もうひとつの復興イベント、「街は、花絵の展覧会」。 | 大石よしのりオフィシャルブログ Powered by Ameba

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誠意・敬意・熱意をモットーに、希望の種を蒔き続けています。
大石欣則

阪神淡路大震災から、27年。

阪神淡路大震災からの復興を祈念した、「神戸ルミナリエ」の春バージョンともいわれる、「インフィオラータこうべ元町あなもん」。

創始者、初代実行委員長としては、再開は嬉しいです。

神戸観光局は、路上に色とりどりのチューリップの花びらを並べて描いた絵や模様を鑑賞するイベント「インフィオラータこうべ」を、4~5月に神戸市内3カ所で開くと発表した。新型コロナウイルス禍で2年続けて中止されており、3年ぶりの開催となる。

インフィオラータは「花を敷き詰める」を意味するイタリア語。欧州各都市の道路や広場で実施されており、神戸では1997年に阪神・淡路大震災で傷ついた街を美しく彩ろうと始まった。今回で24回目。2020、21年は新型コロナ感染拡大防止のため、取りやめていた。

4月23、24日=元町穴門商店街

 

 

13世紀頃から、イタリア全土で ”コルプス・ドミニ(キリストの聖体の祝日)”に行列を行い、花を道に撒く習慣がありました。
1625年、サンピエトロ寺院の中で、モザイク風の花のデコレーションが始まり、同時に他の国々でも影響を受け、この頃よりデコレーションをする様になりました 。ジェンツァーノ市では1782年、当時の神父ドン・アルカンジェロ・レオフレッディとニコラ・レオフレッディが街の中心のスフォルツァ通りで、花びらでデザインした花のカーペットを製作しました。戦後はリビア通りが中心となり、1983年頃から有名な画家達が参加し始めました 。
ミッソーニ(1992年)・ヴェルサーチ(1993年)・フェンディ(1994年)・ビイアジ オッティ(1995年)・マッティオーロ(1996年)・ジャッティノーニ(1997年)をはじめ、有名なファッションデザイナーやスタイリスト達も参加するようになりました。
イタリア国内をはじめ、日本(東京)・アメリカ(フィラデルフィア・ニューヨーク)・カナダ (トロント)・フランス(ルルド)等、世界中にて紹介されています。
インフィオラータは、道路や広場に花で絵を描くイベントです。
神戸では、阪神淡路大震災後に傷ついた神戸を美しく彩りたい。という思いからジェンツァーノのインフィオラータにヒントを得て1997年に日本では始めて三宮東地区にて、開催しました。北野では、風見鶏の館の復興記念として北野町広場に花絵を描きました。
その後、神戸のインフィオラータは、市内の各地に広がり、2001年には、神戸の中心地、異人館で有名な北野・山本地区の南北の幹線道路「北野坂」で初めて開催しました。現在では、神戸の春を代表する風物詩として定着しています。
インフィオラータは、地域に住んでいる方、地域で働いている方、そして観光客として訪れる方が協力し、花絵を描き出すという参加型のイベントとしても好評を得ています。