今週も楽しや、放課後NPOアフタースクール。
食育と徳育の実践
神戸も、きっともっとずっと素敵になる...
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秋になり、各プログラムが加速しています。
1日の中で朝でも昼でも夜でもない時間が放課後。
1年で言うと秋の季節にあたる時間帯でしょうか。
秋、放課後、は自分の好きなことにじっくりと没頭する時間を過ごす、
こんな時間の使い方をしたいものです。
多数のプログラムの中から、
食、武士道のレポートをお届けいたします。
どうぞご覧ください。
【食】味覚の秋のらでぃっしゅぼーや-3
5号です。
本日はらでぃっしゅぼーやさんのこども赤かぶ塾最終回です!
先々週の第1回は「4つのおさらって何?」
http://npoafterschool.cocolog-nifty.com/blog/2010/10/post-d1a1.html
先週の第2回は「自分でお米を炊けるようにしよう!」
http://npoafterschool.cocolog-nifty.com/blog/2010/10/post-9850.html
今週の第3回は、「出汁をとってお味噌汁をつくろう!」
今回はこちらの調理器具を使用しますが、
これ、なんだかわかりますか??
それではスタート!
今まで学んだ4つのおさら。
第1回では4つのおさら全体を学び、
第2回では黄色のおさらのご飯の炊き方を学び、
そして本日は調味料を含む白のおさら。
出汁はこちらの白のおさらに入ります。
出汁と言えば、昆布と鰹節。
「昆布は海ではどのくらいの大きさか知ってますか?」
こちら昆布の本来の大きさ。
こんなに長いのですね!!!
みんなは昆布をしゃぶって味見をしてみます。
「おいしい♪」とおやつ感覚で昆布を食べております。
「今後から昆布をおやつで食べる!」と言う子も。
それから登場したのは鰹節。
スーパーで売っているような削った状態のものではなく、
本来の固まりの状態のものが登場。
鰹節は、世界で一番固い食材と言われているそうです。
かつおの人形が登場し、乾燥する前の元々の大きさと比べております。
「半年間」も乾燥してできた分、
ぎゅーっとうまみもつまっているとか。
そして表面にある粉っぽいところはカビだそう。
「えーーーー!!!」と子どもたちは反応しますが、
「カラダにいいカビなので大丈夫!」と先生が説明。
チーズなどと同様に食べられるカビのようです。
「あーいいにおい♪」と懸命ににおいを嗅ぐ子どもたち。
それでは鰹節を削ってみます。
先生が削っている時は非常にいい音がしますが、
子どもたちはまだ慣れていない様子で動きもぎこちない...。
ただ、本日参加してくれた23名のなかで、
2名は鰹節を削った経験があるとのこと。
削った鰹節を早速味見。
「とってもいい味♪」
味のもとがたくさん入っている鰹節から出汁をとります。
昆布と鰹節からとった出汁に、味噌を投入。
自分たちでお味噌汁を味見してみます。
「まだ薄い」と意見が出たら味噌を追加。
最終的に「オッケー!」がみんなから出ました!
こちらが本日の食卓。
ご飯、豆腐とわかめのお味噌汁、いんげん、魚肉ソーセージとミニトマト。
「いただきます!!!」
こちらのいんげんには、自分たちで削った鰹節がかかっております。
いんげんが苦手な子も、
「んーー」とうなりながらも完食!!!
自分で作ったからこそ頑張って食べることができるのでしょうね。
最後もいつものように挨拶で締めます。
これにてこども赤かぶ塾3回シリーズ完結です。
先生から、
「みんなで勉強した4つのおさらをバランスよく食べれば、
これからもずっと元気でいられます。」
子どもたちからは、
「もう終わっちゃうの?寂しい!」「来年も来る??」と
最終回を惜しむ声が。
らでぃっしゅぼーやさんが普段スタジオで行っている食育教室に
「お母さんがだめって言っても行く!」と
帰り際に言ってくれた子もおりました。
食と運動。
特に成長期の子どもたちには本当に大切な2つの基礎。
今後食事をするとき、
料理をするときなど、
少し手を止めて食に関して考えてくれたら嬉しいです。
そして今回の経験が、
今後の子どもたちのさらなる素晴らしい経験につながってくれたら、
と願うばかりです。
らでぃっしゅぼーやのみなさん、
本当にありがとうございました!
【文化】9つの教えを学ぶこども武士道
本日は子どもたちと一緒に
”武士道”を学ぶプログラム!
武士道とはご存知の通り、
昔から我々のなかの存在していた日本人の規範意識。
本日の先生は、
そんな武士の心を著した「こども武士道」を執筆した
ADKの皆様でございます!
メインの先生はADKの高橋先生。
「こども武士道」では高橋和の助というキャラクターで
登場いたします。
こちらが本日使用するテキスト。
「こども武士道」に登場する数多くのキャラクターが、
子どもの学びをサポートします。
どのキャラクターもかわいらしい♪
武士道といっても、
子どもたちにはいまひとつピンとこない様子。
そこでまずは”武士”とは何か、を問う必要がございます。
「武士ってどんな人??」
子どもたちからは、
「強い人!」「ちょんまげ!」「頭が禿げている人!」と、
いろんな意見が飛び出します!
武士とは今で言うところの警察官、自衛官、裁判官等々。
様々な役割を担っていた大変重要な存在であったとのこと。
そんな武士が大切にしていた9つの教え。
「義・勇・仁・礼・・・・」をそれぞれみんなで声に出して読んでみましょう♪
(詳しくは「子ども武士道」をご覧下さい♪)
例えば「誠」ですと、
「武士に二言はない!」。
武士は一度言ったことは取り消さないのです。
それほど自分の発言にしっかりと責任を持つのです。
そもそも武士道の9つの教えはすべて、
「正しいか・正しくないか」が基準になっているのではなく、
「かっこいいか・かっこよくないか」が基準になっているのです。
それではこれから練習問題をやってみましょう!
今からいろんなシチュエーションに出くわした場合を考え、
自分だったらどういう行動をするかを考えてみましょう!
そしてそれは武士道のようにかっこいい行動かどうかを
もう一度考えてみましょう!
まずはこちら!!
「50円を持ってお買い物。30円のものを買ったのにおつりを70円ももらいました。
そんなときどうしますか???」
実際にそういった状況を想定してデモンストレーションしてみましょう!
こちらの子は「20円をお店にちゃんと返す」と回答。
うん、かっこいいですね!
そのほかにも、
「もらっちゃう!」「もう商品も返しちゃう!」という子も。
ある男の子も、最初は「もらっちゃう!」と言っていたのですが、
他の子の意見も聞いたりして、
最終的にはプリントに「やっぱりかえす」と記入。
武士道が心に宿った瞬間です♪
それからこんな問題も。
「大好きなおまんじゅうを買って、ひとりで食べようと思ったら、
おまんじゅうが大好きな颯太君に会ってしまいました。そんなときどうしますか???」
「はんぶんこして半分あげる!」という子が大多数。
「全部食べちゃう」という子もおりましたが...。
「それではがりがり君だったらどうしますか??」と先生から難題が。
がりがり君だとはんぶんこしてはい、と友達にあげることができません...。
んーーーと悩んで、
「全部あげるかわりにお金をもらう」「全部あげてまた新しいのを買ってくる!」等々、
いろんな意見が飛び出しました!
おちゃらけた意見も含め、
みんなどういった行動がかっこいい行動なのか、
だいぶ分かってきたようです。
最後にまとめとして、
今までやってしまったかっこ悪いこと、
そしてこれからかっこよくするためのMY武士道を書いてみましょう!
「言葉遣いに気をつける」
「喧嘩していたら相手が納得するまで話す」など、
今までの自分の経験を振り返ってかっこよくなかった部分を
今後MY武士道として自分を律していくようです。
自分で考えたMY武士道に、
高橋先生から9つの教えのはんこをそれぞれ押していただきました。
かわいいキャラクターも手伝って
はんこを集めることに夢中になる子も。
プログラム終了後、ある男の子は、
「ありがとうございました」と丁寧に先生方一人一人にお辞儀をして
きりっとした態度で帰っていきました。
武士道の教えに沿った大変素敵な行動だと思います♪
武士道とは昔から日本人の心のなかにある規範意識。
「正しい・正しくないのものさしで考えるのではなく、
かっこいいか・かっこよくないかで考えましょう」と高橋先生から。
心のよりどころや道徳の規準が揺らぐ現代にとって、
武士道は自身を律する意味でも
また他人を思いやる意味でも
今後ますます大切になってくる教えではないでしょうか。
ADKの皆様ありがとうございました!!
*全プログラム、今までのプログラムの様子などは下記ブログにて掲載しております。
http://npoafterschool.cocolog-nifty.com/blog
/
【放課後NPOアフタースクール】
http://www.npoafterschool.org/
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神戸での実践、考え中。
神戸は、きっともっとずっと素敵になる
神戸リメイクプロジェクト 副代表
大石よしのり