先日、おかあさんせんに生徒のお母さんが質問しました。
それは、とても具体的な悩みだったのですが、汎用性の広い質問だったのでお子さんの家庭学習をみている親御さんにもヒントになると思うので紹介します。
その生徒さんは年少さん。
がんばって家庭学習をしているので、筆圧もばっちりで、ひらがなも数字もとても上手にかけている子です。
そんな彼が今、苦戦しているのは10までの足し算です。
たとえば7+2だと、指でぱっと7をだします。そして2を加えて、手は9本の指が伸びています。
そこまではばっちりです。視覚でとらえられているから。
だけど、彼のお母さんが言うには、この指をまた1から順に1,2,3,4・・・と数え始めるそうです。もう初めに7の指を出しているんだから、それから7,8,9でいいじゃないか!ということです。
それを何度言っても出来ないそうです。
そうなんです。それが最適な方法なんです、彼にとっては。なんで1から数えてダメなのかが分からないのです。
だけど、せっかく早く計算ができるように練習をしているのに工夫もせずに、毎度毎度1から数えていたら、時間がかかるし、お母さんもイラッとしてしまいますよね。
ここでしなければいけないのは、怒る!ではなく~ 笑
速くしようと思わせることなんですね。
自分が速くしようと思わないと、自分にとって楽な方法を使ってしまうんですよ。
身に覚えがありませんか?
家計簿をつけるのにエクセルだったらボタンで一発なのに、手書きで電卓を使いながらしてみたり。
お正月のあて名書きも差し込み文書を使えば入力してしまえば1通作るのも100通作るのも同じ手間で毎年使えるのに、手書きにしちゃったり。
そうなんです。新しい方法に慣れるまで、使いこなすまでは旧知の方法が楽なんです。
暗算も同じです。
そろばんの授業をしていると、暗算をしている子もいます。
その中で指を動かさずに答えを書いていっている子がいるのです。
特にみとり算は、5+3+8+1+60はというようなものをしていると高学年になると頭の中で筆算をしてしまいます。
そういう子を見つけると、前においで~と先生の前につかせて
生徒に問題を見せずに先生がよみあげます。
すると、頭の中にそろばんを浮かべて、指をうごかします。
「5えんなり~3えんなり~8えん、今いくら?」
「16。」 「そうそう、続き行くよー」
「1えんなり~60えんでは?」「77!」
これを2、3問すると自分の中でできる感覚が湧いてきます。
あとは自分の机に戻してもずっと指をうごかして練習しています。
その殻をやぶれるかどうかは、自分で納得しないと前にはすすめないんですよね。
だから、そういう子には「もっと速くする方法を考えてみよう!」と声をかけて、速くすることで自分が得することを理解させてあげましょう。
開眼してくれればあとは、新しい速くできる方法しか使わなくなりますよ!
