先日、こんなことがありました。
生後6ヶ月ぐらいの子供ちゃんを連れたお母さんが、飛行機に
乗ってこられました。
「いらっしゃいませ。こんにちは♪」
「子供のおもちゃください!!」
「恐れ入ります、あいにく当社はおもちゃっていうのをご用意
しておりません。トランプなら差し上げますが・・・」
「ないの?ふんっ!!」
感じわる・・・(ノ◇≦。)6ヶ月の子供ちゃん、おもちゃもらっても
遊ばれへんやんっ!!(-""-;)
飛行機が飛び立って、お食事のサービスが終わったころ、ビジネスクラスに
いた私にエコノミーの外国人スッチーから電話がかかってきた。
「日本人のお客さんが、日本語でなんか言うてるから来て!」
急いで機内後方に向かった。その先には、さっきの感じ悪いお母さん。
「あぁ、あのねえ、子供のミルクをちょうだいって言ってるんですよ。
でも、無いって言うんですけど?」
「ミルクですよねえ、ございますよ。ご用意いたしますね。」
「いや、牛乳じゃなくて粉ミルクね。」
「粉ミルク・・・それは事前予約をいただいてますか?」
「いえ・・してないけど。」
「当社は粉ミルクは事前予約をいただいてなかったら、搭載されてこない
んですよ。。。」
「え・・・・」
「もしかして・・・全然お持ちじゃないですか?」
「J○Lは、いつも載せてありますけど!!」
でた・・・・。(´д`lll)
「申し訳ございません。お茶とかリンゴジュースはムリですか?」
「ムリムリ、絶対ムリです。・・・・っていうかじゃあ、今から10時間ぐらい、
この子は何も飲めないってこと?」
・・・・っていうか粉ミルク、持ってきてよ・・・・°・(ノД`)・°・
「・・・・パーサーと相談して参ります。」
と言ってその場を離れ、通路を歩きながら考えた。道すがら、ちらほらと
同じぐらいの年の子供ちゃんの姿が見えた。
粉ミルク、この人らにちょっとわけてもらう・・・??(*゚ー゚)ゞ
クルッと向きを変え、お母さんのところに戻った。私のことを見つけた瞬間、
お母さんが怒っていることに気づいた。
「ちょっと!!ここのスチュワーデスさん達はどうなってるんですか?!」
「なにかございましたか?」
「私がね、ここのトイレに入ろうと思ったら汚かったから、掃除してって
頼んだのよ。そしたら、私の英語が分からないフリして入れ、入れって
言うんよ。OKOKって!!自分が掃除したくないもんやから、日本人は
英語わからんフリしといたら大丈夫やと思ってる証拠でしょう?人種差別
です!!そう思いません?」
そこにいる外国人おばちゃんスッチー達に事情を聞いた。
「ちゃうよ!その人ね、トイレ指差してるからさ、空いてるで~、
入り~って言うてん。」
「掃除してほしかったらしいねんけど、そんなこと
言ってたのわかった?」
「え~、この人さっきから全部ジェスチャーやもん。一言も英語話したの
聞いたことないわ!!」
あ・・・そうなん・・・(@_@)
お母さんに向き直った。
「あの~・・・恐れ入ります、お客様の英語がちょっと通じて
なかったみたいです。申し訳ございませんでした。」
「ほら!英語が通じないっていう言い訳して!!日本人やからってバカにしてるわ!
あなたもねこんな会社で働いてたら日本人であることを忘れるんでしょうけど、
同じ日本人なんですからね!こんな人種差別する航空会社、知りません!」
かち~ん・・・・( ̄へ  ̄ 凸
「お言葉ですがお客様、この便に乗務しております乗務員は、
数ある目的地の中から日本が好きだからという理由で日本路線を
自分で選んで乗務しております。ですので、日本人を差別している
ことはありません!」
「い~え、これは人種差別!!日本人をバカにしている典型的な例です!
日本に就航してる会社のくせに恥かしいと思いなさい!」
と大声で言ったから、抱っこされていた子供ちゃんが泣き出した。
話、変えよ・・・(^_^)v
「ところで、粉ミルクの件ですが、何人か同じ年頃のお子様をお持ちの
方が機内にいらっしゃるみたいなので、粉ミルクをわけてもらえないか
一人ひとりに聞いてみようかと思いますが、いかがですか?」
「それしかないでしょ?早くしてください!」
なんかムカツク・・・・(・ε・)
6人中、2人のお客様が、粉ミルクの缶ごと持っていて好きなだけ使っていいと
缶ごと渡してくれた。お母さんのところに戻って早速、ミルクを作った。1種類目は、
アメリカ製のものだったので、飲まなかった。2種類目は日本の物だけど、いつも
飲んでる粉ミルクとは違うせいか、飲まなかった。
あ~あ・・どうしよう・・・。゚(T^T)゚。お母さんはムカツクけど、子供ちゃんは
可哀想なんよね・・・(T▽T;)
そうこうしていると、数時間が経過し、離陸してから何時間も経ったせいで
子供ちゃんの「泣き方」は悲痛の叫びになってきた。機長も降りてきて、
話し合ってるところに、あるアメリカ人の女性のお客さん(推定年齢30歳)がやってきた。
「さっきから、なんか大変そうやけど大丈夫?」
「いや~、それがかくかくしかじか・・・・・」
「あら・・・大変。ベイビーもお腹空いて寝れへんよね・・・ずっと泣いてるもんね。。。。」
「どうしたらいいか途方にくれる・・・」
「これは、提案なんだけど・・・私、3ヶ月の子供がいてね、私のベビーは母乳あげたから
おなかいっぱいで寝てるし、当分起きなそうだからさ、私の母乳あげましょうか?飲まない
かもしれないけど、試してみる価値はあると思うわ。」
「・・・・めっちゃ助かります。いいの?」
「ええ、ベイビーがお腹へって可哀想だから・・・じゃ、お母様に聞いてみてくれない?」
悲痛の叫びをあげている子供ちゃんに手一杯のお母さんのところに
一緒に行った。
「あの、お客様、こちらのお客様なんですが、3ヶ月のお子様が
いらして、かくかくしかじか・・・」
「・・・・・・・いいです。」
「え?」
「けっこうです!」
「いえ、でも飛行時間もまだあと6時間もありますし・・・」
「・・・・この人(3ヶ月のお母さん)、日本語わかるの?」
「いえ、多分おわかりになりません。」
「ああ、そう!じゃあ、ハッキリ言うけど、外人のんなんて気持ち悪いからいいです!」
ひ・・・ひどいよ・・・・(´□`。)あんたが一番、人種差別やん・・・・\(*`∧´)/
その後も、その子供ちゃんは泣き叫び続けた。アメリカ人おばちゃんスッチー達は
砂糖水をあげてみたり、牛乳を薄めて飲ませてみたらどうか・・とやってみたり、
優しくしてあげていた。
そんなアメリカ人おばちゃん達の態度を見て、お母さんが少しでも「人種差別された」という
考えを改めてくれてたらいいな・・・