現代国語教師、『論理エンジン』で有名な出口汪(ひろし)先生。
中学受験、高校受験、大学受験でお世話になっている人も多いのではないでしょうか。
論理的な思考を鍛える本を多数出されています。
思考力を鍛えるクリティカルシンキング
つまり、たった一つの情報を鵜呑みにせず、物事を慎重にいろんな角度から見て、客観的に捉えていく。
そういうメディアリテラシー。それは世界の捉え方、生き方、につながります。
情報化時代といいますが、むしろ情報が見えなくなっている時代です。
Amazonなどでも次々とお勧めの本が紹介され、リアルに書店に行かなければその人の周りには好きな情報だけが集まってくる。
ツイッターなどでのSNSでもそう。
同じような考えの人だけがあつまり、好む情報ばかりがくる。
そして「自分は正しかった皆同じ考えなんだ。」と思ってしまいます。
そして右も左も全く異なる情報を元に相手を批判する。
これが世界中で起こっているんです。
私もできるだけ反対の立場の人の意見や本を読むようにしています。
自分の考えに軸は持っていると思いますが、
それが偏っていないのか、いきすぎてないのか、確認する必要があります。
反対の意見のなかにも貴重な情報もあります。
新型コロナについて日本は二分されています。
自分と違う意見でも、聞く。
<クリティカルシンキングについて:コメント欄より>
クリティカルシンキング、直訳すると「批判的思考」になると思います。
しかし、必ずしも「批判」する必要はなく、先生がおっしゃるように、「情報などを鵜呑みにせず、ちょっと立ち止まる。そして、その情報について、自分なりに考えたり検証してみる」ことだと思います。
例えとして適切かは分かりませんが、ネットで聞いた話を。少し前にニュースで「5月」の竹下通りの映像が流され、自粛中にも関わらずたくさんの人が歩いていました。 これをそのまま鵜呑みにすれば、「こんな時に人がたくさん出歩いている」という不安を感じるものだったでしょう。 しかし、一部の方が違和感を指摘しました。映像内にファーストフード店が映っており、そこに5月には販売されていないメニューの告知がある。つまり、これはそれ以前の映像ではないか…ということが推測されました。 報道したテレビ局は誤りを認め謝罪。結局、検証は当たったわけですね。
違う意見の方も是非動画をご覧ください。
動画では集団免疫についてわかりやすく解説されています。
<日本人は既に集団免疫を獲得している>
(この集団免疫説について私のブログをご覧の方は既にご存知の方も多いと思いますが)
ノーベル賞を受賞した山中教授、
「日本人には新型コロナにかかりにくいファクターXがある。それは何かわからない。」
京都大学大学院 上久保教授、吉備国際大学 高橋教授が正式に論文を発表しました。
それに対して山中教授も「ファクターXの可能性が強い」とおっしゃっています。
ではその論文とは…
日本では何故致死率が低いのか見ていきましょう。
新型コロナ、広まった順
S型 無症状 弱毒 2019年10月23日週日本上陸
K型 軽症 免疫を作る力がる 2019年1月13日週日本上陸
※ダイヤモンドプリンセス号 2月初め
G型 武漢 重度の肺炎 →世界中に広まる
欧米はKタイプへの暴露が早期のロックダウンのために出来ませんでした。
免疫をつけられないまま、G型が猛威をふるう。
日本では、この時期、中国から大量の旅行者が流入してコロナをばらまいた形となり、K型が広まる。
Sタイプ、Kタイプ、Gタイプに絶妙の間隔で感染。
特にKタイプは強い免疫力を持つことができるタイプ。
多くの日本人はコロナの免疫・抗体を持つことが出来ました。
K型の入っていた時期に入院していたことで免疫がつかず、院内感染が広まりました。施設などに入居していた人もそうでしょう。また、免疫力の少ない高齢者の間でもコロナは広まりました。ということが証拠としてあげられるのではないでしょうか。
上記動画についてはここまで
こちらの動画ではその上久保教授がわかりやすく説明してくださっています。
これらはコロナとインフルは同時に存在できないという特徴から導き出された研究結果だそうです。インフルは毎年のように世界中で猛威をふるいますのでどの国でもデータをそろえています。
日本でも、これ以上、自粛やロックダウンをすれば、せっかく獲得された集団免疫が失われ、再び、感染が増加するリスクがあるかもしれません。免疫とはたえずウイルスにさらされていることで維持されるものだからです。コロナはどんどん変異型がでますが、変異するたびに、そのウイルスと戦って免疫が増強されるのでT細胞免疫が維持されるということです。
その後、東京大学でも、75パーセントの人にすでに
交差免疫が存在することが報告されています↓
https://www.covid19-jma-medica
もうひとつファクターXについて話題。
OIST(沖縄科学技術大学院大学)のスバンテ・ペーボ教授によると…
ネアンデルタール人の遺伝子を私達人類は受け継いでいる。ホモサピエンスがネアンデルタール人を駆逐したというのは古い学説です。そしてネアンデルタール人の遺伝子にはコロナを重症化する遺伝子と予防する遺伝子が存在する。日本人を含む東アジアの人々は“重症化”遺伝子を持たず“予防”遺伝子のみを保有している
日本人が“重症化”遺伝子をもっていない遺伝的な幸運は“ファクターX”のひとつかもしれません。
もちろん、日本人が新型コロナにかかりにくいのは社会的文化の背景が大きいと言うことも指摘されています。海藻類や緑茶が有効…など日本食もしかり。
ファクターX(?)多過ぎ( ̄∇ ̄)
日本人、護られています!
①重症化する遺伝子
新型ウイルスSARS-CoV-2は、2019年末に初めて確認されてから、感染した人々にさまざまな影響を与えています。このウイルスが引き起こす新型コロナウイルス感染症(COVID-19)を発症すると、重症化して入院が必要になる人がいる一方で、症状が軽い人や無症状で済む人もいます。
年齢や持病の有無など、重篤な反応を起こしやすいかどうかに影響を与える要因はいくつかあります。遺伝的要因も影響を与えることがわかっており、数ヶ月前に発表されたCOVID-19ホストジェネティクスイニシアチブによる研究では、3番染色体のある領域の遺伝子多様体(バリアント)が、重症化リスクを高めることが示されました。
②重症化予防する遺伝子
死者が多いヨーロッパの人たちが「重症化」遺伝子と「予防する」遺伝子の両方を持つのに対し、死者が少ない日本人など東アジアの人は「予防する」遺伝子のみを持っているということです。
ペーボ教授:「日本人は重症化を予防する遺伝子を持っている一方で、重症化する遺伝子は持っていないので幸運だ」
■実は、より強力な“重症化”遺伝子も受け継いでしまっている
“重症化を予防する”遺伝子とは反対に、“重症化させる”遺伝子も、現代人はネアンデルタール人から受け継いでいるという。この遺伝子は重症化のリスクを2倍も高めているとする解析結果が、やはりペーボ教授らによって明らかにされている。
ただ、その分布には偏りがある。
“予防”遺伝子はアフリカ以外に広く分布しているのに対して、
“重症化”遺伝子はヨーロッパでは最大16%、インドやバングラデシュなどの南アジアは、なんと最大60%の人がこの遺伝子を受け継いでいるという。
逆に、日本や中国など東アジアの人々は、この遺伝子を持っていないとされる。
つまり、ヨーロッパや南アジアの人たちが“重症化”遺伝子と“予防”遺伝子の両方を持つのに対し、日本人など東アジアの人は“予防”遺伝子しか持っていないというのだ。
“重症化”遺伝子は“予防”遺伝子より5倍ほど影響力は強いとしている。
■見えてきた祖先の受難
なぜ、このような偏りが生まれたのか。ペーボ教授は、「ネアンデルタール人から遺伝子を受け継いだ我々の祖先が、東アジアでコロナウイルスを含む疫病に襲われ、リスクがある遺伝子を持たない人たちが生き残っていったためではないか」と推察する。
さらに南アジアで最大60%もの人が、“重症化”遺伝子をもっていることについては、「この遺伝子がコレラなどコロナ以外の病気に対しては、プラスに働くことを示しているように見える」と指摘している。
■“ファクターX”なのか
では日本人を含む東アジアの人々が“重症化”遺伝子を持たず“予防”遺伝子のみを保有していることは、死亡者や重症者が少ない理由、つまり“ファクターX”なのだろうか。
「日本人が“重症化”遺伝子をもっていない遺伝的な幸運は“ファクターX”のひとつかもしれない」
ペーボ教授は、こう述べたうえで、年齢や性別、糖尿病や喘息といった基礎疾患があるかどうか、そして密接な身体的接触が少ない社会文化などの影響の方が大きいのはないか」としている。