ついに3度目の正直で生NIKIIEを体感することが出来ました！実は今年の1月の1st SG”春夏秋冬”購入者限定のUmda AKASOでの招待ライブに当選しておりましたが、これが熊木杏里ちゃんの東京国際フォーラムワンマンの前日で急な東京出張に見舞われてしまいまして（笑）、参戦できず(;^_^A
2回目は2nd SG”HIDE＆SEEK”レコ発のタワレコ梅田NU茶屋町のインストアも整理券A5番をゲットしておりましたが、これが3月12日で残念ながら中止となり、整理券持参者には直筆サイン入りのポスターが配布されました。
で、ちょっとNIKIIEには縁が無いのかなぁと思っていたのですが、この日初めて彼女に会えてとても嬉しかったです！
それにしてもこの春は先々週のねごと、先週のFLiPと来て、この日のNIKIIEと新人アーティスト3連発となりましたが、ものの見事にハズレがありません！彼女も素晴らしい逸材です！正直メジャーデビューされていなければレポはブログには書いて無いかもしれません。こりぁヤバイのが居た！とあんまり広めたくないと思ったに違いありません！（笑）
茨城県出身の23才。プロフィールによると高校卒業後、１７才頃から新宿MARZとか都内のライブハウスに出ていたといわれますが、こんな娘どこに居たのですか？という感じですねぇ。
スカウトされたのが去年の春でそれからインディーズを経ずに12月には”春夏秋冬”でメジャーデビューと、如何にも作られたような話で、デビューから2枚のシングルの出来が良すぎるので却って敬遠もされがちですが、これがまたモノホンでした！昨日今日のポッと出のライブパフォーマンスではありませんし、曲、歌唱、ピアノプレイとどれをとっても才能の塊みたいな人でした。さすがプロの一本釣りは桁が違いますね！1Ｒ2分持たずのＫＯ劇はもう出会わせてくれて有り難う！という気持ちでありました！o(^-^)o
先日のねごとと違ってこの日のシャングリラは席ありのシーティングライブでしたので、ソールドアウトしておりましたが、入りは150ぐらいだったんだと思います。
シングル2枚でどんなワンマンするの？と思っておりましたが、カバー曲なんかでお茶を濁さず全曲オリジナルで1時間40分超のライブでしたから15曲以上は演ったんだと思います！NIKIIEが途中何度も”知らない曲ばかりでゴメンナサイね！”と謝っておりましたが、ナンノこれしきオギノ式とはまさにこのこと！で、全部が全部”春夏秋冬”とか”HIDE AND SEEK”級の名曲のオンパレードなのです！(・ω・)/
バラードありポップあり、ロックありですが、クオリティはどれも驚きのコレ級↓
NIKIIEは終始ピアノをプレイしながら最初と中盤とアンコールで各1曲づつが弾き語りで後はドラム＆パーカス、アコギ＆エレキのサポ2人を率いてのパフォーマンス。Dr/Percは朝ちゃんこと朝倉真司、AG/EGは阿部真央ちゃんのサポートでお馴染みのGUNNさんでありました。
彼女の歌声は何と言いますかピアノを弾くaikoと申しますか、エモーショナルなaikoと申しますか、ロックするaikoと申しますか、哀愁漂う翳のあるaikoと申しますか、英語詞も歌えるaikoと申しますか、どっちにしろaikoなんかっ！（笑）いえいえいaikoほど地声を楽器のように操るタイプでは無く、そこは巧みに泣きのファルセット等を駆使して立体的に聴かせてくれる方でありました。声質は確かにaikoに似ていて、リ～（イ行）のロングトーンの舌っ足らずなところなんかはモロaikoな部分もありますし、声楽系や演歌調のコブシ回しがお好きな方にはオススメしませんが（笑）とても新人とは思えない表現力が素晴らしかったです！
あと、これは今回かなりいい席で見させて頂いたので感じたのですが、曲にあわせた表情の作り方から上手い人特有の指が鍵盤に吸い付くようなピアノプレイはさることながら、特にロック系の時の足の動きや椅子の前脚がだんだん上がっていって中腰になっていくような細かな動き、パフォーマンスたまらなくいいんです！（恥）パッと見は意外なんですが、肘でグリスしまくったりメッチャ熱いプレイをされる方なんですよ！ピアノ弾き語り系の方というのは今はなかなか売れないのが現状です。ライブパフォーマンスも動きが地味になりがちで、若い方にはウケも悪いんでしょう。でもNIKIIEはタイプは違いますがアンジェラ・アキさんのようなクラスになってもおかしく無い方です。こんな目の前で息使いまで感じさせるようなハコでは近々観られなくなりますので、お早めに彼女の細かな悶絶パフォーマンスを体感されることをオススメ致します！（笑）
性格もさっぱりした感じの方で、友達に話しかけるようなＭＣをやります。CDジャケットはもちろん奇跡のショットじゃないのでマスクもいいし、とても面白い方でもあり好感触。
でもやはり地震のことについては通り一辺の上っ面では無い自分自身のこととしてしっかり語ってくれました。実はNIKIIEは茨城の実家が半壊を経験されている被災者なのです。
もうご存知の方も多いと思いますが、3rdシングルとして予定していた”紫陽花”という曲を無料で発売することを決められました。
NIKIIEというアーティストの想い、意思がここにあります。
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NIKIIE自身が、今回被災した茨城県北部の出身ということもあり、“ミュージシャンとして今の自分に何ができるか”と考え、今回の決断へ至ったとか。NIKIIEは、「＜紫陽花＞は“貴方に初めて手紙書きます”という歌詞から始まります。何かを伝えたいと願うだけでなく、ちゃんと思いを真っすぐに伝えられる人になりたい。そんな気持ちを忘れないように手紙を書くように書いた曲です。思いを言葉にするということ。言葉が思いを繋いでいくということ。そして思いはその言葉以上だということ。そのことを私は音楽を通して人と出会う中で知ることができました。今この時、音楽を通して私は何ができるか、私は何を伝えることができるか、本当に悩みました。真剣に考えました。悩んで考えて沢山の話し合いをして、大切にあたためてきた＜紫陽花＞を今回このような形でリリースすることに決めました。一人のミュージシャンとして、一人の人間として私の歌や行動はあまりにも非力かも知れませんが、かけがえのない大切な人を想い歌うこの歌がほんの一握りでも希望や夢、勇気や光を生む力になってくれればと思っています」とコメント。
そして、NIKIIEが所属するレーベル、日本コロムビア株式会社理事・コロムビアジャパン制作第1部部長の五十嵐寿也氏は、このリリースの主旨について「この度の震災につきましては、亡くなられた方々のご冥福をお祈りいたしますとともに、被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。非常に社会不安の強い今の時期に、＜紫陽花＞のようなピュアな“想いを伝えること”の大切さを歌った楽曲を、あえて“無料”という形をとることで、多くの人々に届けられる可能性が増えるなら、それは音楽を通して表現に向かう人間の行動のひとつだと思い、このような形態でリリースしようとなりました。実際に悲しみの中にいる方に音楽がどれだけの力を持っているかは計りかねますが、日本中で、いや、もっと広い場所で人の悲しみを想像し、痛んでいる優しい心を癒し、また束ねる一助になればと考えています。携帯電話さえあれば、何かのきっかけでこの楽曲の存在を知り、低電力でそれをダウンロードして聴いていただくことで、少しでも心の情緒を回復し、思いやりを共有できればと思います」と語っています。
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NIKIIEがライブで言ってましたが、この"紫陽花”という曲はデビュー前から3rdシングルにしようと大切に温めていた曲だそうです。みんなに広めて欲しいとも・・・。この彼女の気概を決して無駄にはしたくありません！無料ダウンロードとなりますので4/20以降皆様宜しくお願いします！
次回のシングルはこういう形でのリリースにはなりましたが、NIKIIEという人はデビュー前からしっかりした戦略、自分が今後どういうアーティストになりたい、どうなっていくというビジョンをしっかり持った人なんだろうなぁと感じました。今回のライブを観ておそらく相当数のオリジナル曲、ストックを持っていると感じさせられます。どんな世界でもプロと言われる人は行き当たりばったりじゃダメなんですよね。夏から遅くとも秋頃までにはきっとそんな珠玉のストックからハイクオリティなフルアルバムを出してくれると思いますので本当に楽しみですね！こんな素晴らしい才能にまたまた出会わせてくれて音楽の神様に感謝です！これからもライブに行かせてください！よろしくお願いします！