「灰被りの結婚」ミニシリーズの最後は3女ゾーイの物語です。
原題:The SHeikh Crowns His Virgin(シークはヴァージンを王妃に迎える)
ざっとあらすじ:
ゾーイは、窮地に陥った里親をたすけるための交換銃剣として、年齢の離れた国王候補と形だけの結婚をするために、ゾーイは砂漠の国に旅立った。
だが目覚めるとそこには若く魅力的な皇太子ラジが居た。
ゾーイは、祖父の許可を得て、年老いた国王候補ではなく、ラジと形ばかりの結婚をすることに同意した。
男性恐怖症のゾーイだったが、ラジに対しては信頼感が生まれて居た…。
わたしだけがそう思ったのかもしれないけど、表紙の絵のヒーローはどう見てもシークじゃなくって、ボリウッドスター(か、マハラジャ)…。
うーむ。
わたしは、シークにもマハラジャにも、実はそれほど惹かれないんですが~。
くどいけど、「シーク物はそんなに好きじゃない」のですよ。
そんなこと言いながら、最近、シーク物が多いな。
リン・グレアムは大好きだけど、3部作の一部で無かったら、たぶんこの本は選ばなかったと思います。
でも、3部作の三女さんのお話なので、読まないわけにはいかないし。
と思って読んだのですが、なかなか面白かったです。
お姉さんたちのお話の中で出て来てたゾーイは、おとなしくて優しくてコミュ障な感じ。
その背景には、すさまじい過去の事件がありました。
うーん。ちょっとすごいです。でも、その事件を知るとゾーイのことが理解できます。
でも、なぜ、ラジだけには平気?運命だから?
まぁ、そこを言っちゃったらロマンス小説なりたちませんが…。
ラジにも、けっこうトラウマになるような若いときの出来事があります。
母親が身分の低い人で、ハーレムの中でいじめられてラジを残して自殺してしまったんですね。
そしてその後、父親の愛情を求めていたのに、叶偉らず、逆に軍隊に入れられて、王族だからこそすさまじい虐めにあい…。
愛し合っていると思い、父親に逆らって家を追い出されても結婚したいと婚約者にうらぎられ。
不幸のてんこ盛り。
ゾーイもラジもパニック障害になったことがある人たち。
実は、わたしもパニック障害経験しています。
なので共感出来ました。
またまた「形だけの結婚」(このミニシリーズは3人ともそうやって始まった)のはずが、妊娠してしまい(笑)。
笑うところじゃないけど、おもしろいように同じように3姉妹結婚前に妊娠。
うちの3姉妹は、それはなかったです(笑)。
私に至っては不妊だし。
と、何はともあれ、二人がけっこう早いうちにラブラブになってた気がします。
ゾーイも幸せになってよかった~~。
3姉妹、最後はそれぞれいい感じです。
それにしても、たとえ結婚するときには「妻は一人」って言われても、ヒーロー、気が変わったら「じゃ、あと2~3人妻増やします」ってならんのかな。
とシーク物はいつも心配してしまう私。
今どきは、シークでさえも、一夫多妻にすることは少ないのか??
いや、そんなことはないはず。( ̄ー ̄)ニヤリ。
星は7つかな。
★★★★★★★☆☆☆
3部作:
灰かぶりの結婚1(長女ウイニー):
灰かぶりの結婚2(次女ヴィヴィ):
灰かぶりの結婚3(三女ゾーイ):