

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