ピンクリボン運動 1~4 過去の記事のまとめ♪ |  香寿美のおしゃべり♪    *オフィシャルブログ*
ピンクリボン運動 1

香寿美は、乳がん治療中の身なんです。。。

ピンクリボン運動 
乳がんの早期発見・早期治療の大切さを伝える運動です。 

ひとりでも多くの人に乳がんの事実を理解して頂きたいです。
ひとりでも多くの女性に乳がん検診をして頂きたい。
一日も早く。
女性が美しく生きてゆくために、乳がんで悲しむ人を
なくしたいです!

私の体験や経験を綴ることで、少しだけでもお役にたてればと思います。

① 特に40代以上の方
② 妊娠や出産の経験のない方
③ お肉好きの方
④ 肥満気味の方  (って言うけど来てる患者さん、中肉の方がほとんどだよ!)
⑤ がん家系の方

以上に該当する方は、少し気にとめて頂ければと思います。
勿論、そうでない方も知っておくに越したことはありません。

ちなみに・・・ 私は①②③が該当でした。

私の乳がん発見は、2011年3月末くらいからの始まりでした。
40代を越えると世田谷区から2年に一度の婦人科検診の書類は届きます。
毎年の健康診断と共に真面目に受けていたのが幸いしました!

2010年度の婦人科検診の書類で2011年3月末を越えると無効になり
これを逃すと2年先になるところでした!!
3月ギリギリで病院に予約を入れたら、
「マンモグラフィーは予約が取れません」と言われ
「触診を3月中に受ければ、マンモグラフィーは4月になってもOKですよ」
と言われた。1日で済むことが2日間になるな・・・と思ったけど・・・
了承したのが今、思うと運が良かった こうなった今、強く思います。

触診は問題なく、マンモグラフィーも問題ない予定でした。
「マンモの結果は一ヶ月先に来てくださいね~」と言われ
えらい先だなーと思い家へ帰りました。

1週間後、病院から電話が「早くマンモの結果を聞きに来てください」と
やっぱ一ヶ月じゃなく、1週間だったんだ~と思い
一人でお気楽に買い物がてら結果を聞きに行きました。

レントゲン写真にハッキリ白い丸い物が写っていました!!
おばぁちゃん先生が「悪性の乳がんの疑いがあります」と・・・
身体がふるえ気が動転しました。
わけわからなくなり1時間くらい二子玉高島屋の椅子から
立ちあがれませんでした。

がん家系ではないから、がんになんてならない!と信じていました。
おばぁちゃん先生の無神経さに腹が立ちました。

結果的には、おばぁちゃん先生の言ったとおりだったのです・・・。

まず、細胞検査をされました。
おっぱいにエコーで影を探しながら注射で細胞を取ります。
大っ嫌いな注射 念のためと2回もやられた

ゴールデンウィークにまたがったので結果を随分またされた。。。
結果は 良性あるいは正常だった!!




ピンクリボン運動 2

検診のマンモグラフィーで影が見つかり
細胞検査をしたところ「良性あるいは正常」との結果だった。

やっぱりね!がん家系じゃないから、あたしが癌になるわけないでしょ!
そう思いとても安心しました。

なのに先生は次の段階の組織検査を勧めてきたのです。

なんで?「良性あるいは正常」って出たのになんでまた検査するの?
先生の忠告が耳に入りませんでした。
癌にならない自信がありすぎて・・・

あまりにも無知だったのです。

乳がん治療から15年で遠隔転移し、お嬢さんを亡くされた
お母様にこの事をお話す機会がありました。
「すぐに検査に行きなさい!!良性でも手術するのよ!!」と、すごく怒られました。

うちの母もうるさいし。。。
この二人の母のおかげで早期発見に至ったと言えます

感謝感謝感謝

半年くらい経って、渋々やっと組織検査を受けることに。
まわりの友達はなんでまた検査するの?って
どちらかと言うと私もそんな感覚でした。

知り合いが近くに、聖路加国際病院とつながっている
ブレストクリニックがあると教えてくれました。
ここは万が一、乳がんでも聖路加にすぐ回してもらえるのです。
聖路加は乳がん治療が最も進んでいる病院と聞いていたので
迷わずここを選びました。

まずマンモグラフィーの撮影。
なんとあの丸い影がありませんでした
半年経って無くなったのかな?と一瞬喜びましたが・・・

イケメン先生がエコーで見ると・・・あった・・・

今思うと、世田谷の検診でマンモグラフィーにはっきり写ってくれて
なんて運が良かったのだろと改めて思います

検診はマンモグラフィーだけでなく
超音波エコーも合わせて診てもらうべきです

イケメン先生は私の癌の形をみて組織検査を勧めました。。。

玉川病院のおばぁちゃん先生もそうだったように
形(先生は顔と言っていた)を見れば大体、悪性か良性か石灰か
わかるみたいです。

組織検査 とは・・・

おっぱいに麻酔をうち、太い針の注射で組織を採ります。
バコラ生検、マンモトーム生検があります。
これらはどこでも出来るわけではなく特定の病院でやっています。


バコラ生検


これどれ位の大きさだと思う



青い部分がサランラップの箱に五寸釘のイメージでよろしく
イケメン先生がこのデッカイ機械を持ってきた時は
あまりの恐怖に身震いしました。

エコーで位置を確かめながらこの機械を4~5回抜き差しして組織を採ります。
先生に力強く押され採取の時に
カンカンカン!!ゴゴゴーー!!と機械の音がします
痛くは無いです。麻酔かかっているから。
でもあまりの恐怖に気絶寸前でした



当然、細胞検査が「良性あるいは正常」だから
今回も異常なしでしょ♪

またまたお気楽に一人で検査結果を聞きに行きました。


「残念ながら悪性の癌でした・・・」とイケメン先生。


うそみたい・・・

信じられなかった・・・

先生が「この結果はくつがえりません。」と言われた瞬間
涙があふれてきました

待合室に戻り、本棚にあった山田邦子さんの乳がんの本が
涙ごしに目に入ってきました。
山田邦子さんも乳がんだったんだ・・・
なのにこんなに素敵な笑顔で笑ってる・・・
小さな勇気をもらったような・・・
今でも印象に残っています。



ピンクリボン運動 3

特に40代を超えた女子にはマンモグラフィーと超音波エコーの検診を
2年に一度は最低受ける事をお勧めします。
どんな病気でもそうですが、特に乳がんは
早期発見が大事です

男性にも乳がんがある事をお知らせします
たまには自分で触ってしこりが無いか確認しましょう

乳がんにもいろんなタイプがあるそうです。
イケメン先生の説明によると・・・
私の乳がんは浸潤(しんじゅん)がんと言って、
乳がんになった人のおよそ80%がこの乳がんで一般的だそうです。


浸潤乳がんを簡単に説明しますと・・・

浸潤がん=悪性の乳がん   非浸潤がん=良性の乳がん  があります。

乳がんは乳腺の中に出来ます。
簡単に言ってしまうと・・・・
乳腺からやぶけて外へ出はじめているのが悪性。
乳腺の中でとどまっているのが良性なのです。


つづき・・・ 


イケメン先生とはしばしのお別れ
無事手術を終えてまたお会いしましょうと言われました。。。
あんまり会いたくない場所にいらっしゃるのでそう言われても・・・微妙・・・・

紹介状と大きなレントゲン写真を預かり
早速、聖路加国際病院へ行きました。

ホテルのような綺麗な病院で、病院独特のあの臭いがないんです
国際と付くだけあって、外人さんもちらほら見えます。

まず、乳がんとはなんぞや???の説明から手術方法に治療方法と
沢山学びました。
教科書みたいな小冊子を渡され診察のたびに持参し
診察内容を先生が記入してくれます。
1日目、いきなり手術の日の予約をさせられました。。。
ちょっとびっくりして戸惑いました
大切な再デビューライブが12月16日に控えていたので
クリスマスに入院して26日に手術して頂く事に。


ブレストセンターなので、おっぱいの病気の人しかいないので
妊娠でおめでたい人や癌で憂鬱な人がいっしょくたんで無いのがいいです!

患者さんは圧倒的に私くらいか、50代60代前半くらいの方たちが多かったです。
それに少しケバイ感じの人が多かった
想像するに・・・多分、子供がいないのではないかと・・・
私もそのひとりだけど・・・

精密検査が始まりました。
血液検査はすべての検査、エイズなんかまで調べてましたよ

私は毎年、世田谷区の健康診断の血液検査のために
平日はほとんどフィットネスクラブで汗をかいています。
それでもコレステロールとか中性脂肪とかが少し多かったりして
でも今回は・・・   パーフェクト   
なぜなら~ 
去年の6月からダイエット作戦を決行していたからなのですぅ
ダイエットで7ヶ月かけて7kg落としたなりよぉ~
そのお話は又改めて

話がそれた・・・

MRI撮影であの悪者はダイアモンドのように光って見えました。。。
それとは別に、もう1つ気になる影が・・・・

超音波エコーは何回も何回もあります。
聖路加には日本で数本の指に数えられると言う
角田先生とおっしゃるエコーの天才がいらっしゃいます
香寿美も診て頂けました
しかし・・・またまた気になる丸い影が3個もみっかった・・・

主治医の先生は「香寿美さんは乳腺症をお持ちだから、多分乳腺だと
思いますが念のため検査しましょう」
またまたあの麻酔をしてぶっとい針を抜き差しする検査を
しなければならなくなりました
もう二度とイヤ~!!と思っていたあの検査

今回はマンモトーム生検
調べる箇所は4箇所

テレビドラマの手術室みたい・・・ でっかい照明がいっぱい・・・
私の恐怖を察してくれたのか、最初に目隠しをされ
何されてるかわからなくて・・・
先生も「少しずつはじめますねぇ~」とごまかしが上手い。。。
でも中々終わらなくて30分くらいかかった気がする・・・
そして我慢の限界がきて・・・・

泣いた

終わってみると・・・小さな5mmくらいの傷1つ・・・
えぇぇー
一箇所の穴から4箇所調べたのー

おっぱいの中、大丈夫かな
ちょっと心配になった・・・その夜・・・
きつく巻いた包帯のせいで傷がかなり痛み、辛かったぁ~
2日間右腕が上がらなかった

検査の結果は「乳腺で良性でした!!」
良かったぁ~
先生が「良かったですね~♪
    これが悪いとおっぱい全摘出(おっぱい全部採るって事)でしたよぉ~」
その言葉を聞いてぞぉぉぉぉぉーーーとしました。。。
何にも考えていなかったお気楽な自分に感謝


私の乳がんは9mmと小さく早期発見で、
わきの下のリンパ腺も腫れていないので
おそらく転移はしていないであろうとの診断。
転移していると腫れるのでエコーでわかります。
そうなると抗がん剤治療(脱毛がある薬)が必要となります。

私の想定では手術して悪魔を取り除き
リンパに転移はなく
飲み薬を5年から10年くらい飲み続ければOK
と思っていました。
芸能人として再デビューを、こころざし始めた矢先の出来事
だったので、明るく前向きに病気と向き合うことが
出来ていました。
12月16日の再デビューライブも夏頃から決まっていたし。
泣いたりなんかしませんでした。
痛くて泣いたのは別ね



ピンクリボン運動 4

乳がんは手術で取ってしまっても、目に見えない

がん細胞が残っているかもしれません。

進行が遅いので10年15年何年か後に

遠隔転移(肺や骨や脳など他の場所に転移する事)

がおこる可能性がある病気です。

そのためにも
早期発見が大事なんです

私が早期発見出来たのには、いくつかの分岐点があり

私は運良く、正しい道を選んで早期発見に至ったのです


あなたにも正しい道を選んでほしいのです

まず世田谷区の検診を断られながらも先延ばししなかった事。

細胞検査で「良性あるいは正常」との結果なのに

セカンドオピニオンに組織検査を受けに行った事。


この分れ道の選択を誤っていたら・・・

私の身体の中には悪魔がまだ住みついたままになっていたでしょう

乳がん検診はマンモグラフィと超音波エコー
の両方を受けましょう!

がんがマンモに写る時と写らない時があり、エコーと合わせて検査する
ことによって見逃す確立が減ります


細胞検査を勧められたら、組織検査をやっている
病院に行きバコラ生検かマンモトーム生検を
受けましょう!

細胞検査はがん細胞が確実に採取できていない場合が
あるそうです。ならば最初から組織検査を



ピンクリボン運動3のつづき・・・

精密検査の結果、がんは1つだけとわかり


大事な再デビューライブ
も皆様のおかげで大成功に終わり

達成感と幸せな気持ちを持って、がんと戦うモード突入


聖路加国際病院へ


まるでホテルのチェックインさながら


案内人の方が「お荷物お持ちいたしましょうか?」とか・・・

案内されたお部屋は日当たりが良く明るい雰囲気で気に入りました


シャワーにトイレ完備、ホテルみたいにサニタリーセットもありました


 
隅田川の川面がキラキラ綺麗でした

入院の日はクリスマスでおまけに日曜日。
基本お休みだから、何もすることなく・・・・
一応、病人らしくするか・・・
この日の為に用意したフリフリパジャマに着替え
とりあえずフロアーを見学に・・・
日曜日だから病室も空きが多くドアが開いているので
特別室なんかも覗いちゃいました

私、知らなかったんですけど
聖路加は個室しかないのだぁ~


ご飯は美味しいし、ちゃんと瀬戸物の食器で出てくる


この日はクリスマス夕食はビーフストロガノフにクリスマスケーキも出た

都会の一人暮らしを満喫させて頂きました~ 

夜中0時からは何も食べてはいけません!
しかたないから諦めて寝ました。
意外と手術前夜にもかかわらず、ぐっすり・・・

朝6時に起こされ、点滴開始。ここからは水も禁止

朝寝坊な私が二度寝をうとうとしていると。

「センチネルリンパ生検ですよ~」
(脇の下のリンパの検査で青い造影剤みたいな注射をうち、
数時間後に映像を見てリンパ節転移の有無の検査)
看護婦さんに起こされ、点滴をコロコロころがしながら検査室へ
寝ぼけていたせいか注射が痛くなかった
看護婦さんが上手だったのねきっと
この注射をうつと次の日の朝くらいまでブルーのおしっこになりました!


いよいよ手術の時間、3時半からの予定がまいて2時半に開始。
術着に着替え、また点滴をコロコロさせて手術室へ
シャワーキャップみたいなのかぶらされて
自ら手術台の上へ
おでことか腕とかにいろんな装置付けられながら
口に呼吸器みたいなのあてられて
「深呼吸してくださーい」と麻酔科のお兄さん
絶対に落ちないと思っていたけど、あっさり落ちたみたい・・・
「終わりましたよ~」の声を聞くまでの間
私には1秒間の長さでした

その間なにが行われたかと言うと・・・
脇の下を1cm皮膚切開しリンパ腺の関所を切除。
迅速診断しリンパに転移がみられたので
皮膚切開を2cm延長し、リンパ節をレベル1まで切除。
次に乳輪にそって4cm皮膚切開、腫瘍を切除し
迅速診断で色々検査して、他の数値は良かったそうです。
手術は無事終了。

私の胸から取り出された悪魔は先生達の手で色んな検査を
受けます。
その検査をクリアして、本当の手術成功なのです


この日の夜、激痛を覚悟していたのですが、胸はあまり痛くなく
予想外に痛かったのは、腰でした
身体には点滴、尿のカテーテル、両足にはマッサージ器
手術した胸からはトレーンと言う管が胸の下の辺から出ています。
これはデトックスが体内に残らないように外へ出す為の物です。
あまり身動きがとれず、腰がぁーーー
早く朝になってーと思いました


次の日の朝には点滴もおしっこの管も両足のマッサージ器も取れ、
ご飯も美味しく頂けました
全身麻酔の時に喉にホースみたいなのを入れたから
ちょっと風邪引いた時みたいに喉は痛かったけど。。。


胸のドレーンも1日だけで取れ(取る時は抜くだけで痛くないです)
4泊5日の都会の一人暮らしが終了しました


凄いな~と思ったのは
主治医の先生が朝と夜に必ず来てくれます。
主治医は矢形先生とおっしゃる凄腕の先生でマラソンなんかも出来ちゃう
優秀な先生なの
すごーくお忙しいスケジュールなのに香寿美の前に現れるから
「先生はミッキーマウスみたい~」って言ったら
「そうそう、もう一人居るんだよ~」と乗り突っ込みしてくれた

それに香寿美にかかわったすべてのスタッフが部屋へ会いに来てくれました
薬剤師や栄養士の方まで来てくださったよぉ~感動
さすが 聖路加国際病院
お食事がカロリー塩分控えめだけどしっかり付いたお味のお料理を作ってくださる
栄養士の叔母様をうちに連れて帰りたかったよ~


スタッフの皆様にお礼を言って退院
バスタブに浸かってはいけない事とリンパを切除したので
リンパ浮腫(ふしゅ)と言う、別の病気に気をつけるよう言われました。

2012年のお正月、自宅で過ごせ良かった


次の診察は二週間後くらいなのでしばらくは病院に行かなくてすみました。
がんとの闘いの山場は終わったと思っていました。
でも大変なのは、これからだったのです・・・・・。

ピンクリボン運動5へ・・・