元気の元を貰った。
撮影者の自家製の干し柿。
今年初めてご自宅の柿の木に実が生ったのだそうです。
一年目に生った柿の実は渋柿らしいので、干し柿にされたんだそうです。
う、甘いっ!
いつか食べた柿羊羹を想い出します。
その甘みはサラリとして決して自己主張しないのです。
昔に読んだ 『太宰治』 の何だったかな・・・
しっかりとは覚えていないけれど
お姉さんの友達がスッと部屋に入って来るなり、泣きながら何かを訴えている。
そこで作者は柿を剥いて爪楊枝に刺して、泣きじゃくっている子に差し出した。
泣いている女の子は甘いものを食べると機嫌が直るのです。
そう言った事が本能的に作者の身体に備わっていた。
暫くの間、ヒックヒックと泣きながらも差し出された柿を食べ終えると 『もういいわ』 と言って笑顔でその子は部屋を出て行った・・・
干し柿から、そんな事を想い出してしまいました。
しかし
この上品な甘さは尾を引きます。
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