世の中はどんどん進んでますね☆

日本乳癌学会から
「患者さんのための乳がん診療ガイドライン」が
初めて出版されたのは2006年でした

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現在は第3版に当たる2012年版が最新です
知りたがりの私は当然購入して持っています

私が受講したキャンサーネットジャパンの
「乳がん体験者コーディネーター講座」のテキストとしても
使われていました(私が受講したのは2011年なので
使用したのは2009年版)


そして今では
書籍としてだけでなくインターネットでも公開されています!
すごいなあ・・・

日本乳癌学会「患者さんのための乳がん診療ガイドライン」  (←クリック)



私が手術した2004年から10年が過ぎ
乳がんの世界は治療法だけでなく何もかもが進歩してると改めて感じます


がんの中でも患者数が多いからこその恵まれてる点と感じます
そこのところに感謝しなくてはとしみじみ思います


この「患者さんのための乳がん診療ガイドライン」の中から
今日は「乳がんの腫瘍マーカー」について取り上げたいと思います


Q45 腫瘍マーカーとはどんな意味があるのでしょうか?  (←クリック)


クリックして読んでいただければそこに詳しく書かれていますが
答えは下記の通りなんですね (要約して抜粋)


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再発した乳がんに対してその治療が効いたかどうかを知りたい場合に

よい指標となることがあります

しかし乳がん手術後の再発の有無をチェックすることや

乳がん検診としての乳がんの早期発見には役に立ちません


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乳がんの腫瘍マーカーには次の3つが用いられています


CA15-3      25.0 U/mL以下(基準値)
CEA          5.0 ng/mL以下(基準値)
NCC-ST-439     7.0 U/mL以下(基準値)


がんが体内にあれば必ず腫瘍マーカー値が高くなるということではなく

高値にならないタイプのがんもあります

また別の病気や喫煙などで高値になることもあります


したがって腫瘍マーカーをチェックしていれば

乳がんの再発や転移をみつけられるというわけではありません




私も自分が「がん患者」になる前は「がん」があれば腫瘍マーカーに
反応すると思ってました
皆さんの中にもそう思っている方が多いのでは?


そして実際に自分の「乳がん」が見つかったときにも
腫瘍マーカーは全て基準値内だったので先生に質問しました

そしたら・・・
「腫瘍マーカーに反応するのは60パーセントくらいだよ」と・・・


そうなんだ!とビックリ


そしてその後「鎖骨リンパ節」に再発したときも腫瘍マーカーは
全て基準値内でした


なのでやはり腫瘍マーカーだけでは再発の有無をチェックすることには
役立たないわけです


でも「ガイドライン」に書かれているように再発乳がんの場合は
治療が効いてるかどうかの指標になる場合があるんですね


再発の治療中は定期的に検査をして

治療効果を確認したり次の治療を検討したりする際に参考にします


腫瘍マーカーの数値の高低にも意味があるものではなく

高いからといって何かが悪いということを示しているわけではなく

あくまでも変動をみて治療の効果や病状の変化を知るためのものです



体調によって急に上がることもあるかもしれません

次のときには下がるかも

なので数値に一喜一憂しすぎなくてもいいようです

ただ上昇が続いたら他の検査をすることになるのだと思います

マーカーは「指標」でしかありません



私は2005年12月に「鎖骨リンパ節」に再発し「再発乳がん患者」と

なったためずっと定期的に血液検査をして腫瘍マーカーもチェックしていました



初発のときからだと10年間ずっと

3つのマーカーとも基準値内の数値だったのでした



それが昨年12月の血液検査の結果で動いたことがわかりました



さて またこの続きは少しづつ書いて行きたいと思います