君と最後に離れた時、僕はいろいろ思ったけど、1つ、こう考えるようにした。
君と会えない時間に起きたイベントや感じたことは、いつかヨリを戻した時にすべて話そうって。
そう思うことでほんの少し急かされる気持ちが落ち着いた気がしたんだ。
バイトや学校や、日々のなかで、楽しいことや悲しいこと、ちょっとした愚痴や面白かったこと…
本当に話したいことがたくさんあったし、できる限り自分の中で記憶していた。
でも、今じゃその記憶していたもののほとんどが思い出せなくなっていた。
あの頃、自分を落ち着かせるために魔法のように言い聞かせていたものは
ついに話すことはなかった。
ついに描いた景色を実現することはなかった。
そんなことも、眉間にシワを寄せないと思い出せないくらい過去になっていた。
過去を変えたいと思うほど現在がチープではないけど、でも、あの頑張って信じていた自分に何かしてやりたいって思うのは
可笑しいのだろうか。
未来に裏切られる自分を放置できるほど僕はまだ強くはないんだ。
そんな未来に、こんな未来になるって、僕は想像していなかったよ。
もし僕があの頃の僕に言えるなら、なんだろうな。
無理だって現実を知りながらも、夢見る青年の心を保つための言葉。