宝飾業界に入る前に手に入れ、ここのところ「デザインに時代を感じるようになったな」と思っていました。
ジュエリーデザインの勉強をしてからは、「蝶々の身体部分にボリュームがありすぎる」「リングの腕部分の筋が気になる」と思い始めていました。
この２つの宝石を、鮮やかな色という共通点で繋ぎ、光の降り注ぐ春の庭を表現したネックレスが作りたくなってきました。
春の庭には花が必要。
ルべライトとグリーンガーネットで花を作ることにしました。
お互いを引き立てあう色、サイズ、存在感を計算して宝石を探しました。
＜ルべライトとグリーンガーネット＞
マーキース型のルべライト５ピースの花びら、ラウンドのグリーンガーネット４ピースの花びらで、２つの花を作ります。
花を構成する花弁の形、数量、サイズ、色を変えることで、より印象的なコントラストを描きます。
花は左上に、蝶は右下に配置し、バランス良くリズムを持たせます。
＜After:SpringGarden＞
濃く、はっきりした４色で構成されたペンダントトップ。
眩しくなってきた陽射しに映える、春の庭です。
石の形はセンターのバケット、蝶はマーキースとペアシェイプ、花はマーキースとラウンド、違えることで奥行きと存在感が増します。
バゲットの平行に走る稜線と、ラウンドの放射状に走る線が複雑で、様々な角度で輝きます。
今回の宝石たちは、色が鮮やかという共通点の他に、リフォーム向きの耐久性の高いというところも共通しています。
ボリュームのある大きさでも、丈夫で安心です。
＜After:SpringGarden＞
このデザインを思いついたのは半年以上前。
興奮して１番腕のいい職人さんのところに行って、製作を依頼したのですが、彼は一流ジュエラーからあまたの依頼が来る人気者。仕上がりまでだいぶ時間がかかりそうでした。
その後もお客様からのご依頼を彼のところに持っていくと「細川さんのとどっちを優先する？」と聞かれるので、「〇〇さまを優先して下さい」と伝え続けて半年、、、。
このご時世で彼も手が空いたらしく、ようやく出来上がって参りました。
ああ、待ってて良かった。
「私の場所はここじゃない」と言っていた宝石たちが、一番輝く持ち場をもらって、笑っています。
最高にお気に入りのネックレスが出来上がりました。
＜After:蝶のダイヤモンドは外しました＞
蝶の身体部分のダイヤモンドは外しました。
すっきりとしたシンメトリーなデザインにしたかったのです。
細部までこだわり、納得の仕上がりです。
嬉しい。
スプリングガーデン、遂に誕生です。
ジュエリーへの愛は、増すばかりです。
ジュエリーひとつひとつは、時代を感じるようになったり物足りなくなっても、組み合わせたり、宝石を足して新たなデザインにすることで生まれ変わります。
デザインの力は偉大です。
全く違うときめきが待っています。
ジュエリーボックスの中に、手に取ってもときめかないジュエリーがありますか？
スプリングガーデンのように組み合わせて華やかに仕上げることもできますし、様々な方法で生まれ変わらせることが可能です。
ぜひお気軽にご相談下さい。
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想いをつなぐ
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