前回の ブログの
父方の祖母の お見舞いに行く前に、
母方の祖父母のところ、
いわゆる 母の実家に 寄りました。
実は 先月
母は 実家の方にいる 友人に会うついでに
実家に寄っており、
帰ってきてから
とても 深刻そうな顔つきで
こう 言いました。
「どうしよう、ぶーにゃん・・・
おじいちゃんが ボケちゃったの・・
なんか、完全にボケたわけでは
ないんだけど、まだらボケって
いうのかな、
なんかさ、自分の感情が
コントロールできないみたいでさ、
おばあちゃんに 当り散らすんだよ!
それでさ、ウンチはもらすしさ、
・・あれ、わざとやってるのかな!
おばあちゃんを 困らそうとして
わざと、やってるのかな!
お風呂に入るときもさ、
皆でテレビ観てる 茶の間でさ、
いきなり 服脱ぎだして
スッポンポンになっちゃうんだよ!
もう、イヤになっちゃった・・
もう、あんな家、二度と、帰りたくない・・」
母は、
「ろくでもない 子供時代をすごした」
そうで、
子供時代のことは
あまり、話したくないそうです。
そして、おじいちゃんのことも
「あんなの 父親じゃない」
とか なんとか。
なんでも おじいちゃんは
若かれし頃、
お給料を ちっとも家に入れず、
遊びに使い果たしてしまったとか。
「給料を 家に入れてくれていれば、
普通の暮らしが できたのに」
と、目にいっぱい 涙をうかべて
母は私に 話したことも ありました。
おまけに おじいちゃんは
家族に暴力も
はたらいていたとか、なんとか。
先月、母は、実家に寄ることについて、
相当、勇気を出して、決断したようなのですが、
そんなことで、大きな ショックを受けて
帰ってきたようで、
帰ってきてから、数日は
あまり、眠れていないみたいでした。
今回、私としては、
おじいちゃんが
どれだけ 変わったのか、
想像ができず、 心配でした。
そして、おじいちゃんの世話をする
おばあちゃんのことも。
でも、行ってみると、
おじいちゃんは、
なかなか 元気そうでした。
普段は 着ることもない、ジャケットを
私たちが 来る、ということで、
着ており、ちょっと、おしゃれな感じに
なっていました。
私たちがいる間は、
感情がコントロールできないような状態になることも、
ウンチをもらすことも、
スッポンポンになることも、ありませんでした。
でも、確かに、
おじいちゃんは 少し 変わっていました。
まず、 目線が 変わっていました。
私たちの方を あまり 見ず、
なにか 一点を 見るようなところが
ありました。
そして、
言っていることが よく聞き取れない
ということも ありました。
でも、とりあえず、私は
話を 聞いて 調子を合わせることに
しました。
なるべく、おじいちゃんの 納得が いくように、
話やすいように、と 思いつつ・・。
すると、おじいちゃんは なんと、
戦争時代のことかな、と 思うような
話を しだしました。
私は、(母も)
戦争のときのことを
おじいちゃんから 聞いたことが
ありませんでした。
私たちは、
おじいちゃんが 戦争に
行ったのかどうかすら
知らなかったのでした。
(誰も 関心が なかったのかなぁ・・)
おじいちゃんの 口から
「追浜」とか「爆弾」とか
「怒られた」とか
そんな 言葉が 出てきました。
「追浜に トンネルがあって、
そこを くぐって、左に曲がって行くと、
○○があって・・」
おじいちゃんは その土地の
道や 景色を 思い出して
いるようでした。
おじいちゃんが、追浜に
行っていたとは・・・初めての話。
思わぬ話を 聞くことができました。
そして、 おじいちゃんに
幾つか インタビューを してみたところ、
おじいちゃんは、
「お弁当を 持って行って、みんなで、
お花見をしながら、食べるのが 好き。」
ということと、
「散歩が好き」
ということと、
「おばあちゃんが 料理上手なので、
幸せである」
ということを 聞き出しました。
日ごろ、おじいちゃんと おばあちゃんは
ケンカばかり らしく、
おばあちゃんに それを 伝えたら、
おばあちゃんは、とても びっくりして、
そして、 照れくさそうにして、
「ウソばっかり!
いっつも ばあちゃんのこと、
いじめてばっかりなのに!!」
と 言いました。
でも、 私は 再度、
おじいちゃんと お話をして、
今度は、 おばあちゃんが いる
目の前で、私が
「おばあちゃんが 料理上手で
おじいちゃんは 幸せだねぇ」
というと、
「うん、オレは 幸せだ」
と、おじいちゃんは はっきり 言いました。
おじいちゃんも おばあちゃんも
とても うれしそうな顔を していました。
私は 心の中で
「やったネ!」と 小さくガッツポーズを
しました。
おじいちゃんは 確かに
少し 目つきとか 変わったかもしれないけれど、
決して ボケてはいない、と
私は 思いました。
ちゃんと、 会話も できました。
今回の 訪問が
おじいちゃんにとって、 良い 刺激となれば
いいな・・と 私は 思いました。
おじいちゃんと 私の やりとりを
母は 少し 離れたところから
たぶん、ずっと 見ていました。
見て、母が どんなことを 思ったのか、
私には わかりません。
でも、私が 今回、一緒に行ったことで、
なにか、母の役に立てればいいなと
思いました。