リノです。
フィギュアスケート四大陸選手権、男子ショートプログラム。
羽生結弦選手の「バラード第1番」、素晴らしい演技でした。
世界最高得点で、ショート1位発進。
大きな国際大会の中で、唯一まだ取っていない四大陸選手権の金メダル。
スーパースラム(五輪、世界選手権、グランプリファイナル、四大陸orユーロの4冠に、ジュニアのタイトル2つを加えた6冠を言うらしいデス^^;)への期待が高まってきました。
圧倒的な演技で、今も興奮冷めやらず。
まず、羽生選手のバラード第1番のみ、レビューしますね。
羽生結弦選手。
ショパンの「バラード第1番」。
復活の名プログラム。
白からミントブルーへのグラデーションのブラウス。金色のサッシュ風ベルト。
スタートポジションで、ゆっくりと時間をかけ、音楽を感じて。
冒頭4サルコウ成功!!
(出来栄え点+4.43。凄!)
イーグルへの流れも美しい!
スピードに乗って、4トゥループ3トゥループ完璧!!(出来栄え点+4.21)
バタフライからのキャメルスピン、美しい。
流れるピアノの音色と共に、十八番のトリプルアクセル!決まった!!
(出来栄え点+3.77)
シットスピンの時の手の動きと、ピアノの音との、見事な同調性!
全ての動きが、ピアノの旋律とリズムにシンクロする、濃密なプログラム。
最後のステップシークェンスは、ピアノの旋律と共に、情熱と激しさを秘めた至高の美!
しなやかに強靭に…。
羽生結弦の魂を、表現する時間。
最後のコンビネーションスピンまで、全てが流れるように美しい。
フィニッシュは、凛とした目線。でも今まで無の境地にいたような…。
強い眼差しとともに、四方の観客へ手を広げ、挨拶。口元には、感謝の言葉。
氷上に、黄色いプーさんの雨が降る。
リンクサイドで、オーサーコーチと、ジスランコーチが、喜びの表情でお出迎え。
羽生選手の「バラード第一番」は、穏やかな美しい旋律から、じょじょに情熱が高まっていき、ピアノの激しい旋律と共に、彼の「荒ぶる魂」を体現していく。
そう私は、今まで感じていたのだど…。
今日のステップは、その荒々しい魂が、もっとしなやかな強さを持ったイメージ。
荒ぶる魂から、しなやかで強靭な、至高のフィギュアスケート魂への進化を感じました。
111.82。
世界最高得点!!出たー!!
キスクラでは、納得した表情でしたが、喜ぶと言うより、むしろ厳しい表情でしたね。
まだまだ上の点を目指していたのでしょう。
私が最近感じるのは、羽生選手は、レジェンド(伝説)を完成した後の、ボーナスステージや、アンコールの場にいるんじゃなくて、彼はまだ、伝説を作る旅の、進化の途中にいるということ。
彼が競技スケーターとして氷を降りる時まで、彼は、至高のフィギュアスケートを見つける旅の途中にいて、五輪タイトルを二度取った後でも、その前と変わりなく、その旅は続いていると思うのです。
その姿を見つめられるのは、フィギュアスケートファンの最高の栄誉なんだと思う。
彼の、最果てへの旅が、まだまだ続いていることに、魂のワクワクが止まりません。
愛とPowerをこめて☆リノ