採血で、溶血のために満足な血液検査結果が分からなかったことを書きました。
溶血について調べました。
血液の成分は、赤血球という細胞と僅かの白血球という細胞、赤血球と同じ位の量の血漿(けっしょう)が混ざっています。
採血して検査する時は、赤血球を数えたり白血球を数えたりするのが血算(血液算定)という貧血などの検査です。
また、血漿という液体部分を取り出して成分を調べるのが生化学検査とです。
溶血は、血液の中の赤血球が破裂してしまって中のヘモグロビンが血漿と混ざった状態になってしまう事を言います。
赤血球が破裂してしまうので数えられなくなりますし、血漿には真っ赤な色がついてしまって検査薬を反応させても色の変化がわからなくなったりして検査不可能になってしまいます。
採血時に溶血が生じる主な原因
皮膚消毒液が乾燥する前に針の穿刺を行った、細い血管での採血を行った、細い針で採血を行った(23Gより細いもの)、採血の際に内筒を強い圧で引いた、真空採血の際に、規定量の採血ができなかった場合や途中で中断した、分注する際に、強い圧をかけた、採血管の転倒混和の際に、泡立てた など。
高齢者などで血液の流出が少なく採血に時間を要した場合も、溶血の原因になる場合があります。
私はいつも細い針でとるし、高齢者と同じように血液が少なくて時間がかかるので、それが原因かな。
でも、「多くは採血する側の技術的な問題(一概に下手だという事ではないでしょう)が大きく、基本的には受検された方の問題ではないと思います。」と書いているものもありました。
溶血によって影響を受ける検査項目
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高値になる項目:
- カリウム (K): 血球内の成分が漏れて偽高値になることがあります。
- LD (乳酸脱水素酵素)、AST (アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ)、アルドラーゼ、鉄、葉酸なども高値となります。
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測定に影響を与える項目:
- ヘモグロビン: 色調により尿酸やビリルビンが偽高値となることがあります。また、ヘモグロビンと測定試薬との反応により総蛋白は偽高値、ALP (アルカリフォスファターゼ)、ハプトグロビンは偽低値となることがあります。
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赤血球からの漏出により低値になる項目:
- インスリン、BNP (脳利尿ペプチド) などは赤血球から漏出したプロテアーゼにより分解されるため低値となります。
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調べたからと言って今後私の方で溶血を起こさないように気を付けられることはなかったですね💦
でも良く分かったから良いことにします🙆