こないだね、主人公の男の子と同姓同名の人がいることを、知りました。
そのひとにメールをしてみました。
・・・返事が返ってきちゃいました(≧∇≦)キャー☆

もちろん「ラブリンク」はフィクションで、
登場人物と同姓同名が存在したからといって、
あのお話がリアルになるわけではないけれど。

でも、どこかで何かがつながった気がして。

ひそかに幸せでした。

もしかしたら遠い空のどこかに、
私が書いたおはなしの世界が広がっているかもしれないなー。

そんな楽しい空想を
味わわせていただきました。

いきなりメールしたのに

ていねいにお返事くださって本当にありがとうございました>同姓同名のあなたへ。


作家ってトクです。
どんなにどんなにその登場人物をだいすきだったか。
ぜんぶ、作品に詰めることが、できました。

こないだね、切通理作さんの「失恋論」という書籍の、トークライブがありました。
私はゲストで出て、そこで恋愛観についておはなししたのだけど、

「ほんの一瞬でも、そのひとと自分との世界ができて、心が通い合った瞬間があるのなら。
それは、そのときは、彼にとって私が、その一瞬だけは、ナンバーワンだったんだと思う。
そしてほんの一瞬でも、自分だけを見てもらえた瞬間があるということ。
私は、それを、誇りにして、生きていきたい」

そんなことを、お話しました。
そう。
むりにカノジョに昇格しようとかナンバーワンになりたいとかいう
我欲を捨ててしまえば、
恋愛の美しいところを、もっと、たのしめるかもね。

だって。
カノジョになれなくてもエブリディナンバーワンになれなくても。
そのひとのことを好きなのだから。


一瞬だけのふたりきり。


それがあったのなら、もう、いいじゃないか、じぶん。

なんかそういう悟りの境地に最近なっていて、
そういうことをみなさんにお話していました。

そしたらね。
「共感した」っていうことを女性のかたがたからたくさん声をかけていただいて……。

みんな、苦しんで、だけど好きで。
とてもせつない思いをしているんですね。

私の最新作「ラブリンク」も、そんな「一瞬だけの気持ちの通い合い」がテーマになっています。

イケメン兄弟はすでにカノジョもちなので、出会った時にはヒロインはすでに失恋しているようなものなんですね。だけどね、兄弟の一瞬の気持ちのすきま、そこに、お互いの情が、一瞬絡んだ。

私はね、それを、とっても美しいことだと感じたんです。
とてもキレイな宝物を見つけた気がして、だから、書いたんです。
カノジョがいる人を好きになるなんて、時間のムダ。
もっとイイ男がいるよ。次にいこう、次。
そういうライトな考え方もあるでしょうけど、でも、そういう割り切りができないほどの、強烈な引力ってのが、恋ってやつなんぢゃーないですかね。

「一瞬の両思い」というのがどういうものか。
それは、きっと、片思いをしている人のほうが、よくわかっているかもしれませんね。せつないけどでもきっとそれは、とても美しい宝物なのです。
「ラブリンク」に描かれている。その微妙な心理状態。
よかったら読んでいただければ、うれしいです。


ねえでも、両思いじゃなくても、きっと。
一瞬だけだったらきっと両思いだった瞬間がある。
生まれてきて、だいすきなひとと心が通って……。
その美しいきもち。
わすれないで、かみしめて、生きていきましょうよ。

そんなお話、させていただきました。
素敵な夜でした。

切通さん、ありがとうございました。

失恋論トークライブは、まだまだ続きます。
みなさまもぜひ足を運んでみてくださいませ(≧∇≦)/~

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