こんにちは、想いをつなぐジュエリーデザイナー細川文です。
いかがお過ごしですか？
今回、Mさまから承ったのは、指輪をネックレスにするリフォームです。
綺麗なアクアマリン、Mさまはここのところ、リングは着けないため、ずっとジュエリーボックスに入れっぱなし、とのことでした。
石は気に入っているため、ネックレスへのリフォームをご希望です。
＜Before：リング＞
＜Before：リング＞
両側にダイヤモンドをあしらったデザインを気に入っていらっしゃいました。
リングのデザイン自体を気に入っている場合、リングの腕をカットして、上部にバチカンというチェーンを通す金具を付けると手軽にペンダントトップにすることができます。
指輪のデザイン部分が横に長い場合、指に沿って湾曲しているのでカットしてトップに変えることは難しくなりますが、今回のように一石の場合はこの方法が可能なことが多いです。
綺麗なペンダントトップに仕上がりました。
＜After:ペンダントトップ＞
指輪からネックレスへのスタイルチェンジ、全く違和感なく仕上がりました。
チェーンの着脱ができるよう、留金のプレートが通るサイズのバチカンをご希望でした。
バチカンは大きすぎるとバランスが悪くなるので、プレートは通り大きすぎないバチカンを作りました。
＜After：ペンダントトップ＞
琥珀のシルバーの指輪も、ネックレスへのリフォームをご希望でした。
やや大きめサイズなので、ミディアムサイズの長さのネックレスをご提案しました。
＜Before：リング＞
＜Before：リング上から＞
リングの腕はレーザーでカットします。
このように表から腕部分にもデザインが繋がっている場合はカットが難しくなりますが、着用した時金具が当たらないよう、綺麗に収まるような絶妙な位置でカット指示を出します。
＜Before：リング横から＞
ジュエリー職人が綺麗にカットしてくれました。
カットした腕部分を使ってバチカンを作ります。
＜チェーンの太さを決めます＞
トップに対してどの位の太さのチェーンをつけるか、画像でご確認いただきました。
３種類ご提案し、Mさまがお選びになったのは１ｍｍ幅です。
＜After:ペンダントトップ＞
横のデザインも自然に美しく、仕上がりました。
トップの大きさに合わせて、バランス良く大きめのバチカンを作りました。
ハンサムな雰囲気に合わせて、リッチなベネチアンチェーンをご提案しました。
ベネチアンチェーンはイタリアのジュエリーによく使われます。
リッチでかっこいい雰囲気です。
ハイネックや、ニットにもぴったりの存在感のあるネックレスが仕上がりました。
これからの季節活躍しそうです！
＜After：ペンダントトップ＞
お使いのチェーンの長さをお伺いし、留金から５ｃｍのところにアジャスターリングを取り付けました。
２WAYの長さでお楽しみいただけます。
このようなきめ細かい設計もオーダーメイドならではです。
＜After：アジャスタリングを付けて２WAYに＞
お届けしたところMさまからは、
「指輪の腕部分をカットするなんて綺麗にできあがるのが心配でしたが杞憂でした。
もっと早くお願いしていれば、ジュエリーボックスの中に入れっぱなしの年月が短くなったかも！」というお喜びの声をいただきました。
ジュエリーは全て手作業なので、指輪からネックレスへ、ネックレスから指輪へなど、思い通りにスタイルを変えることができます。
Mさま、大切なジュエリーをお任せ下さり、心より感謝申し上げます。
ありがとうございました。
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