神戸市会産業港湾委員会での行政視察二日目。
まずは、北海道フードコンプレックス国際戦略総合特区について。
札幌江別(食品加工)、函館(水産)、帯広十勝(農業)の三エリアが指定され、東アジアにおける食産業の研究開発・輸出拠点化をめざし、農水産業の生産体制強化から、研究開発、製造・企業集積、販路拡大に至る一連の繋がり「食のバリューチェーン」の形成に向けた取り組みを推進。
税制支援、財政支援、金融支援、規制緩和の4つの柱で優遇措置を講じています。
農業用貨物自動車の車検期間延長、食品の機能性表示制度の見直し(11社18品目、10.8億円の売り上げ、神戸のフジッコ株式会社さんの「カスピ海ヨーグルト」、「おいしい大豆」も認定)、農産物貯蔵施設消防設備設置基準の緩和、バイオガス消化液の有機質肥料認定、研究開発税制の優遇措置の適用年度延長、農業コントラクターの施設設備に対する支援等々が国との協議結果として挙げられます。
フード特区の目標は、1300億円ですが、平成25年度で129.6億円(96%)を達成。輸入代替等の実績が133%なるも、輸出が40%と低迷。 試作・実証・製造プラットフォームの構築では、大学・研究機関・企業の参加を得て、企業の商品開発ニーズに応える仕組み。約100社の登録で、中小零細企業が取り組めない研究開発まで踏み込んでいける仕組み。
その他、海外の食ビジネスに精通した「コーディネーター」の派遣や、「ビジネスアドバイザー」の配置等で輸出拡大に向けた支援を行っています。実績としては、インドネシアやタイへ無洗米、シンガポールへはホッキ貝、香港・台湾・マカオへは水産品全般とあります。
また、イスラム圏への輸出にもチャレンジしようとしている。
まさに、「強みを生かす」、良い特区制度です。
http://www.h-food.or.jp/
続いて、札幌市役所にて、「観光まちづくりプラン」についての説明と実地視察に。
現状分析(観光客入込数、外国人宿泊者、MICE、観光イベント、交通環境、経済効果、観光客評価)を踏まえた展開を。
目指す目標像の策定。「さっぽろツーリズム」の展開(札幌ならではの魅力を生かした新たな観光コンテンツを総称するものとして<さっぽろツーリズム>と表現)。
数値目標の設定
観光客入込数 → 1500万人(10年間で200万人増)
観光消費額 → 4700億円(10%向上)
リピーター率 → 66%(現状42%)
市民の参画により、観光資源の掘り起こし、情報発信。
「北海道」ではなく、「札幌」の認知度低下による、「札幌らしさ」創出。 http://www.city.sapporo.jp/keizai/kanko/plan/
では・・・「札幌らしさとは、なんでしょうか?」とお尋ねしてみました。
→ 都市と自然の共生、車に乗って15分で原始林と遭遇、30分でスキーもできるし、海もある。
そして・・・「雪」。雪まつりもさることながら、1年間で6メートルの雪が降る都市は世界にも無い。雪と共に暮らす都市、そして水資源が豊富であり、水が美味しい都市もアピールできる。
円山動物園の再生も図っている。年間来場者数が49万人だったのを、100万人まで上げてきた。
貴重な観光資源ではあるが、今回のプランは新たな創出を描いている。
との事でした。
神戸は・・・「海があって、山があって」と、レトロとモダンの共生、明治開港以来の洋文化とのフュージョン、ビーフ、スイーツ、中華、洋食・・・等々、既存の観光資源とは別に、発掘発信していき、他都市との差別化を図っていくべきです。
神戸市会議員
大石よしのり(大石欣則)
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