ほたる | 本当のこと。 ダンマ・ディンニャ(木村里恵)

本当のこと。 ダンマ・ディンニャ(木村里恵)

「あなたはどんな時も最高に輝いている」ことをお伝えするためのブログ。「一人ひとりが自分を許し、本来の自分になることで、世界中が平和になる。」と信じて、「出産に向けて想いを馳せる女性」を対象にした合宿やセミナーを行っている。

「ほたる」

今日は旦那が
仕事で帰らない。

そんな日は
なんだかさびしいので
子どもたちと
楽しいことをすることに
決めている。

子どもたちの
大好きなメニューの
簡単な夕飯を作り

「歯磨きをしたら
蛍を探しにドライブに行こう」

と子どもたちを誘った。

夜の田んぼ道。

ときどきライトを消して
エンジンを止める。

どこまでも真っ暗な 田んぼに
三日月が光ってる。


「あ!いた!」

音々が見つけた。

ほたる。

車から降りて
細い田んぼ道を
落ちないように歩く。


「あ!ほんとだ!あっちにもいる!」

風太も見つけた。

ほたる。

ほたる。

ほたる。


「花ちゃん、
 あの、光ってるの、わかる?
 あれ、虫さんだよ。  
 ほたるっていう虫さん。
 きれいだね~」

わかっているのか、
わからないのか、
力なく頷く花笑。

蛍は
田んぼの中を
飛んだり休んだり。


その時
一匹のほたるが
光りながら
ゆらゆら っと
こっちにやってきた。

わたしたちの
すぐ目の前。

草ごと抱きしめて
つかまえた。

手の中で
遠くに浮かぶ
宇宙船みたい。

「花ちゃん、
 これ、ほたる。」

花笑の手に
そっと 渡したあと
元の場所に 戻した。


何も分からず
みんなについて
玄関を出て来た花笑。

何も分からず
真っ暗な車の中
黙って座ってた花笑。

帰りの車の中
「きらきら、ほたる、
 はなちゃん、だっこしたね。
 きらきら、ほたる、
 きれいだった。」

ほたるに出会った花笑は
すべてを知った。


「あの、ほたる、
 優しかったね。
 わざわざうちらのところに
 飛んできてくれた。」

家に着く直前
音々がそう言った。

ありがとう。

ほたるさん。

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