嫌だよね、すーごく嫌なテーマだ。

ただ、嫌だからこそ認めるに相応しいのかもしれないという営み。

赤裸々にひとつのサンプルとしてお届けしよう。


小中学生の頃は地元の歯医者に通っていた。

乳歯の虫歯なんて悪化したとて大した治療では無いのかも知れないけれど、私にとってはすごく痛くてすごく歯医者が嫌いだった。

2010年前後の田舎の歯医者なんて、まだ痛がる子供を無理やり押さえ付けて治療する事は珍しく無かっただろう。

今日の歯医者さんでも絶叫している男の子が居て、胸が痛いというか苦しいというか。

確かに治療した方が良いかも知れないけれどさ、そんなに嫌がるんなら放っといてやってもいいだろう。。

子供が観念して治療して経済が回って?

立場を利用するなよ、それでも親か。


高校生、気が付いた頃には歯磨きなんて滅多にしなくなっていた。

単に面倒で、実害が無かったから。

例え乳児期に両親から虫歯菌を貰って居なかったとしても虫歯になるのは必然。

あの日は忘れもしない。

尋常ならざる痛みが走った。

今痛いのも左上だけど、左上だったかな?

右上だか左上だかは忘れちまったが、ゲームに現を抜かして居られない程に激痛だった。

しまじろうのズキーンなんて痛みじゃ無い。

細長く重い金槌が一本の歯目掛けて、初夏のカナブンのように勢い良く急所に当たった!位の痛み。

笑い事じゃなかった。

翌日の夕方に歯医者さんへ駆け込み、昨日の痛みが嘘だった様に治ってしまった。

一瞬でどうしようも無い程に痛み、弱い痛みだけが翌日の夕方まで残っていたのだけれど、あの痛みはもう御免だと改心して虫歯の治療に努めた。


その一件から痛みの少ない歯医者さんを探しては通って、今の歯医者さんは三ヶ所目。

一ヶ所目は激痛事件の所。

目にかけてくれるタオルが白いレノアハピネスのいい香りがした。が終盤、雑になってきていた。

二ヶ所目は大学時代に通っていた所。

親知らずを抜ききってくれて、虫歯の根管治療も着手一日目にがっつりやってくれた。私の短い生涯の中では1番の歯医者さん。

三ヶ所目は今住んでいる近所。

未だ信用し切れ無い節はあるけれど、かなり悪くない。

何処も小児歯科があり、混んではいるものの、ちゃんと要望に応えてくれる素晴らしい歯医者さん。

小児歯科がある歯医者さんは比較的痛くない、なんてネットの情報を鵜呑みにしてなんとなく選んだ所だけれど、强間違っていないのかも知れない。


今回は神経を抜いた被せ銀歯が数日前から痛み、定期検診の時期も過ぎていた様に思い、赴いた。

朝だけはしっかりと歯を磨いていたけれど、今後は朝晩必須になってきた。

痛み方も歯が痛い、というより歯に繋がっている骨やら歯茎やら頬が痛い。

バナナなら噛まずに食べれると思ったが、上顎と舌ですり潰すにも痛かった。

そ〜っと、左上奥歯が下の歯に当たらないように歯ですり潰すのが最善だったのだが、バナナほどの直径でも口を開けば痛む程度。

今回の治療では銀歯を外してくれて、噛んでも当たらなくなったのでだいぶ楽になった。

周辺の痛みは抗生物質で、抗生物質が効くまでは痛み止めという形で対処して頂いた。

ただ痛み止めも1日3錠、1錠で4時間程度しか効いてくれないのが少々苦しい所ではあるが三、四日間の辛抱。

みんなも虫歯には気をつけて欲しい。

食べカスは放置してはいけない。

歯間ブラシも取り入れるべきだ。

自戒と共に、参考までに。