「音訳ボランティアやってる」と言うと
「翻訳ですか」と言われることが多いです
「音訳」は「音声訳」のことで点字による「点訳」に
対しての言葉です
視覚障害のある方のために広報や本や雑誌などを
声により録音するものです
広い意味では「朗読」かもしれないけれど
「朗読」との大きな違いはグラフも表も写真も音声で読む
ところでしょうか
だいたいそう説明すると「違い」をわかってもらえることが多いです
まだまだ広く知られていないということなのだと感じますが
今日(11月29日)の朝日新聞の「55プラス」のコーナーに
この「音訳ボランティア」が取り上げられていました!
シリーズでまだ数回続くようです
これで少しは知ってくれる人が増えるといいなと思います♪
そんな私も「音訳」を知ったのは2007年のことです
「乳がん」になって心がヨレヨレになっていた私を
たくさんの人が支えてくれましたがその中のおひとりが
たまたま「視覚障害」のある方だったので
「何か恩返しができないかな・・・」と思っていたそんなある日・・・
「そうか・・・音声で何か力になれる方法があるかもしれない・・・」と閃き
ネットで検索をかけました
そしたら・・・「音訳」にヒット!
そして・・・私の「引き寄せ力」が発揮されるのですが(笑)
その翌日に自宅に届いた「日立市報」に
「音訳ボランティア養成講座 受講者募集」の記事が載っていて
え~~~~~~~~っ!!!!!!とビックリ!
このタイミングにもうこれは神さまに「やりなさい」と言われてる!
としか思えなかったわけです(笑)
興味・関心がないことってスルーしちゃってるんですよね・・・
あとでわかったことですが2~3年ごとに養成講座は開催されていたんです
日立市には1977年に創立された「音訳ボランティアグループ」が
存在していたのでした
養成講座はそのグループ主催のもの・・・
全然知りませんでした
こうして私はちょうど創立30周年の年(2007年)に養成講座を受講し
音訳ボランティアとしての活動を始めたのでした
この年 このグループは「緑綬褒章」を受賞しました☆
「音訳」と出会わなければ「アクセント辞典」を使うこともなかっただろうなあ・・・
自分の日本語がかなりめちゃくちゃなのにも気づかされる日々
音訳はただ読めばいいというものではなく
録音前の「調査」がけっこう大変なんですよね・・・
まず「下読み・下調べ」です
正確に読むためにアクセントはもちろん人名や地名の「読み方」も
調べます
目で読んでいるだけだと私など読めない漢字も適当に読んでることが
ありますが音声にするとなるとそれは許されません
音訳ボランティアを始めて丸7年・・・
漢字もたくさん読めるようになりました(苦笑)
みんなでスタジオで手分けしてグループ録音したり
自宅録音したり・・・
録音後の「編集」作業もあります
よく挫折せずにここまで続いてます(苦笑)
「養成講座」を一緒に受講した仲間は16名いたのに
7年経った今「同期」で活動を続けているのは4名だけ・・・
「音訳」以外にグループの「役員」業務などもやらなければ
ならないので(交代制)気楽ではない面も多々あります(苦笑)
でも私にとっては自分の学びになっているし
何よりも誰かのお役に立って喜んでもらえている・・・というのが
嬉しいことです
先日も障害のある方々の「ふれあい運動会」に
「音訳ボランティア」グループにお手伝いの依頼があったので
参加して来ました
「視覚障害」のある方々から「市報ありがとう いつも聞かせてもらってる
助かってるよ」とのお言葉をいただきありがたかったです♪
病気による中途失明の方も多いです
他人事ではないですよね
私も「病気」を経験してたくさんの人に助けてもらいました
みんなが自分のできることで助け合えるといいなって思うのでした