過去のお話し⑩

の続きです。





街に出れば人からヒソヒソと悪口を言われてるように感じる。



それは、バイト先でも。




世界のすべてが自分を嘲笑っているような感覚。




この頃はこれらが病気の症状だとは気づきもせず、病院にかかったのはずっとずっと後のことになる。




周囲に対して疑心暗鬼になってしまい、私はバイトに行くことができなくなってしまった。




この頃、家には多額の借金があった。




毎月家に決まった額のお金を入れなければならず、バイトを辞めてしまい収入がない私は焦った。




私は夜の仕事の求人情報を見て日払いでお給料をもらえるキャバクラに面接を申し込んだ。




それまでにもキャバクラでバイトをしていたこともあった。




だけどいざ面接に行ってみると、そのお店はキャバクラとして求人を出していたが風俗店だった。




今はないと思うけど、昔はこのようなことがたまにあったのだ。




風俗かぁ




気が進まなかったけど店長に見学をすすめられ、とりあえずその日は見学だけしてみることに。




店長やボーイさんがお弁当を買ってきてくれたり、たくさん話しかけてくれたり気をつかってくれた。




とにかく差し迫ってお金が必要だった私は、入店を決めた。







続きます。

過去のお話し⑫