最近関わっている子どもたちの現場で

 

当初から気になっていた

子どもたちのコミュニケーションとしての

 

他者に対する言葉掛けの暴力的な言動。

 

「バカ」

「死ね」

「うざい」

「消えろ」

 

本人たちはまったく悪意なく

コミュニケーションの手段としてそのやり取りを楽しんでいる。

 

しかし、聞いてる周りの人間は不快な感情にさいなまれ

自分が言われているんじゃないのに心が傷ついていく。

 

いったいどこでそんなコミュニケーションを身に着けたのだろうと

探っていったら、

 

小学生に人気のフォートナイトなどのサバイバル系ゲーム。

数年前から子ども達の間で流行りだしたのですが、同時に聞こえてきたのが次のような「親の不安・相談」です。

  • ゲーム中の暴言がひどすぎる
  • 仲間外れにされた
  • 課金を懇願される、勝手に課金していた
 
という記事にヒットした。
 
 
確かにうちの子供がコロナが始まった2020年にSwitchデビューして
中学の休校の中、それぞれの自宅でオンラインで友達とつながって
ゲームで遊ぶという「ステイホーム」という言葉が
一般にも日常化したけれど、
 

そのゲームをやっている我が家の子どもが

敵をやっつけるために叫んでいる言葉が

 

この

「バカ」

「死ね」

「うざい」

「消えろ」

 

ゲームに集中して

敵を倒すために興奮すればするほど

これらの言動は部屋中に、家じゅうに響き渡った。

 

周りにいる家族さえも

自分に言われているわけではないけれど

 

その言葉のエネルギーに

聞こえている周りの人が傷ついていることに

当人は全く気付かず、

 

別の部屋で聞こえないところでやってほしいと

お願いした。

 

でもこれって解決になっていなかった。

 

6月になって学校が再開し

お互いにまだ知り合っていない

新しい友達とうまくやっていくのに

 

毎日の緊張と相手の様子をうかがうストレスが

 

陰口を言われているかもとか

嫌われているかも…

という

 

被害妄想的ネガティブ思考が多くなり

学校に行くのが非常に憂鬱になり

休むことが多かったことを記憶している。

 

 

Z世代と言われる小さいころからデジタルネイティヴで

SNSやゲームでのコミュニケーションを主とする世代に

 

デジタルでのコミュニケーションと

生身の人や自分とのコミュニケーションに

 

大きなギャップを抱えているにもかかわらず、

そのことに気が付かないまま

 

自分の言動が無意識化され

対人関係や自己否定の心の闇を抱えて

 

他者を攻撃すれば「いじめ」という形で

自分に向けられれば「うつ」や「自殺」の原因に

 

結びつくのではないだろうか。

 

 

習慣って怖い。

そこに悪意なんてないのに

暴言が無意識化され

 

自分のまわりの環境を汚染していく。

 

本気じゃないからと言っても

みんな少しづつ傷ついているのを積み重ねて

 

いつか自己否定のバケツがいっぱいになった時

些細な出来事をきっかけに

いのちのスイッチが休止するのではないだろうか。

 

わたしは繊細さんHSPで

人のことだけれど、自分も傷ついてしまう。

 

子どもたちにどうやって伝えたらいいんだろうって悩んでる。

 

 

今日、居場所のこどもが

 

『ありがとう』『美味しかった』

って言われてすごく嬉しかったって私に言った。

 

自分にエネルギーがいっぱい満ちていて

その姿はキラキラしてた。

 

 

言葉は

ひとを元気にしたり勇気づけることもできれば

殺すこともできるほど

 

大きなものなのだと思う。

 

 

自分の使う言葉や心を

もっと慎重に大切に扱えるよう

 

わたしたちはもっと学ぶ必要があるように思う。