韓流ブームとシャラポア
韓流ブームって今はどうなっているのかな。
終わったのだろうか。というよりは、ジャンルとして定着したってことなのかな。
一時期は大層な騒ぎだったよね。
チャングム人気も一応韓流ブームの中に位置づけられるんだろうけれど、やっぱり韓流ブームと言えば「冬ソナ」「ヨン様」だよね。
チャングムはアイドル人気というのとちょっと違うから。
ヨン様が来日したときはファンの女性(ていうかおばさん)が大勢でホテルを取り巻いたりしてすごかったね。
そういうことについて週刊誌は色々書いてた。週刊新潮とかさ。ああいう週刊誌はおじさんが読むもんだから、まあおばさんのやることには冷淡なのかもしれないけど。
でもそういうおばさん批判だけじゃなくて、韓国や中国について悪く書いた方が読者ウケがいいっていう側面もあったんじゃないかな。
ヨン様ファンのおばさんはミーハーであるってことで批判されてた。歴史認識もないみたいなね。
でも最初はミーハーでもいいじゃないかって思うよ。
だってヨン様以前は韓国の有名人って政治家だけだったじゃない。金大中とかさ。
だから韓国の話題はいつも難しい話になってたわけで。
ヨン様以降は芸能界の楽しい話も伝わってくるようになったし、そういうところから相互理解も進むって効用は否定できないよね。
それでなんでシャラポアかっていうと。
あるとき週刊新潮だったと思うけど、シャラポアのグラビア特集があって。
そこに
「ヨン様なんかにうつつを抜かすより、シャラポア様を応援する方が日本人として正しい」
みたいなことが書いてあったわけよ。
シャラポアって、どうして週刊誌で特集されるかって、言うまでも無いよね。
乳首がピンコ立ちしてるからじゃん。
女の子の乳首がピンコ立ちしてるのを、うれしそうに凝視するのが日本人としてのあるべき姿なのかね。
日本人として(;O;)
チャングムの魅力 心に残るセリフ
チャングムの魅力の一つは、「ドラマのテーマは複合的で視聴者に考えさせるものである」ということについて二つもエントリしてしまった。
頭の中ではまとまっているつもりのことでも文章にするのは難しいな。
くどくてすいません。
どんど晴れと比較したりしたけど、別に日本のドラマより韓国ドラマの方が良いなどと言いたい訳ではない。
そんなことを言うほどドラマをよく観てるわけじゃないし。
ただ、チャングムというのは韓国ドラマの中でもベストといってもいいくらいの評価を受けている作品なんだよね。
今度アフリカでも放映されるらしいし。
韓国の時代劇というのは、日本の大河ドラマみたいっていうのか権力者の話が殆どだったらしいんだけど、チャングムは庶民であってしかも女性なんだよね。そこが特徴らしい。
プロデュースをしたイ・ビョンフンという人が、庶民を描いたドラマを作ろうということで企画したそうだ。
このイ・ビョンフンという人は、インタビューとかを読むと知的で人柄もよさそうなんだよね。人に対する見方が温かいっていうのかな。
脚本はキム・ヨンヒョンっていう女性なんだけど、この人もなかなか好ましい雰囲気。
チャングムには印象に残る名シーンや名セリフがたくさんあるんだけど、プロデューサーと脚本家のいいコンビネーションによるものなんだろうなと思う。
日本と韓国との関係には色んな問題があるし、韓国の人の言動にはちょっとついていけないような部分があるのも事実だ。ネットを見ているとそういうのが嫌でも目に入ってきてしまう。
でも、韓国にも色んな人がいるんだし、イ・ビョンフンさんやキム・ヨンヒョンさんみたいな人とだったら色んな見解の相違も話し合っていけるんじゃないのかなって気がしてるんだよね。
チャングムとどんど晴れ
9月までやってたNHKの朝の連ドラ「どんど晴れ」ってまあ割りと面白かった。俺も途中からだけど見てた。
主人公の夏美をやってた比嘉愛未っていう人は美人だよね。
あんな子がガールフレンドだったらいいよな...
このドラマがチャングムの影響を受けてるってのは、あまりに明らかなんで逆に大して話題にもならなかったって感じなんだろうか。
夏美がおかみ修行をしているときにライバルが表れて「競い合い」をすることになるなんていうところでは、だれもがチャングムを連想しただろう。
それはそれとして楽しく観ていたのだが、俺としては夏美の横浜の家族が苦手だったんだよね。
なんかいい人たち過ぎるっていうかさ。わざとらしくてね。
チャングムと同じように、夏美もたくさんの苦難に立ち向かっていくわけだけど、いつも「人を信じる心」によって乗り越えていく。
この「人を信じる心」というのがどんど晴れのテーマなんだよね。
競い合いのライバルも、乗っ取り屋も夏美の「人を信じる心」に感服して夏美に対する敵対行為をやめるし。
外資系ファンドに敵対的買収をかけられて株を半分以上取得されちゃったのに、それが夏美の笑顔のおかげでファンドに手を引かせることができたなんていうのはちょっと無理がある展開だったね。
展開は無理があってもテーマには一貫性があって、とにかく「人を信じる心」の大切さを訴えてるわけだよ。
このあたりはチャングムとはっきり違うところ。
っていうか、韓国ドラマと日本のドラマの違いなんじゃないかと思う。
チャングムの場合もやっぱり母親や師匠のハン尚宮様から受け継いだ志で勝負していくわけだけど、敵側は必ずしもチャングムに感服するわけではない。敵役には敵役の立場とか考え方がある。勝負に負けたからと言っても、敵役の生き様は視聴者に強い印象を残すものだ。
どんど晴れのように「人を信じる心」ですべてが解決してしまったりしない。
敵役の魅力がチャングムの誓いの魅力といってもいいくらいだ。

