「ママ 勇気と希望を持って 
克服者への道を歩んで行こうね」 by ゆめ
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「再発・転移性乳がんを生きるための100の質問」
リリー・ショックニー&ゲイリー・シャピロ著



5月1日・・・

2005年12月「鎖骨リンパ節転移」以来
2ヶ月毎に通院 4ヶ月ごとに血液検査 
1年ごとにCTと骨シンチを受けて来ました

昨年11月 鎖骨周辺に違和感があり
CTと骨シンチをすることになりました
このときの結果はノープロブレム☆


今年2月に受診したとき
初発時から10年ずっと基準値内だった
3つの腫瘍マーカーのうちのひとつ(NCCーSTー439)が
突然基準値を超えて動いたと判明!
(12月の血液検査の結果)


念のため2月も血液検査をしました


4月17日受診時に
2月の腫瘍マーカーも続けて上昇してるので
今回も血液検査をしましょうと先生

上昇していたら次回の受診まで待たず
すぐ電話連絡するから!と言われました


1,2回は体調によっても上がったりすることがあるけれど
さすがに3回続けて上昇するのは・・・と先生


素人の私が考えても
10年間ずっと基準値内でほとんど同じ値だったものが
突然大きく基準値を超えたのだから
「身体の中で何か起こってる可能性大だな」と思いました


そして4月25日 病院からの電話が鳴りました!



今回も腫瘍マーカーが上昇しているので
6月の受診予約をできるだけ早くに変更するように言われ・・・
こうして5月1日 先生のところへ行くことになりました


すぐCTと骨シンチをしましょうと先生
「それでもし何も出なかったらPETもやってもらいます」とも
先生は言いました

検査予約を取り 検査はGW明けの5月7日決定


5月3日・・・

この日から故郷に帰省

指定を取っている電車の時刻の30分くらい前のこと
尾骨周辺にじわりと鈍痛発生!

足が痺れて来てまともに歩けない状態になり
帰省を取りやめようかと思うほどの事態に・・・
半分泣きながら痛みを堪えながらけっきょく帰省しました

実家に到着したもののそこから引きこもり生活に・・・
市販の鎮痛剤を服用しても痛みが収まらず
「骨転移かも?」と思う私・・・


乳がんは骨に転移しやすいがんなので
簡単に「ぎっくり腰」と片付けられないのが厄介だな・・・
でもちょうどすぐCTと骨シンチ検査をすることになってるから
ラッキーだな・・・と考えていました



5月4日・・

母を通じて知り合った中国出身の王さんと私は
「乳がん」の仲間です

この日は王さんにとってご主人の母国メキシコに引っ越すため
日本最後の日

王さんと私はともに初発から11年め
再発もして「アリミデックス」で治療というのも同じ
この日を含め3回しかお会いしてないのに
不思議な「ご縁」 そして深い「絆」を感じる王さん

その彼女はつい最近 再再発
治療が「アリミデックス」(錠剤)から「フェソロデックス」(注射)に
変わったと聞いていました

腰が痛くて駅にお見送りには行けないので残念ながら
お会いすることはできない・・・と思っていたのに
朝早く母のところに電話があり 母に渡したい大きな物があるので
今から届けたい!とのことで実家に訪ねて来てくれたため
奇跡的にお会いできました☆


メキシコで「フェソロデックス」の治療を続けると言う王さんに
力強さを感じパワーをもらいました


5月7日・・・

6日 まだ痛みがあるもののなんとか日立に戻り
翌日7日 検査のため病院へ行きました

9時に骨シンチ検査のための放射性元素の注射をし
薬剤が身体にまわるまでの3時間の待ち時間のあいだに
CT検査

運良く主治医の外来診察日と気付いたので
予約外で受診を申し込みました

CTの画像が上がって来ていて見てくださり
骨盤まわりに骨転移は見られない 
骨シンチがこれからだからわからないけれど
ただの腰痛だと思うと先生は言われました

「セレコックス」という鎮痛剤を処方してくださいました


じゃあこれはギックリ腰?????
こんなタイミングで?????
その方がビックリだ と思いました(苦笑)


薬剤師さんは私に薬を渡すときに
「ついに痛みが出て来てしまいましたか・・・」と
つぶやいちゃったんですよね(苦笑)
私が乳がん患者だから骨転移だって思い込んでる!
(お薬手帳でわかりますね)
やっぱりすごいタイミング(苦笑)

帰宅して「セレコックス」について調べたら
「骨転移」の初期に使うと書いてあるし(苦笑)

「セレコックス」を服用したら楽になり
2日間服用しただけで3日めはやめてみたら
もう大丈夫でした その後はスッキリ 


この経験で「痛み」があるとQOLが下がる・・・
「痛み」のコントロールは大切としみじみ感じました


5月15日・・・

検査結果を聞きに病院へ・・・


痛みは収まったものの自分ではまだ完全に「骨転移」疑惑を
捨てきれず・・・
そういう意味で「転移」に対しての心の準備はできていました


ダーリンも「転移があるだろう」と考えていたので
付き添ってくれました


骨シンチの結果異常なし!  骨転移なし!


じゃあ これは本当にギックリ腰?????
過去に数回ギックリ腰の経験がある私・・・
そのどれもここまで痛くなかったのにと信じられない気持ち(苦笑)


これで終わればメデタシメデタシだったのですが
先生の言葉はこれで終わりませんでした


「骨シンチは大丈夫だったんだけど CTに問題があってね・・・」

?????

7日受診時に骨盤まわりに異常ないって先生言ったのに?

?????

「頸部は大丈夫  肺も大丈夫」

?????

「肝臓がね」

?????

「肝臓に出ちゃったんだよね」



先生のデスク上の画面のCT画像を
食い入るように見つめてしまいました


あまりに意表を突かれ想定外だったので
「うっそ~ 肝臓だって!」と
ダーリンと顔を見合わせてしまいました


泣き崩れるとか なかったです
いたって冷静に受けとめることができた自分をホメてあげたいかも


がん患者歴10年
そのうち再発患者としても8年以上
ピアサポーターや患者会スタッフ経験や
たくさんのプライベートでのがん患者との関わりの中で
いろいろなことを見て来たし度胸も据わったみたいで
ジタバタしたところで仕方ない 
悲観的になったところで疲れるだけ
慌てず焦らず諦めず
「希望」を持ってしっかり治療受けながら
自分は日々を楽しく過ごすだけ~ と思えました

だって何もつらい自覚症状がないんだし
元気に楽しく過ごさなくちゃもったいなさすぎる!
そう思えました


8年前の鎖骨リンパ節転移のときの方がつらかったです
あのときは腫瘍が腕の神経に触れたため
痛みで夜も眠れないほどになり
そういう症状がキッカケで転移が見つかりました


先生は「肝臓に出ちゃってる」と言っただけで
私の反応を見て
大丈夫と判断したのかすぐ「治療」について
詳しい説明をしてくれました


2つ選択肢があります!と先生


① フェソロデックス
② アフィニトール


知りたがりの私は自分の病気に関してはいろいろ調べているので
治療に関しての先生の詳しい説明を理解できるだけの
予備知識がありました
ダーリンも私任せでなく一緒に知識を吸収してくれているので
話が早いです

迷うこともなく即決できたのですが先生には
「説明書も渡すからよく読んで1週間考えてみて」と言われました



最後に私の方からCT画像について
「これって多発転移ってことですよね?」と一目瞭然なのに
敢えて確認してしまいました(苦笑)


「肝臓に出るときはたいてい多発なんだけどね・・・」と先生



10年ずっと診ていただいている先生の「優しさ」を
改めて随所に感じた一日でした


5月19日・・・


自宅で洗濯機ラックの金属ポールに右目の眼球を激突させるという
恐ろしい事件が発生!(苦笑) 
目を開けた状態でぶつかるというとんでもないことが起こりました

詳しい状況を説明しないと理解してもらえないと思いますが
説明は省略


入れていたコンタクトレンズが行方不明になりました
目の中を見てもないし・・・落ちたのかと思っていました
とにかく目を冷やしメガネ生活 
痛みと違和感は2~3日で消えて来ましたが
ノーメイクで絶対目はこすらず過ごしました

私にとっては「肝転移」を告げられたときより
この眼球激突の方が怖かった(苦笑)

目の方が気になって自覚症状が何もない「肝転移」のことは
ほとんど気にならず過ごせました(苦笑)


5月22日・・・



「フェソロデックスで行きます!」と先生に報告

この日 第1回めの治療を受けました




5月29日・・・

右目に睫毛が入ったような違和感を感じ手鏡で見てみたら・・・
ああああああっ!!!!!!  
下のまぶたからコンタクトレンズらしきものの姿が!

うっそ~!!!!!!!!

1週間以上目の中に?????  

怖かったです


5月30日・・・

1週間以上もコンタクトレンズが目の中に入っていたということが
怖くて重い腰をようやく上げて眼科へ行きました

1日使い捨てタイプのレンズなのでとても薄く
違和感を感じなかったようです

検査の結果 眼球に傷もなくレンズの破片も残っていないと判明し
ホッとしました
目もスッキリし コンタクトレンズ生活に戻ることができました







以上 長々と書きましたがすべて「5月」に集中して起こりました


エネルギーのシフトが起こったのかな
新しい世界へ進むためのトランジションだったかな


おかげでいろいろなことを学びました(笑)
慌てず焦らず諦めずは大切ですね
知識は力ですね
ひとりで溜め込まないことは大切ですね
人とのつながりはやっぱり大きな力ですね
たくさんの友達に聞いてもらいました
たくさんの応援パワーをもらってます
皆さん オープンすぎる私をお許しくださいね
 



「フェソロデックス」の治療や「アフィニトール」については
今後詳しく書いて行きたいと思います




今週末は那須に旅して来ます♪
周囲の方々にはご心配をおかけしていますが
私は心身ともに元気です!  


これからも今まで以上に
一日一日を大切に楽しく過ごして行きま~す!