松下幸之助
◼️批判はあとでよい
賢い人は、
ともすれば批判が先に立って、
目前の仕事に没入しきれないことが多い。
そのためせっかく優れた頭脳と知恵を
持ちながら、批判ばかりして、
結局は簡単な仕事も満足に
できないことがある。
ところが逆に、
人が見ればつまらないと
思われるような仕事にも、
「バカの一つ覚え」
と言われるぐらいに
全身全霊を打ち込む人がいる。
この姿は全く尊く、
見ていても頭が下がる。
仕事に成功するかしないかは
第二のこと、要は仕事に
没入することである。批判はあとでよい、
とにかく一心不乱になることだ。
こうした努力は必ず実を結ぶと思う。
そこからものが生まれずして、
いったいどこから生まれよう。